春を感じる夜明けの早さ/いろいろあって靴を買う/「アメリカは自己啓発本でできている」規制のEU、ポジティブのアメリカ、日本にジャンプの熱量を。
Posted at 24/02/27 PermaLink» Tweet
2月27日(火)晴れ
今朝は少し冷え込んで、マイナス4.1度。起きたのは4時過ぎ、6時前に車で出てセブンイレブンに牛乳とコーヒーを買いに行ったが、でかける時からもう明るくなりかけていた。雪が降ったり気温が低かったりでそれだけだと冬が続いているような感じなのに、空が早く明るくなるようになると、それだけで春が来たんだなあという感じがする。私自身の気持ちの上では、特に郷里にいるときには朝の明るさが一番季節を感じる要素であるような気がする。歳時記カレンダーを見たらふさわしい一句が。
火のいろの和める春の火桶かな 髙橋淡路女
***
昨日は午前中は家の中でいろいろやっていて、午後になってから銀行関係の仕事を片付けに出かけて、疑問点を感じて家に戻ってチェックしようとしたら庭先の池の水の様子が気になって、コートだけ脱いで普通の外出着のまま池の水の出口を調整しようとしたら雪のせいで足を滑らせ、右脚が池の中に突っ込んでしまったがそれだけでは勢いが止まらず右腕まで池に突っ込んでしまった。
池と言っても突っ込んだところの深さは20センチくらいだからそんなことになってもとりあえず笑っていられる、というか笑うしかないが、とりあえず池の出口の調整はやって、ついた手には怪我がないことを確認し、玄関でセーターとシャツを脱いで点検し、とりあえず水に浸かっただけのようなので家で洗濯することにした。靴下はずぶ濡れだがそれ以外に汚れてないのでこれも洗濯。これらを洗濯機にかけてから、問題のジーンズに。べっとりと泥がついている。とりあえず部屋に戻って着替え、外に出てジーンズの泥を落とすために物理的に取れるだけ取って、外水道で簡単に水洗いして洗面所で泥が出なくなるまで洗い、風呂場で簡単に干しておく。
水に浸かった右脚を見ると、すねの真ん中あたりに擦り傷があり、強打したらしく前側が痛む。とりあえず絆創膏だけ貼っておいた。そこまでやってから靴の点検にかかると、水に漬かった右足の方は泥を落として乾かせば大丈夫な感じだったが、踏ん張った左足の方がつま先が靴底と表革の間が剥がれてしまっていた。
これは参ったなと思ったのだが、以前ショップに古い靴を持って行き、新しく買ったときに古い靴を見せたら修理できますよと言われたのでまあ大丈夫かなと思ったり。ただ法事も近いので新しい靴は買ってもいいなと思っていたから、この際二足使えるようにしておこうかなと考えた。
ショップは松本に行かないとないのですぐいくかどうかは少し考えたのだが、翌日からの予定を考えてもすぐ行ったほうが良さそうだと思い、とりあえず準備をしたが、靴はほとんどこの一足に頼っていたので履いていく靴がない。とりあえず長靴を履いて車で作業場まで行き、履かなくなったがまだ捨てなくてもいいかなという程度の靴の中から一番いいのを探して履いていくことにした。
ショップに電話をかけて駐車場を確認したら近くの時間貸し駐車場でも駐車券を出せるが店の裏に2台分あるのでそこに止めてもらえると近い、一方通行でわかりにくいけど、というのでとりあえずそこを目指していくことにした。
もう4時前になっていたからか国道も岡谷から乗った高速も結構車が多く、県外車も結構多くてビュンビュン飛ばしていた。アクセル・ブレーキを踏む右脚が少し痛むのが気にはなったが、なんとかはなった。松本市内はまだそれほど混んでいなかったので目的地近くまでは問題なく行けたのだが、電話で聞いた道が自分の考えていた道と違い、そこでちょっと迷ってから店に着いた。
店で事情を話して靴を見せると、左足はもう修理が難しい状態だという。作業場で古い靴を見たときにあったこの店の靴と、今回壊れた靴を比べると壊れ方にしても靴底の減り方にしても今回の方が状態が悪かったことは確認していたので、そうかダメかと思って新しいのを買うことにし、ついでに靴紐も買って、履く前のケアもやってもらったら考えていたより五千円ほど高くなったがまあ仕方ないと思って買った。駐車場まで行ってから店の人が追いかけてきて靴紐を忘れましたと渡してくれたのでまあなんというかオチがついた感じだった。
せっかく松本に来たのでといつも止めている駐車場へ行って車を止め、丸善へ行く。手書き用ラベルが切れていたことを思い出し文房具カウンターで品番を言って調べてもらうが在庫はないようだった。地下に行って本を見てみる。そういえば最近Twitterで見た本があったなと思い、Twitterの履歴を探して尾崎俊介「アメリカは自己啓発本でできている」(平凡社、2024)という本だとわかり、検索機で調べたが在庫はあるようだったが場所は店員に聞けと書いてあるので店員に声をかけたら「今日入荷だったのでまだ検索機に反映してなくてすみません」とのことで、そのジャンルの新刊書のコーナーへ案内してくれた。
手に取って中身を見てみると、自己啓発本の有名どころから「自己啓発本」のルーツと言えないこともないフランクリン、ヒルティ、ソローなどの著書についても書かれていて、この辺はアメリカ文学者である著者の得意とするところなのだろうなと思った。また「スポック博士の育児書」など有名だが「自己啓発本」だと考えたことはなかった本まで取り上げられていて、これは単に自己啓発本というジャンルの話だけでなく、アメリカの現代文化全体に目配りした本だなと思ったので、さて買うかどうかと考える。税別2800円はそう安いわけではない。
店の中は結構若い人が多く、高校生なのか信州大学の大学生なのか、人文書を見ている人もいる。時間がちょうど放課後ということもあるのだろうなと思う。どうしようかと考えながら付近の棚を見ていたら以前は2階にあった美術書が地下に来ていることに気づき、2階を見に行ったら目立つところにマンガコーナーができていた。以前は3階の文教堂がマンガ専門店だったのになあと思いながら3階に行ってみたら店が閉鎖されていて、そうかそういうことかと思う。割となんでもあった文教堂に比べるとあるものは限られている感じではあるし、考えてみると近いうちにパルコが閉店しそこに入っているヴィレッジヴァンガードやアニメイトもどうなるのかわからないことを考えてみると、松本のオタク文化も大変だなと思ったり。地方では書店一つが閉業したりするととても影響が大きいんだよなあと改めて思ったり。
本を買うかどうかの前に先に夕食の買い物をしてこようとアルピコプラザの地下のデリシアに行って夕食の買い物をする。昼に比べると品数が少ない感じはするが、いつもなかったとんかつがあってそれを買ってあとはナス味噌など適当に買い、駐車券をもらってから丸善に戻って、結局「アメリカは自己啓発本でできている」を買った。まあ新書3冊分と言えばその程度であるとも言える。
駐車場を出る頃には結構暗くなっていて、駅前から国道143号に合流するところは少し待ったが、そのあとは19号の交差点も問題なく、158号に入ってからも特段の渋滞はなくてすぐ長野自動車道に乗れたし、岡谷までも追越車線を占拠する謎のゆっくりトレーラーがいたものの特段問題なく降りられて、7時前には帰着した。夕食後は例によってうたた寝してしまい、そのまま着替えて就寝。動揺したり予定外のスケジュールを入れたり充実したりいろいろ疲れた。
昨日考えていたようにスケジュールを進められなかった分を今朝いろいろ整理はしたのだが、その辺でもいろいろ考えたりしたのでまたまとめてみたい。
***
EUに進出した日本酒ブランドがEUのガラス瓶リサイクル規制でピンチ、みたいな記事のツイートで「規制帝国EU」という表現が出てきてなるほどと思ったのだが、彼らは確かに自分たちの産業が危なくなるとすぐルールをいじって規制するよなあと思う。こういうのがまさに非関税障壁だが、日本もまた自分たちでは真っ当だと思っている規制もこういうふうに考えられていることはあるんじゃないかという気がした。こちらからみてそういう姿勢が目立つことは確かなんだけど。
「アメリカは自己啓発本でできている」はまだ読んでいないが、パラパラみたところによるとアメリカが「ポジティブ病」になったみたいなことが書いてあって、「規制」と「ポジティブ」というのがEUとアメリカをそれぞれ象徴しているような感じがして面白いなと思った。日本だとインテリはヨーロッパに、大衆はアメリカに惹かれる傾向が強いが、「規制して他者を蹴落とす」EUや「とにかくポジティブに強引に物事を動かす」アメリカに比べてみると、日本は諦めが早いというか愚痴を言いながらそれに順応する、みたいな傾向が強い気はする。ジャンプマンガのような不退転の熱量を日本人も回復して欲しいものだと思う。
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