昭和元禄と保守が保守したいもの/親米か独立か/大統領に3回当選するには/北条早雲と明智光秀

Posted at 24/03/08

3月8日(金)薄曇り

昨日は1週間ぶりくらいで午前中に決まった用事がない日だったので、溜まった色々な仕事を片付ける感じになった。できることはやったができないこともある。今日は母を病院に連れていく日なのであまり時間がないので、手短に。

Twitterを読んでて、保守は何を保守したいのかとか、「国会に何万というが後楽園球場は今日も満員だ」という昭和中期から後期の「昭和元禄の町人国家」という日本の捉え方はよくわかるし、まさに一億総中流の時代だったのだけど、もし今の保守が保守するとしたらその時代なんじゃないかという気がしたのだが、ただそれを支えた冷戦構造などはもうないし、アメリカの「日本を軍事的に弱体化させておきたい」という警戒感も弱まっている、まあアメリカが日本をどう考えるかというのは彼らの世界戦略が変わったらどうなるかわからないものだから当てにしてはいけないのだけど、いずれにしても防衛力を高めておくこと、経済力を高めておくことは重要だろう。少子高齢化もなんとかはしないといけないが、こちらの方は国民の意識の問題なので余計に大変だと思う。また外国人労働者の受け入れも経済よりは社会の問題なので、社会に受け入れやすいような工夫がもっと必要だろうし、今の「古い社会は変わるべき!」みたいな方向性では軋轢が大きくなるばかりだと思う。その辺り、智慧のある人が問題を担当してもらいたいものだなとは思うのだが。

だからロシアがウクライナを攻撃してそれが東アジアに向いたら、みたいなことからアメリカとの同盟強化を、という人も分からなくはないのだけど、アメリカがいつまでも強いとは限らないのだからとにかく自力で日本を守れるような防衛力を整備することが先決だと思う。ロシアや中国に接近する方向ではうまくいかないことはもう十分わかったことだから、彼らとの関係は必要最小限にしておいた方がいい。

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アメリカで大統領を3期やりたいという人が出てくるとしたらトランプだと思うのだけど、現実にフランクリン・ルーズベルトは4回当選している。戦後になって合衆国憲法が改正され、修正第22条で基本的に大統領選挙には2回しか当選できないことになったので、憲法を改正しなければ3選は無理なのだが、昨日書いたキッシンジャーの考え方でいけばまあそれも不可能ではないということだなとは思う。

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北条早雲の名で知られる伊勢新九郎盛時は将軍足利義尚の奉公衆を務めていたが、姉の嫁ぎ先の今川家の内紛を収めて駿河東部に領地をもらい、そういう意味では今川家の家臣にもなったことになる。その後堀越公方足利政知の元にも出仕して奉公衆を務めたりもしたらしく、その後も将軍の奉公衆としての活動もあり今川家の家中としての活動もあり、また独自の戦国大名としての地歩も築いていくわけで、主従関係がかなり複雑だなと思ったので、他に例があるのかなと思ったりした。

ということで考えていたら、明智光秀がそうだということに思い当たった。彼は将軍足利義昭の家臣であったが同時に織田信長にも仕えているわけで、実際問題将軍の家臣であるということは地方の戦国大名にとっては中央とのパイプ役として重要な家来ということになるわけだなと思う。

まあそんなことをいろいろと考えた。今朝はここまでで。


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