マンガ納めアニメ納め/正月休みに取り組みたいこと/「再発防止策」の弊害と「設計主義」の怖さ
Posted at 23/12/29 PermaLink» Tweet
12月29日(金)晴れ
昨日は年末までにやる仕事を大体片付けて、あとは年末年始の用意という感じを残したのだが、銀行に行って手続きともう一つお年玉の用意などして、お年玉袋を買いに行ったりしたのだが、セブンイレブンでも売っていたのでもう少しいろいろリサーチしてから買えばよかったと思うところもあった。お年玉袋はお札を折り畳んで入れるタイプのものが多いが、私はお札を折るのがあまり好きではないのでなるべくそのまま入れられるものを探している。今年は来年新しいお札が発行されるから旧札の新札が両替機からは出ないようになっているので、あえて交換しなくてもいいなと思い、今年は使用券で行こうと思っている。
読んでいる漫画雑誌も昨日はモーニングは出ていてDmrnaーニングで読んだが、ヤンジャンはお休みで今日は週刊漫画Timesも休み。単行本も27日に買った「らーめん再遊記」が今年最後になる感じかと思う。新年は4日にヤンジャンとジャンプコミックスの発売があるからその日が「マンガ初め」みたいな感じになるかなと思う。アニメの方も見ているアニメの最終回、ないしは年内最後の放送があって、今夜の「葬送のフリーレン」がアニメおさめになるだろうか。第2クールに続くのは「葬送のフリーレン」、「アンデッドアンラック」、「薬屋のひとりごと」があり、冬アニメが新規で「ダンジョン飯」と「キングダム第5シリーズ」。大河ドラマ「光る君へ」はまだみるか決めてないのだが、とりあえず最初は録画しておこうと思う。
年末年始は妹や弟たちも来て比較的賑やかになると思うが、せっかくの休みなので本を読んだり文を書いたりもしたい。やりたいことのテーマを挙げていったら七つになってとてもどれもこなせる感じではないのだけど、「国際主義とグローバリズム」「アリストテレスの弁論」「初期仏教徒古代インド」「トルコとイラン・トルコ世界とトルコ国家、イラン世界とイラン国家」「世界史の全体像」「知的生活の構築」「大人の学びのサポート・子どもの学びのサポート」と列挙はしておいて、時間を作りつつまた時間ができたらやるみたいな感じにしておこうと思う。
***
ネットで君塚直隆さんが高坂正尭「歴史としての二十世紀」(新潮選書)の書評を書いておられて、その分が面白く、高坂さんの著書はあまり読んでないのだが、この本は面白そうだなと思った。一般向けの講演というのがいいのかもしれない。
>民主主義はくだらない目論見とくだらない動機から案外いいことが起こったが、「共産主義は素晴らしい理論と素晴らしい動機から恐ろしい社会を生み出し」た、という指摘は、「設計主義の陥穽」というものに対する本質的な指摘だと思う。地獄への道は善意で敷き詰められているというのは一つにはそういうことだろう。
これは社会主義の強権国家だけでなく、フランス革命の国家構築に対するバークの批判や、デカルトの合理主義に対するヴィーコの批判でもある。理性を信じた設計主義を急進主義的に進めることへの強い批判は、保守の真髄であるが、どうもなかなか理解されないなと思う。
つまりは漸進主義でよりマシなものを作っていくというのがポイントだと思うのだが、必ずしもそれも良いとは限らない。何か事件が起こると「再発防止策」でより厳しいルールを作る、というようなことが今は当たり前に行われているけれども、例えば教員が問題を起こす事例が多くあったために教員の質を上げるために免状取得の要件を厳しくして普通に学んでいたら取れなくなったこともあって、今では大幅な教員不足を生じている、みたいなことが「再発防止策」の弊害だろう。
運用で対応していけばいい部分も大きいと思うのだがそれでは「野党」や「国民ーどういう人たちかは別にして」の批判をかわせないから政治家や官僚は何かやったふりをするためにとりあえずルールを厳しくする。実際問題としては、より柔軟な素朴な制度に戻すことが返っていろいろな問題を解決することも多いのではないかと思う。
そういうこともあり、私は哲学というものには大陸合理論もドイツ観念論もどうも信用できないというかあまり関心を持てなくて、アリストテレスとかイギリスの経験論の方がもし読むとすればそっちだよなと思っている。とはいえこちらもあまり読んではいないけど。方向違うがヴィーコは少しは読んだ。
保守主義の哲学書というのもまたカント系の哲学とその後裔とはまた違った意味で読みにくい。結局一番読みやすいのはマルクス系(笑)なんじゃないかという気がして、だから日本でも読まれたんじゃないかなとか思ったりする。これは若い頃にマルクス主義についてある程度知ることが「常識」だったから多少は勉強した、ということなのだが、例えばロシア語でロシア革命史を読んだ時に、これは学部の授業だったから原文自体もそんなに難しくなくて読みやすかったのだけど、マルクス・レーニン主義の公式に沿って書かれてると何を言ってるかすぐわかるから読みやすい、というようなことはあった。今ではもうロシア語、アルファベットも忘れかけてるのだが。
だからどうしても私は宗教や哲学について読んでいてもだんだん眠くなってきて、歴史についてに記述が映ると急に目が覚める、みたいなところがあるので語り得るほどに宗教や哲学について理解できることは割と大変だなとは思っているのだけれども、人の生き方や思考、ひいては国家の政策や国際関係にまで影響を及ぼす宗教や哲学について理解を持つことは歴史を考える上でも重要なことなので、ちょっと勉強しようとは思っているわけである。
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