鈴木さんと落合さん/自分の学び:「やりたいこと」と「日本の全般的貧困化をもたらした新自由主義」
Posted at 23/12/24 PermaLink» Tweet
12月24日(日)晴れ
今の気温はマイナス4.5度、雪は降っていない。当地でも降った時は積もるかと思ったがそうはならなかったので路面は心配ないのだが、北陸や東北、北海道や西日本でも結構雪が降ったようで、クリスマス前寒波という感じだろうか。
昨日は午前中に「初期仏教」の貸し出しを延長しようと図書館に電話をかけたらその延長はできたのだけど他に2冊貸し出し期限切れの本があると言われ、慌てて調べたら「チバニアン」と時計の話であることがわかり、その2冊を返却するために結局図書館に行った。普段とは少し違うものを読もうと借りてみたのだけど結局あまり読まないまま、「ブッダという男」と「初期仏教」の話の方に移行してしまったのでその2冊の存在を忘れていたのだった。わざわざ図書館に行くのが億劫だったから電話で貸し出しを延長したのだが、結果的には図書館へ行ってから期限切れの本があることが判明したら余計面倒だったわけで、電話してよかったということになった。
そのあしで昼食と夕食の買い物に西友に行き、帰りにクリーニング屋に寄って帰ったのだが、西友の惣菜売り場がクリスマスに占領されていてチキンばかり。バリエーションがほとんどない。結局コロッケとポテサラとレトルトのビーフシチューを買って帰ったのだが、夕食は結局シチューではなくレトルトのカレーを食べた。
年賀状とお歳暮の仕事は大体終わったのだがまだ一言を書くのが残っていたので、昨日は仕事の後一言書きに取り掛かり、思ったよりは早く終わったので帰りに郵便局によって出そうと思っていたのだが、街の路上が酔客が多くてそのことに気を取られていたら郵便局に寄るのを忘れてしまい、家についてから出直して年賀状を出しに行った。こういうこともよくある。
読書はほとんど進まなかったが紹介していただいた落合博満さんと鈴木敏夫さんの対談の動画というのをいくつか見て、今まで鈴木さんの書いた本やインタビューで言ってることとはまた違ったちょっと社会の裏側っぽい話とかをしていてこれは落合さんならではの引き出し方なんだろうなと思った。鈴木さんが小学校時代に授業が二部制だった(児童数が多いので学校が収容しきれず、午前中勉強の組と午後勉強のくみに別れていた)話をしていたが、落合さんがそれを知らないのは意外だった。ただこれは鈴木さんが名古屋で落合さんが秋田だったということもあるのかなとは思った。
5回シリーズでまだ3回までしか公開されていないが、面白かったのでリンクを貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=DwnAwpCmwvM
***
「学び方」みたいなテーマについて考えていて思うのは、「学ぶこと」が「食べること、生活することに必要なお金を稼ぐこと」に直結している人間にとっての問題、「食うための仕事をするために学ぶ」のか、「やりたいことをして食うために学ぶ」のか、という問題について考えていたのだけど、これは自分のかなり深いところに関わってくる問題だなと思って書くのが難しいなと思いながら考えていた。
私は「やりたいことをやって食う」派なので基本的に「まずやりたいことを極める」ことから始めようと思っていたのだけど、これが難物でなかなか「やりたいことがなんなのか」がわからない。だから結局「まず食えるようになってからやりたいことを探してやりたいことをやろう」と思い、就職したのだが、まあそんな甘い職場ではなく結局10年やってやめた。ただ教職という仕事を選んだのは「教えること」が好きだというのはあったので、それならそんなに苦労しないでやれるだろうと思っていたのだが、「学習内容を教える」だけでは教師という仕事は済まないので、というかその辺に認識の現状とのずれがあり、このままでは体を壊すと思ってやめたのだが、既に壊れていて、回復には身体的に数年かかったが、精神的にはもっとかなり長い間かかった感じはする。
これは高校や中学の先生に昔は郷土史家として著名になる人とか、あるいは地学の先生が地元の地質を研究して学会で発表したり、地域の昆虫を調べて自然誌の担い手になっていたような、そういう時代の認識が自分にあったから「教師をしながらやりたいことをするのもいいな」と思ったのだが、中学や高校が荒れて大変になってきたということと、あとはやはり人員が削減されて教師にそういうことをやる余裕がなくなったということ、つまりはリストラという名で日本の「全般的な貧しさ」が進行させられたということの結果だったのだろうなと今では思う。そういう世の中のトレンドが読めないと「好きなことをしながら(あるいは探しながら)仕事をする」というのは実は結構大変なのだなと今にしては思う。
その後は実家で父と一緒に塾の仕事をしたり短大で講師をしたりをしていたのだが、今度は雇われの時とは違う経営の問題が実は結構大きいということがわかり、中小企業経営者の目線も身についた(というか身につけざるを得なかった)のだが父も基本的にはやりたいことをやるために塾を始めた人なので、経営的にはいろいろなことはあった。
まあこの辺の問題はまだ語るほど熟してはいないなと書きながら思ったので、またそのうち改めて書こうと思う。自分の思想の形成は自分がぶつかった困難との関係は深い、というかこれは誰でもというか多くの人にとってそうだろうと思うけれども、自分は「学校が荒れるなどの機能不全に陥っている」のは「民主主義社会の問題」が大きいと思って保守思想を学んだり読んだりするようになったのだが、今書いたように「貧しさを促進してしまった新自由主義」の問題というものも実際にはかなり大きいなと思っていて、それを自分の問題に結びつけて考えていなかったから書いてみてあ、そうか、と思ったところがある。
もう少し整理してからまた書いてみたい。まあこういう書き方をする、してしまえるのも日記という形式だからということもあるなと思いながら。
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