春アニメが終わり夏アニメが始まる/「死」が生きている者の文化を複雑で豊かなものにした
Posted at 23/06/21 PermaLink» Tweet
6月21日(水)晴れ
今日は夏至。だいぶ日が長い。ただ私は4時ごろに起きることが多いので、流石にまだ明るくはなっていない。いろいろやっている間に明るくなっているという感じ。昨日は仕事が少し長引き、夕食を取ってからうたた寝をしてしまって寝床に入るのが少し遅かったが、そんなに調子は悪くない感じだ。スケジュールを確認したり、春アニメの終了と夏アニメの開始を準備したり。
今期の春アニメは見ているもの・みていなくてもとりあえず録画してあるものがかなり多くて、すぐにハードディスクがいっぱいになってその度にBD-REに落としていたのだが、パナソニックの衝撃的なBD-RE製造中止を受けて多少は買いだめてあったディスクもそろそろ終わりになるので、新しいのを買わなければいけないのだが、どのメーカーのものが良いのか迷っている。パナソニックは国産では最後のブランドだったので。とりあえず一部国産というSONYか三菱ケミカルのものを見てみたいと思う。
夏アニメは今のところ新規にみたいと思っているのは「あやかしトライアングル」と「呪術廻戦」の二つだけなので、とりあえず春ほどは大変ではないかなと思う。「あやかしトライアングル」は冬に一度放送されたのだが中国のコロナ禍の関係で6回までで放送が中断しているので、今回は1クール最後までやるということのようだ。他に、昨季に途中から録画していた「お兄ちゃんはおしまい!」が再放送があるとわかったので、こちらも録画できてない分を録画しておこうかと思う。
私はサブスクはやっていないけれども、アニメの公式サイトを見てもサブスクの方はちゃんと紹介されていてもオンエアの方は「TBS系全国何局ネット」みたいな雑な紹介しかなく、地方ではちゃんとやるのかどうかわからない感じでもうアニメ視聴も時代はサブスクなんだなと思う。だからBD-REに落としてでもみようという人は少数派になっているのだろうなと思う。国産製造が終わるのもまあ仕方がないのかもしれない。
***
「神さまと神はどう違うのか?」第4章「死後の生」を読んでいる。内容としては魂は存在するのか、という話。
考えてみると、このことについてはそんなにちゃんと考えてないなと思う。感覚的に魂はあるだろうなと思うけれども、それが不滅かどうかとか、死んだ後の魂がどうなってるかとか、よくわからない。ていうか死んでみないと本当のところはわからないわけで、まあ今までに死ななかった人は誰もいないので、まあそのうちわかるんだろうとは思う。まあそれは死んだ時のお楽しみかな、みたいな感じかもしれない。
しかし人が死ぬというのは不思議な現象で、ものが壊れるというのとは少し違う感じがするが、ずっと長い間使っていたものが急に使えなくなった時に、何かが飛び去る感じはやはりあって、それはそのものの魂みたいなものかなという気もしなくはない。でもものの場合は、もう使えないやと思ってどこかに置いておいたものを何年かして思い出してもう一度手に取ってみたら他に使い道が見つかったり、人間のように一度死んでしまったら終わり、みたいな感じではない。かといってもちろん不滅というわけではないからいつかはこの世をさるわけだけど、じゃあ人間の人間らしさ、死体にはなくて生きている人間にはある何か、というものは何かと考えると、魂というよりなんというか生命力みたいなものなんじゃないかという感じが自分にはある。
それは中国的な言い方で言えば魂魄の魄の方だろうか。よりスピリチュアルなものが魂であり、生命力のようなものが魄だ、というのはどこかで読んだ覚えがあるが、この生命力の方は実感としてあるような感じはするのだけど、魂の方はなんだかよくわからない。
魄の方は死んだら飛び散ってそれでも有機物として新しい生命の誕生に寄与する、一粒の麦もし死なずば、みたいな感じはあるわけで、この方は「感じ」は割とわかるのだが、魂の方はなんだかよくわからない。
戦友が戦死しても、「靖国で会える」みたいな話とか、亡くなった人が見ているとか喜んでいるとか、まあそういう感じはなくはないけど、それが魂とかスピリットというものと同じなのかと言えばまあよくわからない。霊肉二元論とか心身二元論というのはつまりはそういうことなわけだけど、サン=ジュストのいうように「死は永遠の眠りである」のかもしれないし、天国や極楽や地獄にいくのかもしれないし、この世とかあの世とか言われるよくわからないところに居たり行ったりするのかもしれないし、「成仏」「涅槃」の境地に達すれば輪廻転生から解放されて解脱し因果の輪から解放されて何者にも知り得ない状態になるのかもしれない。
この「何者にも知り得ない状態」というのが自分にとってはリアルかなと思う。あるのかないのか、も含めて何者にも知り得ない状態に「人」はなる。肉体から離れた「人」がどうなるのか。生きている間は肉体は「人」の重要な一部というか9割9部以上を占めるんじゃないかと思うのだけど、死んだ後どうなっているのかは何者にも知り得ない。そして知り得ないからいいのではないか、みたいな感じというか。
まあ以上の感じは私の感じに過ぎないのでアレなのだが、この本を読んでなるほどと思ったのは、「宗教」は死に対して積極的に語ってきたので、「死」は複雑で豊かな内容を持つようになった、ということ。そういう視点から考えたことはなかった。ただ「死」というのが生物学的な生の終わりというだけではなく、文化的な現象でもあるというのはもちろんわかってはいるが、生物学的な所為の終わりであることの方をやはり見ていたのだなと思う。
哲学者の中にも「死んだ後は無」みたいな人は実は少数派だそうで、何らかの形で魂というものを考えている人が多いというのはへえっと思ったが、現代でもそうなのだろうか。
後へえっと思ったのは、古代ギリシャでは臨終に際して霊魂の不滅を説いたプラトンの「パイドン」を読むという習慣があったのだという。要は死後の生みたいなものを確信して安らかに死ぬということが目的なのだとは思うが、それは臨終の際に塗油の秘蹟を行ってもらったり、自分の指と阿弥陀仏の指を五色の糸で結んだりして死後の安らかな生を願うのと基本的には同じことなのだろう。
考えてみると死について考えることが文化を豊かに重層的なものしているというのは本当にそうだなと改めて思った。
今読んでいるのは第4章の6節までなのだが、7節以降は「クオリア」を手がかりにして「魂」に迫るということをやっているそうなので、そこに入る前に一応考えたことを書いておきたいと思ってまとめてみた。
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