ニュースとその背景分析:アフリカ・ウクライナ・安倍政権と岸田政権
Posted at 23/08/07 PermaLink» Tweet
8月7日(月)曇り
夜中に少し雨が降ったようだが、今は上がっている。外に出れば少しひんやりしているのだが、部屋の中は風を通してようやく涼しいというくらい。最低気温は22.7度、早朝だけでもここまで下がるのはありがたいと言えばありがたい。
昨日は今後何を書いていくかについていろいろ検討していたのだけど、一つはアフリカのこと。最近少し書いていないが、先日もニジェールでクーデタが起き、それに対し周りの国々が色々な反応を起こしている。ワグネルが絡んだりフランス軍排斥の動きが起こったり、マクロンの新しいアフリカ政策の今後を占うような事態にもなっていて、注目すべき状況なのだが、日本ではほとんど報道されない。
先日のスーダンのクーデタと内戦に関しても日本人の脱出までは報道されていたが、その後の内戦の展開やどうもまた起こったらしいダルフールの事件などについてもあまり注目されていなくて、その辺のところを専門的な深さまではいかなくても、ある程度追いかけることは意味があるのではないかと思ったことが一つ。
あとはウクライナとロシアをめぐる問題。先日もベラルーシについて少し調べて書いたけれども、やはり現状分析や軍事的な問題についてはいろいろ書く人がいるけれども、その背景についてはまだまだロシア側からの発信が多く、ウクライナやベラルーシ、あるいはポーランドやリトアニアなどの立場からの現状・背景分析はあまりないように感じる。ゼレンスキーが当選した当初から開戦直前までは基本的に親露派のスタンスであったということも最近改めて言われているが、それがあのようなロシアと戦う闘士に変身しているのだからちゃんと見ていない人たちがもともと親EUだったと勘違いするのも無理はないところはある。
歴史的な背景もロシアの起源たるキエフ公国あたりからもう一度見直していくとこのあたりの各国の複雑な関係はわかってくるし、そういう歴史の上に立って今何が行われているのかもまた違った角度から見えてくるかもしれないと思う。この辺りは専門家も文献も少なくないので自分自身の勉強が先に立つ感じにはなるが、それでも意味はあるようには思う。
他にもいろいろ考えられるのだが、もう一つだけあげておくと、日本の政治だろうか。最近の岸田政権の動きを見ていると、さまざまなところで安倍政権や菅政権との違いが感じられるところが多い。特に思うのは、安倍政権は自分のやりたいことを各所と協議し妥協しながら自らの狙いを実行していく感じがしていたのに対し、岸田政権は自分のやりたいことはそんなになくて各所の要求をto doをこなすように実行していくことで支持を得ようとしてい流ように見える。ただ各所からの要求は必ずしも「国民」や「世論」(それを作り出しているのが誰かということもあるし、どの層の要求かということもあるが)に合うわけではないので、その批判も聞いているからあれこれ叩かれているのだろうと思う。
ただこういう岸田政権のあり方というのは戦後の自民党政治を佐藤内閣以来見てきた(最初は子供としてだが)感じから言えば別に珍しいことではなくて、多くの政権においてアメリカのいうことをご無理ごもっともと聞き財務省のいうことを受け入れてきたわけで、安倍政権の方が特殊なんだろうと思う。自分からバンバンやったということで言えば田中角栄政権がそうだったが、田中政権は2年ほどで疑惑をぶつけられて潰れ、さらにはロッキード事件をぶつけられて再起不能になったけれども、安倍政権はその辺はうまくやって生き残ったわけで、最後に統一教会がらみをぶつけられて暗殺されてしまったのがどういう力学だったのかはまだよくわからない。
そちらの方もまだ明るみに出ていない部分もあるだろうと思うのだが、とりあえずは「安倍晋三回顧録」をもう一度読んでその辺を考えてみたいと思うし、また昨日書店に行った際に安倍政権に一番食い込んだと言われるNHKの岩田記者の「安倍晋三実録」(文藝春秋、2023)を買ってきたので、また考えていきたいと思う。岸田政権についてはまだそうした形のまとまったものはないけれども、宏池会系の歴代の総理大臣の政治姿勢やリーダーシップの取り方みたいなものから考えてみることができるのではないかという気がした。
とりあえず、「ニュースとその背景の分析」みたいなこととしては、そんなことを書いていきたいと思っている。マンガやその他のことについての書くスタンスについてもまた検討していきたいと思う。昨日は横槍メンゴ「一生好きって言ったじゃん」も買った。
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