「線香をあげる」という日本語を考える/「アオのハコ」に見る爽やかないちゃいちゃの無限の可能性/岸田首相は政治家として「何をやりたい人」なのか

Posted at 24/03/21

3月21日(木)晴れ

昨日は午前中、諏訪では雪が降っていたのだが、松本に出かけて峠を越えると田畑にもほとんど雪がなくて驚いた。普通は松本の方が降ることが多いのだが、この雪が南岸低気圧だったということだなと思う。整体で「目が疲れている」と言われて、最近不調に感じていたことがその辺りが原因かと思い当たり、意識しないとと思う。つい目は酷使してしまう。帰りにスーパーに寄って昼食と墓参りの花とお菓子を買う。

帰って来ると、雪は上がっていて積もっていたのも大体溶けていたので、彼岸の墓参りに行くことにした。ちゃんと用意して出たつもりだったが、ついてから買ったばかりのお菓子を忘れてきたことに気づく。先日祖母の三十三回忌の法事をして、その時に立てた真新しい卒塔婆が目に鮮やかだ。その時の花はもう枯れてしまっていたのでよけて、水をかけて花を供え、線香をあげる。彼岸中にちゃんとお菓子を持ってもう一度来てしっかりお線香をあげようと思う。

ふと「線香をあげる」という表現が正しい日本語なのか、それとも意識していないだけで方言なのか、ふと気になってググってみたらこの表現が出てきたので標準語だということがわかった。線香に火をつけ、香炉にさし、鈴(りん)をチーンと鳴らして手を合わせる、その行為全体を「線香をあげる」というわけだが、「あげる」は「上げる」なのか「挙げる」なのか、「揚げる」ではないことは確かだが、考え始めるといろいろ気になる言葉だなと思った。

帰ってきてご飯を食べ、音がするので外を見たら雹が降っていた。そんなに大きな表ではないので被害はないなと思い、道路を見ていると地上に落ちてすぐ溶け始めている感じである。土に落ちたものはしばらくは形があったが、家を出る時に見たらもうなくなっていた。

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https://www.shonenjump.com/j/rensai/aonohako.html

昨日は4日に出た「アオのハコ」14巻を読んだのだが、ここにきてようやくこのマンガの楽しみ方がわかってきた感じがする。最近よく読んでいるマンガ、特に恋愛マンガというのは「オタクの恋」みたいなものが多い。これはおそらくはマンガ家を目指す人たち自身がオタク気質がある人が多いからということはあるのだろうと思う。この作品は「スポーツの盛んな高校」における「頑張り屋の少年少女」の恋愛なので、甘利そういう要素がない。両親が海外にいるという事情があって少年の家に少女が住まわせてもらっているという設定になっているから、付き合っているということを一応周りに隠しているというのが一つの設定の肝だろう。それ自体は珍しいものではないけれども、そこに起こる真面目なスポーツ少年たちの甘酸っぱさがなんとも言えない。

付き合うようになったのは12巻なのだが、14巻では学校で内緒で一緒にご飯を食べていたりして、よく見たらというか考えてみたらいちゃいちゃしているのだが、最初読んだ時はなんだかよくわからなかった。部活が終わった後に公園の東屋みたいなところで待ち合わせして、後輩の女の子に懐かれてる!あれは違う!みたいな話をしながら靴の足で靴を挟んで靴を脱がせようとしていたり、いや新しい形のいちゃいちゃだなとちょっと感心したりした。爽やかな絵柄もあるし爽やかな関係性もあるからこういうのは気が付きにくいが、まあやることはやっている(いちゃいちゃという意味で)のである。まあハグしたら心臓がバクバクする、という感じではあるのでそういう方向にはすぐにはいかないようだがそうでないいちゃいちゃって無限の可能性があるよなと思った。

時間がある時にもっと前の巻から読み直そうと思う。

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マイナス金利終了という日銀の方針が出て、これは岸田首相の意向も働いているだろうと思う。例えば安倍さんなどは、「何をやりたい政治家」なのかが分かり易い人だったと思うのだけど、岸田さんという政治家は「何をやりたい人」なのかよくわからなくて、それについてずっと考えていたのだが、今回のマイナス金利の終了だけでなく政治資金規正法問題や国防問題、コロナ規制の終了などさまざまな面を見て、彼は彼が考える意味での「正常化をしたい人」なのではないかという気がしてきた。

やってることはある意味極めて真っ当、穏当なのだがそれをやろうとする決意が尋常じゃないというか。政治資金規正法に関しては宏池会解散まで踏み込んだし、G7ではバイデンに原爆資料館まで見学させた。統一教会問題でも解散請求まで行き、真っ当すぎてある種危うさを感じさせるくらいである。

それで思い出すのが戦前の濱口雄幸首相なのだが、彼も実に真っ当な人で、国際標準の金本位制に戻すために金解禁を行い、国民に協力を呼びかけたが、折悪く世界恐慌にぶつかってしまい、最悪の昭和恐慌をもたらしてしまったわけである。

当然ながら金本位制は今ではスタンダードでもなんでもないわけで、その時点での「正しさ」に固執したために大きな悲劇を招いたとも言える。この大不況がなければ彼が狙撃されそれが元で死ぬこともなかっただろうし、翌年の軍部の独走による満洲事変があれだけ国民に熱狂的に支持されたかもわからない。また血盟団事件や5・15事件なども昭和恐慌の影響は大きいと思われるので、右翼勢力の伸長も経済運営に成功してたらもっと違ったものになっていた可能性もある。

実直な人が実直な政策判断をした結果国家自体の破綻をもたらした、という前例があるから、「正しいことをする、正常化する」ということそれ自体が、間違っているわけではないけれども、それにこだわりすぎると危険があるということは常に意識していたいものである。岸田さんにはその辺のところ「ええ按配」に配慮してやってもらいたいと思っている。

ただ、今のところ彼は割と運がいいので、この正念場をうまくやれるんじゃないかという気もする。19日の市場は割と好意的な反応だったが、ドル円は151円を超えてきていて日米金利差が縮小しないと円安はまだ進む可能性があるし、アメリカの高金利が続くことでアメリカ企業が耐えきれずNY市場が暴落するようなことがあったらまた日経平均も下がる可能性もある。西側市場の危機はロシアや中国にとっては好餌なので、その辺も含めて頑張ってもらいたいと思う。

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まあ日本の現状は前門のネオリベ・ポリコレおよびアメリカ民主党、後門のロシア・中国等の軍事的脅威というなかなか大変な状況だとは思うのだけど、これもまたアメリカ大統領選挙の結果次第では全然変わって来るわけで、日本としてはあらゆる状況に備えていくしかないなとは思う。日本の守るべきものを守っていかなければいけない、という人たちが少しでも増えていくと良いなとは思っている。

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