散歩/【推しの子】と動画の世界/ウクライナ戦争における人間的なファクター:プーチンとバイデンとゼレンスキー
Posted at 23/07/06 PermaLink» Tweet
7月6日(木)晴れ
昨日はだいぶ疲れたのだが、朝は4時過ぎに目を覚ましてしまい、携帯を職場に置き忘れていることに気がついてたまには歩こうと思い、歩いて職場まで行った。普段車で通る道も歩いてみるといろいろなことに気がつく。少し足を伸ばして駅前のファミマに行ってヤンジャンを買い、駅の自販機で水を買って歩いて帰ってきたら、郵便局のポストの前で親戚に遭遇し、少し立ち話。コロナが一応終わっていろいろ人も動き出していて、そんな話を少しした。
***
帰ってきてヤンジャンを読むと、【推しの子】123話がまた少しダークみのある展開。122話はダークから光の世界への帰還という感じだったが、今度はまた光の世界から新たにどの方向へ行くのか、という感じで、次号は休載。122話も123話も何度も読み直してしまうが、ジャンプラの公開(無料)が122話、ヤンジャン(450円)およびヤンジャンアプリでの公開(80円課金)でTwitter上でも両方の感想が飛び交っていて、なかなかすごいことになっている。
以下少しネタバレの感想など。
アクア=ゴローがさりな=ルビーに対して「病室で真っ直ぐ夢を見てた君は、アイよりずっと眩しかった」と言い切るところはああそうだったのか、と思う。さりなも母親に見捨てられたとか、いろいろあるわけだけど、そういうこともあって「推して」いたのだなと思う。
ルビー=さりなに輝きが戻ってきて、またアクア=ゴローが天真爛漫なルビーに翻弄されるようになるのかなという感じで、それはそれで興味深いのだが、それがストーリーにどういう影響を与えていくのかも新たな見どころかなと思った。123話ラストシーンは、「これぞメンゴさんだ!」という強い印象を持った。
最近はアニメ【推しの子】の劇中でのB小町の楽曲、「STAR☆T☆RAIN」や「サインはB!」などをヘビロテでよく聞いていて、それ関係の動画とかもよく見たりしているのだが、世の中の考察勢というのはすごいもので、自分などが全然思い付かないことを探し当てたりしているなあと思う。またこういう楽曲考察動画などはプロっぽい配信者の人もやっているのだが、ということは当然著作権使用料を払っているだろうから、こういう収入も多いのだろうなと思ったり。YouTube動画という制作活動には本当にほとんど関心がなかったのでこういう世界もあるのだなというのは改めて目を開かされた感じで、良いきっかけになったかなとは思った。
***
「ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか」第2章「ロシアウクライナ戦争 その抑止破綻から台湾海峡有事に何を学べるのか 福田潤一」を読んでいる。まだ読み終わってないので全体的な感想ではないのだが、今一番感想としてあるのは、西側はプーチンという人間を見誤っていた、ということだ。
プーチンの侵略性に関しては、すでにグルジア=ジョージアなどで、またクリミアやドンバスでの行動で明らかではあったが、それでも宥和政策をとればそれ以上の侵攻はないだろうと西側は考えていた。またもしやるとしても同様の限定的なものにとどまるだろうと考えていたのは確かだろう。こんな本格的な軍事侵攻をするとは考えていなかっただろうと思う。
またプーチンの側も、キーウを一撃し南東部を占拠すればウクライナは早々に降伏し、ウクライナには傀儡政権を立てるか完全に併合するかが可能だと考えていただろうし、それを西側も当初は制裁などを加えてきても、結果的には容認することになるだろうという見通しがあったのだろうと思う。
そうならなかったのはもちろんゼレンスキーをはじめとするウクライナ政府・ウクライナ軍の踏ん張りと奮闘にあったわけだが、そこもまたロシア・西側双方が見誤っていた点だと思う。そうなった時に西側としては「踏ん張っているウクライナ」に乗って徹底的に援助してロシアの試みを挫折させるのが最善だと判断し、それが今まで継続しているということになる。つまり現状は、双方にとって予想外の事態なので、出口戦略もまだ十分に立てられていないというのが正直なところなのだろうと思う。
結局戦争というものには、指導者の人間的なファクターというものが大きく、それは有事になってみないとわからないところもあるわけで、予想外に進んでしまうだけに全体的な手打ちというのもそう簡単ではない。ゼレンスキーはプーチンに屈服する気はないし、プーチンもゼレンスキーのことを「認めていない」というのが本当のところだろう。彼の世界観からすれば、自分で自由に行動できない(援助している西側に大きく行動を制約されている)ゼレンスキーなどと対等に話し合うのは無意味だと考えているのだと思うし、背後にいるアメリカとゼレンスキーの頭越しに交渉しようとしても相手にはされないの手詰まりで、さらに脅迫をエスカレートさせるということになっている。ダム破壊に続いて原発にまで手を出せばもう人類に対する犯罪と言わざるを得ないが、ロシア側はおそらく「それほどのことでもない」と考えていそうで、そこがアメリカにとって怖くはあるのはわからなくはない。
ただバイデン政権も最初から「核戦争にしない」「アメリカが直接参戦はしない」と言いすぎていてそれでプーチンに軽くみられているというのは確かではないかと思うし、この辺のアメリカの「突っ張らない姿勢」もまた、プーチンに(和解などを含めた)手を打ちにくくさせているところはあるのではないかと思う。
ただもちろん人間的なファクターだけで語られる問題ではないので、2章もしっかり読もうと思っている。
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