戦死したシュルレアリスム画家と郷土紙連合/サンデーとマガジン:「早朝のフリーレン」と帝国の陰謀/「不滅のあなたへ」の「彼岸としての現実」etc.

Posted at 24/05/08

5月8日(水)曇り

昨日は連休明けの仕事の始まりということでやることなどいろいろ考えていたら重たくなってきてしまい、気持ちを切り替えながらいろいろやっていた。午前中の仕事は銀行へ行ったりクリーニングを出してきたりくらいだったのだが、お昼は残り物を片付ける感じで済ませた。トッドの件を早く読み切ってしまいたいのだが、なかなか落ち着いて読む状況にならなかった感じだった。

今朝はちょっと心配事があって3時ごろ目が覚めてしまったが、頭の中をいろいろ整理しながら寝床の中でうとうとしていたら気がついたら5時半になっていて、まあ寝てないわけでもない、みたいな感じで起きた時は比較的スッキリしていた。

地元の長野日報を読んでいたら一面トップがシュルレアリスム画家の矢崎博信生誕110年というのが載っていて、これは「シュルレアリスム宣言100年シュルレアリスムと日本」という展覧会に関連したもののようで板橋区美術館で開催と書いてあったから調べてみるとこれはすでに終了していた。ただこれで彼の作品「時雨と猿」が注目されたようで、そのことあっての取り上げだったようである。私はこの画家のことはあまり知らないのでなんとも言えないが、現在の武蔵美の前身大学に通い、郷里に帰ってきても書き続けて戦争に招集されて昭和19年に29歳で戦死した、ということのようだ。作品の多くは茅野市美術館に収蔵されているようなので、時間を作って見に行ければと思う。

もう一つ新聞を読んでてへえっと思ったのが「全国郷土紙連合」という新聞社組織があり、50周年を迎えたということだった。ときどき色々なニュースが掲載されることがあるのだが、全部で12社が加盟していて、北海道から3社(釧路・十勝毎日・苫小牧民報)東北から2社(北羽新報・荘内日報)中部から2社(長野日報・東愛知)近畿から1社(紀伊民報)中国から1社(宇部日報)南西諸島から3社(南海日日・宮古毎日・八重山毎日)という形になっている。関東・北陸・四国・九州本土は全くないというのも面白い組み合わせだが、県レベルではなくまさにその地域の新聞が加わっているという感じで面白いなと思った。発足の由来はよくわからないが、こういう横レベルの連帯はいろいろな意味で面白いのではないかと思った。

今日発売のサンデーで早朝のフリーレン、もとい「葬送のフリーレン」第130話を読んでいる。ここでグリュックとデンケンが出てくるとは渋い展開。物語は帝都だが帝国の領域支配者であるグリュックと宮廷魔法使いのデンケンが出てくるということは、今までの展開の大きな謀略、つまり「大陸魔法協会の主人・大魔法使いゼーリエ暗殺計画」に絡んでの中枢の要人として出てきたということだろう。

フリーレンパートに戻ると「フリーレン様が早起きした!」とフェルンとシュタルクが慌てているというギャグパートでこれも笑うが、まあそれだけ大きいことがこれから起こるということなのだろう。展開が楽しみである。

目次ページを見ると作画のアベツカサさんが「心に刺さった作品」として挙げているのが「四月は君の嘘」でへえっと思った。私は新川直司さんの作品は「さよなら私のクラマー」から入って「四月は君の嘘」も読んだのだが、あのごちゃごちゃしているくせに何か透明な感じというのが、フリーレンの作画にも共通するものがある感じがして、「作家が影響を受けた作家」の話はいろいろと興味深いなと思った。

マガジン。「不滅のあなたへ」、カイバラ前史。人形とその前の記憶、32番の少し前の時代の物語。優しいお姉さん(おばさん?)15番の恋愛がキュートなのだが、どのように話が展開していくのか。この作品は本当に絵の説得力がすごいというか、フシが生きる世界を遥かな過去から現在を通り越して未来まで、次々に描いていくのはいわば手塚治虫の「火の鳥」のようなものなのだが、手塚が手慣れた手法で「どんな時代、どんな世界でも変わらない人間」を描いているのに比べ、「不滅のあなたへ」はいろいろな形で「生きようとする人間」のそれぞれの姿を描いていて、ファンタジックではあるのだが時にとてもエモーショナルで、「死んでしまう人間」が「再び生きてしまったらどうなるか」などある種の「彼岸としての現実」みたいなものを描いているのがすごい。「ノッカー」にフシが記憶を奪われるとその姿を失ってしまうというのも、「死後生き続けるとは人々の記憶の中に残ること」というテーゼをそのままマンガ化した感じで、思いついてもそれを実際に描けるというのは本当にすごいなというしかない感じがする。

「赤羽骨子のボディガード」、荒邦がガチでマジギレした顔、マジ怖い。「EDENS ZERO」最終決戦っぽい。「カッコウの許嫁」やはりこの作品面白いな。単行本は買ってないのだが、毎回結局読んでいる。

今朝は母を歯医者に連れていくので、トッド関係のことはまた読んでから書こうと思う。


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by Luke Peterson

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