平日が少ない/「父 吉田茂」農地改革の陰の狙い
Posted at 24/02/22 PermaLink» Tweet
2月22日(木)雨
2024年2月22日ということで2が多い日だなと思うが、2の2乗で4というのまで入っていると2が7個ということになる。ツインの日とでもいうべきか。
未明から結構強く雨が降っている。昨日は松本の整体に出かけてまあなんとなくいい感じではあるということにはなったが、携帯をドライブモードにしている間に母から膝が痛いという留守電が入っていたので、今日は病院に連れていくことにした。いろいろと自分が考えていることを実行しているときにそういうのが入ってくると勢いを削がれるのだが、まあいろいろ巡り合わせみたいなこともあってまあなんとかするしかないなあとは思う。
明日は金曜日で天皇誕生日の祝日、その後土日で一般には23・24・25と三連休だが、そうなると毎月25日発売の雑誌はいつ出るのかとかいろいろ考えることが出てくる。今月は2回祝日があるので平日は少ないなとカウントしてみたのだが、19日だった。1月も3が日を除くと平日は19日。3月も土日が5回ずつあって春分の日があるから19日で、平日は案外少ないのだなと改めて思う。4月・5月が連休はあるけど21日ずつ平日があって、巡り合わせということはあるけど6月がちょうど20日で7月は22日。半年で120日ということになるから、まあやはり平均月20日と考えれば良いのかなと思う。
今朝の最低気温は今の所1.3度。日中にもっと気温が下がって零下になり、雨は雪に変わるという予報なのだけどどうなるか。そのくらいなら凍結はしないと思うがなかなかアレな天気ではある。
***
昨日もそんなに本は読めなかったが、麻生和子「父 吉田茂」を少し読んだ。
戦後しばらくの政界の話は「小説吉田学校」であるとか「鳩山一郎日記」などの鳩山一郎の著書、白洲次郎関連の本などで結構読んではいるからこの本も読んでいて「これは知ってる」ということも結構あったし「これは初めて聞いた」ということもある。外相官邸が六本木近くの麻布市兵衛町にあり、崖下の我善坊町を見下ろすと一面の焼け野原だった、というような記述はとてもリアルで、政治関係の描写よりもそういう風景描写とか上京する列車の中の混雑状況の話とか、そういうところが面白いのだなと思った。いわば女性の目、作家の目ということなのだけど、当時の状況で聖心英語学校を出てロンドン大学に留学していたまさに才媛でもあり、Wikipediaによると15歳の時から父の秘書を務めていたとある(兄・吉田健一による)から相当な人であることは確かだ。また白洲次郎の紹介でロンドンで知り合った麻生多賀吉と結婚とあり、外交上の親英人脈みたいなものがあったのだなと思う。
Wikipediaには二二六事件の際に祖父の牧野伸顕と湯河原の旅館に泊まっていたところを襲撃されたが、21歳の和子が庇ったから牧野が窮地を脱したという記述もあり、ある意味女傑でもあったということだなと思うし、そういうある意味物語上の存在みたいな感じでもある。
印象に残ったのは第一次吉田内閣の際に農林大臣に左派革新官僚で戦時中に治安維持法違反で逮捕もされている和田博雄を起用した話で、戦争前から農林省では彼を中心に農地改革のプランを作っていて、彼が主導して農地改革が行われたときに、鳩山らからかなり異論が出た。
しかしこの本によると吉田は共産主義を強く嫌い、また恐れていたので、吉田としては共産化を防ぐ切り札として農民に土地を持たせて保守化させるのが狙いだった、と書かれていて、それはなるほどと思った。まあ確かに農村は一気に保守化して自民党の票田になり、革命は起こらなかったから成功とはいえる。ただそのために農地が細分化されて大規模農業を目指した農業基本法があまりうまくいかないということにもなったわけだけど、当時の狙いは「農村の民主化=陰の狙いは共産化の阻止」だったので10数年後に問題になる農業政策の問題までは視野に入れるのは無理だったのかもしれない。
やはり同じ時代の描写においても様々な立場の人が語るのを読むことによって立体的に見えてくることは多いなと改めて思った。
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