女性候補が6割/亀戸の新しいモールと御茶ノ水駅リニューアル/岩波新書を探す/民衆バンザイ主義の懐かしさ
Posted at 23/12/04 PermaLink» Tweet
12月4日(月)晴れ
昨日は8時台の特急で帰京し、東京駅で弁当を買って帰宅してから昼食。カードの不在配達通知が来ていたので、日曜日のうちに取りに行くことにする。区長選挙の投票権が来ていたが、期日前投票は月曜日からなので昨日はいけないことが分かった。というか昨日が告示日だった。
今回は五人新人議員が出るが、自民党は小池知事の都民ファーストの議員に乗っかることにしたらしい。女性候補が三人、男性候補のうちの一人は維新なのでいれる人はおのずと決まってきてしまうという感じ。とりあえず女性候補を出しておけばいいという風潮が強くなっている感じがするが、辞任した木村区長のように問題を起こす人もいるのだから、男女に関係なく候補を擁立するべきだと思う。
家の中の岩波新書を本棚から取り出して積んでいるのだが、今のところ81冊。昨日2冊買ったので83冊か。実家の方に30冊はあると思うので100冊は超えるが、やはり父の蔵書に比べれば少ない。自分の持っているものの特徴としては、黄版が比較的多いということ。自分の学生時代は青版が終わって黄版が出ていた頃なので、学生時代と重なる。黄版を見ると少し懐かしい感じがするのはそういうことだろう。
郵便局に行く用事もあるので3時前に家を出、一つ先のバス停まで歩いてバスに乗ったが、ちょうど自分を追い越して行ってしまったのでダッシュして停留所まで走り、何とか乗ることができた。都営線の駅前で降りて郵便局まで歩き、時間外窓口に行くと行列。日曜日のこの時間は混むのだろうか。受け取って外へ出て、亀戸駅まで歩くことにし、旧城東電気軌道の緑道公園を久しぶりに歩く。動輪が公園に置かれていてそういう道なのだなとわかるのだが、この道が京葉道路にぶつかるところに新しいショッピングモールが出来ていて驚いた。カメイドクロックというらしい。
そういえば錦糸町に住んでる甥が何か言ってたなと思いつつ、書店があればみたいと思って案内図を見ると四階にツタヤがあったので上ってみた。このツタヤはまあ最近のお洒落ツタヤの一つという感じで、自分が見たい本がどれだけあるかという感じではあったが、江東ニューファミリー系の延長で総武線沿線もこういう感じになってきたのかなとか。錦糸町にはパルコも丸井もあるが、若い人はむしろこういうモールの方が好みかもしれないなという気はした。一階に降りるとジャニ系のグループのイベントなどやってて、亀戸も変わったなという感じ。駅に歩くと東口というのがあるのを知り、40年江東区に住んでても知らないことが多いなと思ったのだった。
総武線で御茶ノ水まで。秋葉原に行こうかとも思ったが神保町で二軒喫茶店に行きたかったので昨日はやめた。御茶ノ水で降りたら階段まで遠く、上に上がってみたら様子が以前とかなり変わっていて、こっちのはずと思いながら聖橋口に出たら、入り口がまるっきり変わっていて(入り口の面している道が丸善側でなく橋側になっていた)、市ヶ谷駅?みたいになっていて驚いた。なんだか昨日は街の変化に驚いてばかりだった。
丸善を少しのぞいた後駿河台を下って行ってすずらん通りでボヘミアンギルドや東京堂などのぞき、小宮山書店のガレージ市で三冊500円だったのでダンハム「鎖につながれた巨人」上下(岩波新書、1959)とバーンズ「エバ・ペロン 美しき野心」(新潮社、1982)を買った。後者の出版は1982年に日生劇場で劇団四季がミュージカル「エビータ」を上演したことと多分関係があるのだろう。私は見ていないが「アルゼンチンよ泣かないで」はよく覚えている。
そのあと書泉グランデでマンガなどを少し見て喫茶店に行ったが、自分が行きたかったところは二軒とも満席だったので丸の内に出ることにし、新御茶ノ水まで歩いて千代田線に乗って大手町に出た。しかし丸善でも結局満席だったので喫茶店は諦めて、丸ビル地下の成城石井で夕食の買い物をして帰り、うちでモヒートを飲みながらシュトレンを食べた。
***
岩波新書を探すために家の中をひっくり返していて、本棚だけでなくダンボールに詰めて積んである書籍がずいぶんあるなと改めて思った。横山光輝「三国志」全60巻とか、水島新司「あぶさん」100巻近くとか、普段見ないなと思っていたがダンボールに詰めてあるのを忘れていたのだなと。箱もだいぶあけたのだがあと7箱くらいあるので見てみようと思う。
ダンハム「鎖につながれた巨人」少し読んでいるのだが、この「巨人」というのは「民衆」のことかなと思う。まだ最初の方しか読んでいないが、民衆はつつましく家庭の幸福を糧に毎日を生きていて、自分たちのために動いてはいない社会の中で新聞などの報道も自分の経験に照らし合わせてこれは正しい、これは間違っている判断している賢い存在だ、みたいな書き方になっている。
これはオルテガ以来の大衆論とは違い、またおそらくは今の左翼も民衆バンザイ主義は捨て去ってポリコレとかエリートによる啓蒙的な方向になっているからこういう言説はあまり喜ばない気がするが、昔の左翼の素朴な民衆称揚の方向性が少しおとぎ噺的ではあるけどある種の気持ち良さがあるなと思いながら読んでいた。
今日もいろいろ片づけをして、夜に帰郷の予定。
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