仕事納め/「自灯明、法灯明」など/今年第一四半期に読んでよかった&面白かった書籍、マンガなど
Posted at 23/12/31 PermaLink» Tweet
12月31日(日)雨
大晦日だというのに朝から雨。最低気温は1度なのでこの時期としては暖かい。普通なら雪なのだが、南岸低気圧のせいか。天気図を見ると東の海上に高気圧があり、まるで春のような気圧配置。今日は一日ぐずついて夜半からは雪に変わる可能性もあるようだ。この時期に雨というのはちょっと記憶にないが、やはりこれが温暖化というものか。
昨日は午前中少し家の片付けなどし、出かけて前日に買い損なった高坂正堯「歴史としての二〇世紀」を買いに行ったのだが、昨日立ち読みしていた人は買わなかったらしく、あったので買って帰ってきた。他の街前買いに行くのは手間だったから、手に入ってよかった。
午後は仕事、仕事納め。あまり忙しくなかったが、やや仕事の終わりは長引いた。夜は夕食後、上の妹も帰ってきて下の妹と三人で話していたが、NISAやらの話になったら下の妹は眠くなったようでしばらく二人で話していたが、寝たのが結局1時半頃になってしまい、よく眠れなくて何度もトイレに起きて、最終的には5時半ごろ起きた。少しずつ眠ってはいると思うが、起きて入浴してセブンにカフェオレを買いに行って作業場に帰ってきてブログを書いているが、流石に少し眠い。
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昨日は細切れの時間に少しずつ本を読み、「初期仏教」は4章まで読了、140/221。「自己を島とし、自己を拠り所として」という転輪王経の元の文がどういうものかと思ってあたってみたら「自燈明・法灯明」(自洲・法洲、自帰依・法帰依)のことだとわかった。言葉は知っていてもどういう文脈でどういう意味かというのは知らなかったので、なるほどと。また転輪王という理想の君主は人々が十の善行を実行して世の中がよくなっていけば現れると。徳川家康を祀った東照宮の神宮寺が「輪王寺」というのは家康を転輪王=理想の君主になぞらえているということなのだなと知った。
「世界政府」とその実現手段を最も早く説いたのはイスラム教ではないかと少し考えた。ダール・アル・イスラムのカリフ制。世界政府を実現するための戦いがジハード。しかし仏教も究極的には「十の善行の実行によって世界が転輪王に治められるようになる」という世界政府論があるとはいえるか。世界政府実現の手段は善行ということになる。
そのほか「対話のレトリック」「ナショナリズムの美徳」「テュルクを知るための61章」を少しずつ読み、マンガでは「ダイヤモンドの功罪」の4巻を読んだ。
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今日は大晦日なので「今年の10冊」とか「今年の漫画10作品」みたいな企画者の文章をやろうかとブログを念頭から読み直していたのだが、結構大変で、とりあえず3月の終わりくらいまでチェックした。第一四半期ということになるか。この時期はずっと「保守とは何か」、特に「日本の保守とはどういうものか」というテーマで考えて考えたことを書いている日が多いなと思った。作品としては書籍は23冊、マンガは38作品言及していたのだが、特にピックアップするとしたら
書籍
大澤絢子「修養の日本近代 自分磨きの150年をたどる」(NHK出版、2022)
井上兼一他「神武天皇論」(国書刊行会、2020)
君塚直隆「貴族とは何か ノブレス・オブリージュの光と影」(新潮選書、2023)
「安倍晋三回顧録」(中央公論新社、2023)
星山京子他「方法としての国学 江戸後期・近代・戦後」(北樹出版、2016)
村上重良「国家神道」(岩波新書、1970)
の6冊が挙げられると思う。やはり日本の保守について考えていたので、国学や浸透、修養などその関連のものを特に読んでいたようだ。
マンガ
「社畜と少女の1800日」
「フットボールネーション」
「2.5次元の誘惑(リリサ)」
「平成少年ダン」
「夢てふものは頼みそめてき」
「ブルーピリオド」
「推しの子」
「犬とサンドバッグ」
「これ描いて死ね」
「TIEMPO」
「一級建築士矩子の設計思想」
が特に印象に残っている。それぞれ解説したいところだが、時間がないのでまたそのうちに。
***
今年も読んでいただきありがとうございました。良いお年をお迎えください。
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