ツバメ/ツバメ/アメリカの大変さと孤独への理解を示した岸田総理のアメリカ議会演説

Posted at 24/04/13

4月13日(土)晴れ

いろいろ片付けなければならないことが一段落したなあと思ってしまったが、実はその後始末が結構あるということに気づいたのだが、一度気持ちのテンションが緩んでしまったのでこの週末にちゃんと休んでいろいろ整理し体力・気力を回復しないとと思う。

昨夜はソファでうたた寝をしてしまって気がついたら2時半ごろで、それから寝床に入って起きたのが5時半。うたた寝しだしたのが11時過ぎだから3時間ずつという感じだが、まあなるべくちゃんと寝床でないとと思う。

起きて少し準備して隣町まで車を走らせてガソリンを入れに行き、丘の上のデイリーで塩パンを買って帰った。帰ってきた時に引き戸を開けて玄関に入ったらどうもツバメが入ってきてしまったらしく、それを追い出そうとしたら廊下に行ってしまい、追いかけたら浴室にいたので換気用の窓を開けたらその隙間から外に逃げていった。春なんだなと思う。これから油断していると鳥や虫や猫その他が侵入してくる可能性があるので、気をつけないとと思う。

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昨日Twitterで岸田総理のアメリカ議会での演説についてツイートしたら久しぶりに万単位でバズったのでそれについてちょっとまとめておこうと思う。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA085230Y4A400C2000000/

基本的にこの演説はとても良かったと思う。「アメリカが一人で世界秩序の重荷を背負う必要はない」という呼びかけは、ハートをくすぐるものだっただろうなと思う。

自由主義世界の最大の問題というのはほぼ独力で同盟国の尻を蹴飛ばしながら世界秩序を守ってきたのに孤立しているという不満をアメリカが持っているということだ、という理解が岸田さんにはあって、その世界秩序の形成と維持はもともとはアメリカのエゴから来たものであるにしろ、多くの国が恩恵を受けている部分も大きいのは確かだから、どうしても「なぜ我々だけが世界を担うのか」という疑問は出てきてしまうだろうと思う。

で、イギリスやドイツは「我々はイスラエルとともにある」とはいうが「アメリカとともにある」とは言わない。いうのはせいぜい911のような本当に深刻なショックを受けたときだけ。普段はアメリカの世話になっていてもどれだけ高く自分たちを売り込めるかという駆け引きを常にやっている。だからアメリカに借りを作るような発言はしない。

そこを岸田さんは一歩踏み込んだわけで、「アメリカは本当に大変なのに孤独だ」というアメリカ人の琴線に触れる理解を示した。外交的な演説でここに触れることは、実はコロンブスの卵だったのではないかと思う。安倍さんはトランプの懐に飛び込んだが、岸田さんはアメリカ人一般の心の懐に飛び込むことに成功したかもしれないと思う。

ウクライナや中国、北朝鮮に触れたけどイスラエルやパレスチナには触れない、というのも絶妙な気がする。ヨーロッパはパレスチナにコミットせざるを得ないが、ウクライナには倦んでいるわけで、この厄介なウクライナ問題にかかわる気があると宣言し、日本が直接かかわりのないパレスチナには触れないと暗黙に示すことで「自分たちで解決してくれ」という「理解」をしめしているのだと思う。本当に絶妙だと思う。

ヨーロッパって何というかアメリカを移民の国、新参の国と見下したいという欲求が常にあって、だからアメリカを持ち上げること、アメリカ人の満足するようなコメントをすることを自国がとることを常に避けてきたなと思う。我々の方が外交巧者であり、アメリカの時に理想主義的、時に威圧的な外交よりも自分たちの方がより効果的な外交ができる、という自負のせいだろうか。

日本も湾岸戦争以前はそういうところがあったけどクウェートの「支援に感謝」リストから外されたことでかなり深刻なショックがあった。だからその後は「どういうアプローチがその国で理解され、受け入れられるか」という研究を外交当局や官邸サイドがかなり真剣にやってきてるんじゃないかという気がする。まあ安倍さんの「ウラジーミル!君と僕は同じ未来を見ている!」みたいな壮大な失敗はあったとは思うけれども。

この演説はトランプ派の議員にもある程度は響いたと思うのだが、問題はトランプ本人にどのように届いたかなというところだろうか。いずれにしてもこの外交の成果が出てくるのはこれからなので、状況をしっかり見ていきたいと思う。

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