ONE PIECEインペルダウン編を読み返す:駆け出し感のあるルフィ/考えをシンプルにすることと習慣化の技術の功罪/音楽に没入する人とポエジーを求める自分

Posted at 23/06/15

6月15日(木)曇り

昨日はどうも一日スッキリしない感じで何がどういけないのかわからないでいたのだが、今朝起きていろいろやってみた感じとして、「疲れが出ていた」ということなのだろうという結論に。頭の中が整理されてないから整理しようとしても全然それをやる気にならず、仕事としてはお寺に護持会費を届けに行ったり会計事務所に社会保険関係の書類を取りに行ったりはしているのだが、何だかふわふわとよくわからない感じだった。買い物も米を買ったりはしているのだが。

そんなこんなでどうも集中できず、「ONE PIECE」のKindleで持ってる分を読み始めた。「ONE PIECE」は面白い部分はたくさんあるが、特に昨日読みたくなったのが「インペルダウン編」だった。エースを救うためにバギーとかを巻き込みつつ地下に駆け降りていく疾走感みたいなのが読みたかった。巻の都合でアマゾンリリーのところから読むことになったが、ハンコックがルフィに恋してしまうくだりとかを読んでいると相変わらず面白いなと思った。

で、最近出てないから忘れていたのだけど好きなキャラクターであるボンちゃんが突然出てきてめちゃくちゃ懐かしかった。このキャラは元々はクロコダイルの海賊会社・バロックワークスのMr.2なわけで、本来敵なのだがめちゃくちゃルフィと意気投合してしまうところが可笑しいキャラなのだった。今展開してる物語ではルフィはどうしても「強さ」が先行してしまうのだけれども、アラバスタ編〜インペルダウン編あたりではまだ周りも駆け出し扱いのところもあり、その分フラットに生意気なところがルフィが魅力的に見えるということはある。

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最近はアフリカ史とか現代美術とか明確なテーマがないから本を読めてないのだが、自分の中を整理するためにnoteのシステムを作ってその運用をしながら仕事のことなど考えていることに時間と関心を取られている、ということはある。ただシステムはあくまで道具だから、そこにあまりパワーを取られてしまうと本末転倒ではある。こういうことをやっているのも、ごちゃごちゃしたことに見極めをつけて、「考えをシンプルにする」ことが目的であるということを忘れないようにしないといけないなと思った。

何かを始めるとそれを続けるためにそれを続けること自体が目的化してしまうことはよくあるのだが、逆に言えばある程度は自己目的化しないと続けるのは難しい、という面はなくはない。英語のスピードリーディングシステムに取り組んでいたときは、朝起きるとまず最初に必ずそれに取り組み、FAXで添削に送る、ということを繰り返していた。やらないと気持ち悪い感じになっていて、まあそれは自分の中に習慣を叩き込むための技術としては良いのだと思うのだが、忙しい時などは融通がきかなくて困ったりすることはある。

今も朝イチで文章を書く、ということを続けているのだけど、書くことに困ってネットを渉猟しているうちに時間が経ってしまってろくに書けずに終わる、ということもなくはない。テーマを決めて本を読んだり考えたりしているときは書くことはあるので良いのだが、そうでないときはこんなふうに今自分がやっていることについて書いたりするわけで、こういうことがどれくらい読んでいただいている方の参考になっているのかはわからないのだが、もしなるほどと思ってもらえるところがあると嬉しいなとは思う。

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昨日は「推しの子」のOP「アイドル」について書いたのだが、どうも音楽関係の文章はなかなか読者に届かない感じがある。やはりなんというかマンガとかアートほどの肩入れが自分にないからだろうなとは思う。CDやレコードは結構持ってはいるし、聞くときは聞くのだが、村上春樹の文章とかを読んでいて感じる音楽に対する底なしの思い入れみたいなものは自分にはないなと感じる。Twitterでもラジ先生のオーディオツイートを読んでいるとすごいなとは思うが自分はそこまではいかないなと思う。

マンガについてはやはり異常に思い入れのある作品や作家というものはあるし、アートに関しても大学生の頃から自分の中にある抜き差しならないものみたいなものはある。それは詩でもそうだ。

逆に小説とか音楽とかはなかなかそこまでのものがない。物語は子供の頃はとてもハマっていたし、特に「ナルニア国」が自我の形成にかなり影響しているようには思う。私はある種の理想美や写実美を描くものは好きなのだが、露悪的なものとか人の闇を描くようなものはやはりそんなに好きでもないのだなと思う。だから子供向けの物語は面白くても大人向けの小説はそんなに好きでもない。

自分が好きな小説の傾向といえばプーシキンとかなのだが、要は彼の本質は詩人であって、小説にもポエジーがあるから好きなのだなと思う。絵でもそういうものが好きなことは確かだ。

音楽というのは自分にとっては割と物量作戦に聞こえるし、あるワンフレーズや8小節くらいが好き、みたいなことはなくはないのだけど、曲全体を通して死ぬほど好き、みたいにはなかなかならないなと思う。「アイドル」は細かく変化していくからその辺りが面白いということはあるなと思った。ムソルグスキーの「展覧会の絵」が好きなのも同じようなところがあるだろう。掌品の多いサティとかサンサーンスの「動物の謝肉祭」なんかが好きなのも割と同じことかもしれない。

ちょっといきなり自分の趣味の分析を始めてしまったので収拾がつかなくなったのだが、また考えたら続きを書いてみたい。

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