急に暖かくなった/「ふつうの軽音部」16話の熱い展開/歳をとってからマンガを読むことで出会わなかったその時代に出会うこと
Posted at 24/03/31 PermaLink» Tweet
3月31日(日)晴れ/曇り
昨日から急に暖かくなって服装や暖房に戸惑いを感じているというか、最適解がなかなか見つからない。暖房も減らせば寒い感じがするしかと言ってつけると暑い。服装も、どこまで削るのがちょうどいいのかまだよくわからない。暖房の音が急にしなくなるのもなんだか不思議な感じがして、つけていた方が安心みたいな感じもある。まだ全体的に、春の訪れに戸惑っている感じ。
ニュースを見ていると、東京で24度とか25度とかすごい話をしているが、こちらでは今朝の最低気温は10度、それでももう13度まで上がっている。最高気温は17度の予想。北に低気圧、南に前線、東西の遠いところに移動性高気圧という配置。夕方からは曇りの予想だが、雨は降らないかなという感じ。
なんとなくの寒さが続いていたのは雪の後に雨の日が何日も続いたからなので、何もない普通の暖かい日になるとどうしたらいいのかわからないみたいな感じがある。今年は2月に暖かく3月に寒くなったのでそういう警戒感もあるのかもしれない。いつもの年なら咲いている花もまだ開かないし、季節感が掴みにくい。
https://shonenjumpplus.com/episode/9324146138974020689
「ふつうの軽音部」の16話「ボーカルになる」が公開。ルーキーで読んでいるから展開自体は知っていたわけだが、ボーカルになりたいという自分の本心を自覚し、失敗を振り返り、公園で演奏するという「修行に出る」展開はコメント欄を読んでいても絶賛の嵐。私もルーキーで読んでここがすごいなと思ったところでもある。後もう一つルーキー21話の展開があるのだけど、おそらくこの二つがきっかけになってジャンプラデビューしたのではないかと思うような熱い展開。
主人公の憧れであるナンバーガールの向井秀徳さんについては私はよく知らないが、Wikipediaで調べていて8歳上の兄(私とほぼ同年代)から無理矢理プリンスを聞かされて洋楽に興味を持ったとか、最初にソロをコピーしようとしたのがレッドツェッペリンの「アキレス最後の戦い」だったとかのあたりに共感を感じた。
武者修行でちひろが歌い始めたのがナンバーガールのメジャーデビュー曲「透明少女」で、私のよく知らない90年台後半の日本ロックなのだけど、ロックを聴き始めた頃に聴いた曲がこの曲だとしたらハマるかもしれないなとは思った。
振り返ってみると、日本の左翼の活動に興味を失ったのが1995年の阪神大震災とオウム真理教事件の頃だったのだが、70年台の学生運動の退潮以降の動きから全然知らなかったのが10年くらい前から本を読み出してその後の流れを理解して行ったのだけど、ロックに関しても90年台初めのイカ天が起こしたバンドブームの後は関心を失っていった。これもだいぶ後になってとり・みきさんの「クレープを2度食えば」を読んでフリッパーズギターとか少し聞くようになって自分が聞かなかった日本のポップスについて少し認識した感じがあったのだけど、自分にとって90年台の特に後半はこういうものの空白の時代なので後からこんなものもあったんだなあと思うことが多い。
今のマンガ家の人たちはこの時代に青春時代を送った人が多いのかなと思うけれども、マンガそのものもそうだし音楽や取り上げられる社会的事件などにもその時代の刻印がされてる感じがして、それが空白である自分としての吸収の仕方が分からなかったりするのだけど、マンガが一つの扉になってその時代の自分が知らなかった世界の空気が少し感じられるように思う。
生きるということは何かを選択しながら生きるということで、それは何かを捨てながら、拾わずに進んでいくということでもあるから、歳をとってマンガを読むということはそれを振り返るチャンスがたくさんもらえるということでもあり、それによっていろいろ惜しいことをしたんだなということに気づくことでもある。それが必ずしもいいことなのかどうかは分からないけど、自分にとってマンガを楽しむことの一部として、そういうことはあるだろうなと思ったりした。
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