悪夢と整理を整理するノート/ダム崩壊/環境アートと大文字焼/「現代アート投資の教科書」:アートの世界と私たちの周りに起こっていること
Posted at 23/06/07 PermaLink» Tweet
6月7日(水)曇り
昨日は夕方から雨が降り、朝も残るかと思ったが、3時に目を覚ました時にはよくわからず、二度寝して4時半くらいに起きた時にはもう上がっていたと思う。二度寝して、何か変な悪夢っぽい夢を見たが、夢を見たこと自体久しぶりな気がする。子供の頃は二度寝をすると夢を見がちだったのだけど、あれは眠りが浅いからだろうか。浅くても夢を見たら眠っていたということは確信できるので安心感はあるのだが。
少しずつ仕事を進めていて、それによって整理しないといけない状況もまた増えてきたりして、整理のために18冊ノートを作ったことは書いたが、整理状況を整理するためにもう1冊ノートを作った。まあたくさんノートを作った時点でわからなくなるだろうなとは思ったのだが、まあなんとか自分なりに状況をコントロールしていきたい。というか、整理しなければならないものは本当はものすごくたくさんあるのだが、多分祖父やその前の代からちゃんと片付けたほうがいいものがあるようには思う。
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ウクライナのドニプロ川のカホフカ水力発電所のダムが爆発で破損し、決壊して下流域が洪水になっているというのだが、これはウクライナとロシアのどちらにとってもダメージがあるので首を捻る人が多い。昨日見た報道ステーションでの解説はウクライナの「反転攻勢」を防ぐためのロシア側の仕業だろうという見解だが、ダムの内部で爆発があったようで、水力発電所で何か不測の事態が起きたことが原因なのか、というふうにも見える。いずれにしてもこのダムの水はクリミア半島に給水されているからクリミアで水不足になるし、洪水の影響はウクライナ側にもロシア支配地域にも出ているし、ザポリージャ原発の冷却水にも影響が出る可能性があるとか、非常に大きな影響が出ていて、こうした戦争中の一々は定時のニュースではあまり伝えられないことが多い中で、かなりの時間が咲かれているということはそれだけ影響が大きいということなのだろう。
日本においては特に「原発の冷却水が枯渇」というと東日本大震災の時の福島第一原発のメルトダウンを連想してしまうから、特に取り上げられやすいということもある。元々ウクライナはチェルノブイリ原発があるところだから、こういうことには彼らも神経質だとは思うが、侵攻してきたロシア軍がかなり無頓着なのはかなり危なっかしい。
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「いとをかしき20世紀美術」読了。昨日読んだのはラストの2章、コンセプチュアルアートと環境アート/ランドアートのところだが、コンセプチュアルのアイデアが優先するところは現代のインスタレーション、「ブルーピリオド」の「罪悪感のインスタレーション」などはこういうことだなと思ったのだけど、ヨーゼフ・ボイスが紹介されていたがあまりピンと来なかった。ただ、禅の庭、建仁寺の○△□の庭が示されていて、発想が似ている部分があるということはあるだろうなとは思った。
環境アートでは若い頃から変なことをするアーティストとして新聞にもむしろ社会ネタで取り上げられていたクリストが印象的だったが、最後に「大文字焼き」の場面があって確かにこれもまたある種の環境アートと言えるかもしれない。クリストなどはなんか迷惑な人というイメージがあったが、パリのポンヌフを橋ごと黄色い布で包んだ時には結構みんな面白がっていたようで、こういうアートは周りというか関係者を巻き込まないと成立しないよなとは思った。大文字焼きみたいにもう伝統として定着していると環境アートという見方の方が斬新に感じるのは面白いことだとは思った。
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もう一冊並行して読んでるのが「現代アート投資の教科書」なのだが、現代アート、特にコロナ禍での新しいアートの形についての解説はどうも理解を超える部分が多くてまた考えてみなければいけないなとは思っている。というかやはり仮想通貨・ブロックチェーンのあたりから概念自体が理解できない感じになってきていて、そういうものはどうしても意義よりも弊害の方が目についてしまうから、なるべく公平に見るためには意義を理解しないとと思っているのだけれども、今のところよくわかってないところの方が多いまま事態がどんどん進んでいる感じがする。
デジタルアート、NFTアート(デジタルアートの唯一性の保証)、テクノロジーとアートの融合(チームラボなど)、メディアアート(落合陽一など)、チームでの制作(Chim↑Pomなど)、またアートの複製化によるアート所有の大衆化、アートそのものの意義の変化(部屋に飾るためのものだけではない)などなど。
大衆文化のアートへの昇華、これは特にマンガやイラストレーションの展覧会が広く開かれるようになってきていることなどとも関係があるだろう。もっと身近なもの、SNSや動画もアートに昇華されうるかもしれない、という指摘もあるが実際そういうことをやっている人もいるようには思うが、ただこの分野も資本の圧力の方が強いだろうなとは思う。Twitterなどでいろいろやっても経営者が変わってアカウントがバンされたりアルゴリズムが変わったりすると成立しなくなったりもするわけで、プラットフォーム依存はある意味危険だと思う。まあブロックチェーンは開かれた市場でその意味で民主的と言えるのかもしれないが。ただこういうところにも表現規制が出てこない保証はないなとは思う。
今までの現代美術の時代は制作者が作ったコンセプトを鑑賞者が理解してそれを評価する、という流れになっていたわけだけど、制作者が活動をやめると今度は鑑賞者の側の批評によってそれが評価されていく方が強くなっていたけれども、現代ではSNSなどをみていてもわかることだけれども「制作者の意図」よりも「受け取った側の解釈」の方が場を支配することは往々にしてあるわけで、こういう意味での制作者と鑑賞者の相生・相剋関係がどのようになっていくのか、そこに権力や資本力、報道力なども絡んでくるわけで、アートの未来というものがどうなるのかは想像がしにくいなとは思った。
とまあ改めて書いてみると、私などがTwitterでのやりとりなどから感じていることと同じような問題や逆に発展の可能性などはアートの世界にも起こっていることなのだなと思う。そのうちツイートもNFT化されて「元の発言はこちら」と参照される権利が認められたりするのかな、などど考えたりもした。
デジタルアート・NFTアートとして75億円の値段がつけられたBeepleの作品を見に行ったが下のような感じで、うーんこれが75億円か、というのはよくわからないのだが、5000日分を一枚一枚の作品に割ってみたら一枚150万円ということになり、まあアートでそのくらいするのは珍しくはないな、とは思う。もちろん買う人がいるから成立する話なのでこの市場は本当にいつまでもあるのだろうか、という気もしてしまうのだけど。
https://www.beeple-crap.com/everydays?pgid=kdyix8la-endgame_0
まあブログに書くことで少しは理解できた部分もある気はするので、また少しずつ見て行きたい。
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