「会社四季報」と新潮文庫の三冊/宇能鴻一郎という驚くべき作家/「父 吉田茂」/私の投資履歴:ビギナーズラックと10年ごとの節目

Posted at 24/02/19

2月19日(月)曇り

昨日は午前中に実家を出て車で帰京。土曜日にご飯を炊いた残りがあったのでおにぎりを二つ作り、ハンカチに包んで持参。出がけにコンビニでコーヒーと草もちを買い、境川PAでもつ煮弁当を買って、車の中でお茶。原、境川、初狩と休憩。初狩では富士山を見ようと思ったが曇っていた。石川で入るか迷ったが一応トイレに行き、首都高で降りるころにはかなりトイレに行きたくなっていたので石川で入ってよかった。

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自宅で少し休憩し、夕方日本橋に出かける。株式投資関係の特に会社研究のものを買おうと思って丸善に行って、いろいろ見たけど結局「会社四季報」がいいなと思って買う。ツイッターで見た安部公房の文庫がほしいなと思い、新潮文庫のコーナーに行ったら安部公房「水中都市 デンドロカカリヤ」はあったのだが、近くにあった宇能鴻一郎「アルマジロの手 宇能鴻一郎傑作短編集」が目に入り、これも買おうと思っていたら、麻生和子「父 吉田茂」も目に入ってしまい、これも買うことにした。出費も大きいが、普段だと実家に持ち帰るのが大変だから本を買うのは自重するのだけど、今回は車だからいいやというのが大きかったなと思う。

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宇能鴻一郎さんといえば「あたし~なんですけど。」で書きだされる女性一人称の官能小説が有名だが、東大文学部国文科の出身で、1962年(私が生まれた年だ)には「鯨神」で芥川賞を取っている。推理小説も書いておられて、近年ではまた純文学を書いたり、中間小説の雑誌に連載されたものが文庫化されているのだという。この「アルマジロの手」も小説新潮などに連載され、文庫に収められたものが中心に収録されている。彼も満洲から引き揚げた作家の一人だということは初めて知った。

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ちなみに文庫本の挿画は九鬼匡親さん。怪しい雰囲気がよくあっている。

https://www.mkuki.site/

安部公房の作品はあまり読んでなくて、その結果印象に残っているものもないのだが、どうも自分とは波長が合わない作家のひとりかなとは思うのだけど、ツイッターで読んでみようかなという気にさせられたのでまた読んでみたいと思う。

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麻生和子は吉田茂の娘、牧野伸顕の孫、大久保利通のひ孫であり、麻生太郎元首相(現自民党副総裁)の母である。書き出しは昭和21年、吉田茂が敗戦後の最初の総選挙で第一党になった日本自由党総裁の鳩山一郎がGHQにパージされたため、鳩山に代わって総理大臣を引き受けた一報が福岡の炭鉱王・麻生多賀吉に嫁いで飯塚にいた和子が30時間かけて上京する場面である。戦後のあわただしい雰囲気と、父がとんでもない仕事を引き受けたという動転感とがよく表現された場面だと思う。

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どれもとても面白い感じだが、ゆっくり読んでみたい。丸善カフェでカレーライスを食べて帰宅。途中、地元の駅のドラッグストアで歯磨き粉と洗濯洗剤を買った。

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帰宅後は、今までの株式投資関係の資料を集めようと家の中に積んである書類をひっくり返したら、思ったよりたくさん出てきた。まだ読んでないものが多いのだけど、大和証券のものとEトレード証券、名前が変わったSBI証券のものが混じっている。最近は電子交付されるので書類は少なくなったのだが、以前はかなり多かったし色鮮やかなパンフレットがたくさん出てきたのは時代が変わったなあという感じがする。

以前も書いたが、私が投資をするきっかけになったのは妹の友人に頼まれてJR東日本の公開前の株式に応募し、当選して購入してそれなりに利益を上げた、つまりビギナーズラックだった。その時にもらって手紙や払い込みの証書、それが売れて手数料がいくらか引かれ、お礼の意味を兼ねて口座を開設したり端数は振り込んでもらったりした書類などが出てきて、自分で考えていたのと少し経緯が違うことなどもわかり、いろいろ面白かった。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65365540T21C20A0EAC000/#:~:text=1993%E5%B9%B410%E6%9C%8826%E6%97%A5%E3%80%81JR%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E5%9B%BD%E9%89%84,%E3%81%AB%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E3%82%92%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

ただ、本当にいろいろな場所に書類が散らかっていたのでとりあえずの分だけ書類を集め終った時には12時を過ぎていたのには参った。もうそれから読む気力もなかったので、今朝これから読もうと思っている。

ただ分かったことを簡単に書いておくと、1993年にJR株を購入・売却した後大和証券の口座にMMFの形でずっと入れっぱなしにしてあって、2004年にネット取引が出来るようになったのでオンライン口座に移し、そこからときどき売ったり買ったりするようになったのだなと知った。同じ年にはオンライン専業のEトレード証券にも口座をつくって、手数料がゼロということでそれを主に使っていくことになった。2005年ごろに買った株式としてはDeNAが比較的利益を上げられた記憶はある。

2014年にNISAが始まり、ほとんどのものはそこに移して、5年でロールオーバーなので昨年末に2回転したものを売却した。今年2024年からは新NISAが始まったので、ちょうど私の投資履歴も1993年(初購入・初売却)、2004年(オンライントレード開始)、2014年(NISA開始)、2024年(新NISA)と10年おきに転機が来ているのだなと思う。

投資をめぐる自分史も整理して、今後に生かしていきたいと思う。

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