建築女子・現場監督女子マンガ「てるてる建設」最終巻/アフリカの子どもたちの日常生活:エチオピアとセネガル
Posted at 23/05/05 PermaLink» Tweet
5月5日(金・子どもの日)晴れ
一昨日、昨日の帰京する特急を取ろうとえきネットを見ていたら普段なら1割オフの切符があるのにもう売り切れていて、午前中の特急はどれもほぼ満席なのでさてどうしようと違う時間を探していたら、お昼過ぎになると特急が結構空席があって隣の席が空いた席も取れるということが分かり、12時半の特急を取った。
そのため昨日は午前中はゆっくりとして妹たちと話したり、ブログも書いて出かける前には「推しの子」第4回の録画も見られた。特急の中もすいていて平和な感じで、こういう時間に出かけるのも悪くないなと思った。
東京駅に着くとそれなりに混んでいて、エキナカで夜の弁当を買い、丸の内中央口から外に出たが、観光客はたくさんいて、外国人もそれなりに多かった。丸善へ行って「てるてる建設」の最終3巻を買い、少し本を探して帰った。岩波講座世界歴史を見たらまだ刊行中で全部が揃ってないということを知った。アフリカが読めてよかったなと思う。
「てるてる建設」は瀬戸内の島に住む建築現場の新人現場監督の女の子が主人公で、ジャンププラスで連載されていたのだが、建築現場に太ず去る人たちが感想を投稿して、よく調べて書かれた作品らしいことが分かって期待していたのだが、結局3巻で終了になった。田舎で探してもなかなかなくて、昨日も1冊だけ残っていたのを買えたのだが、ジャンプ系でこういうお仕事マンガは割合きびしい(ヤンジャン・グラジャン系ではそうでもないのだが)ので、もっとマイナーな出版社の方が続いたかもしれないと思うところはある。
家に帰ってきて大量の郵便物をとりあえず部屋まで運び(まだチェックしていない)、書棚を見たら前回1997年から刊行のシリーズの岩波講座世界歴史の最初に出た巻、「17 環大西洋革命」があり、そうだなこの当時はこのあたりが最先端だったのだよなと思ったり。ちょうど私が大学院に行っているころで、恩師の先生方の世代が執筆者になっている。あれから26年たち、研究の中心もかなり変わってきてはいるが、アフリカがこれだけしっかり取り上げられるのはやはり画期的だなと改めて思った。
少し休憩してから出かけて、銀座へ行った。だいぶ遅い時間になっていたのであまり見られなかったが、山野楽器でCDなどを少し見たがワゴンセールがなかったのでいつもやってるジャケ買いはできなかった。教文館に行って本を探したが、最近はマンガとアフリカ関係の書籍ばかり探している。2階には欲しい本がなかったので3階のキリスト教書のフロアに行ったら、「世界のともだち」という子ども向けの写真本のシリーズで各国の子どもたちの生活を撮り下ろしたものがあり、アフリカ関係ではエジプト・エチオピア・ケニア・セネガルとあって、1冊1800円なのでとりあえず1冊買おうと思ったのが、どうにも絞り切れずに結局セネガルとエチオピアを買った。
アフリカ熱がかなり高いということもあるのだが、エチオピアのような東北アフリカ(エジプト・南北スーダン・エリトリア・エチオピア・ジブチ・ソマリアなど)が「アフリカ諸地域」では取り上げられていないという不満もあったので、「エチオピア」を買えたのはよかった。この地域は西部アフリカや南部アフリカと違って古くから正教系のキリスト教が伝わり、文字もあって歴史もある。そのためイスラムの影響も南部では限定的で、独自の世界になっているわけだが、その分『アフリカ』として総論はしにくいということもあるのだろう。
ただスーダンもそうだしジブチもそうだしソマリアもそうだが、日本が特に自衛隊派遣などでニュースになるのはこの地域なので、もっと研究が盛んになればよいと思うのだが、なかなか進んでいないのは少し残念な感じがする。
「エチオピア」は主人公がエチオピア帝国の古都の一つ・ゴンザールに住むナティという少年。父18歳母15歳の時の子どもで13歳なのだが、妹が二人・弟が一人いてもう一人の妹がおなかの中にいるという家族。試験を受けられなくて1年留年してたりして、アフリカでの学業というものに対する姿勢のある意味でのおおらかさみたいなものを感じさせる。普段の生活からキリスト教の祭りの時の写真まで、さまざまな写真が撮られ、子ども向けにていねいな解説がしてあって、当然ながら知らない言葉や地名も多く、調べていたら「子ども向けの本」と軽く見ていたけどかなり情報量が多くて今も全体を読み切れていない状態である。初等教育はアムハラ語、中等教育以上は英語で行われているらしい。
「セネガル」は主人公がダカールから南へ110キロの海岸にある「貝殻で出来た島」に住むマドレーヌという11歳の少女。父親は45歳、母親は39歳、弟が二人いるという家族。72歳の祖父と66歳の祖母も同居している。初等教育からフランス語で受けていて、フランスパンを食べたりしている。成績が良くて中学には飛び級で入ったりしている。父親は農民でミレットなどを収穫している。バオバブの伝説が印象的で、自分の美しさを誇ったバオバブは神様に懲らしめられ、上下逆に植え直された、というのがあるのだそうだ。この木は乾季に葉が落ちると枝がまるで根のように見えるのでこういう伝説が生まれたのだそうだ。こちらもまだ読み切れていない。
帰りに松屋の地下の「茶の葉」という喫茶コーナーで煎茶とお菓子。厚い茶碗でお茶が冷えにくくなっていて、これはいいなと思った。
うちに帰ってから食事をして、早めに寝た。朝はそのせいか、3時に目が覚めてしまい、もう一度寝ようと思ったが「ゴンダール」が気になって検索したりしていたら5時を過ぎてしまい、一度寝床に入ったが外がもう明るくなっていて結局眠れず、起きだして散歩に行ったりした。
アフリカの本はなかなかないと思っていたけれども、その気になって探せばすごくたくさん出てくるなと思った。アフリカの知識はいまだに広く普及しているとは言えないけれども、とりあえずこうしてnoteやブログに書いていくことでも誰かがアフリカに興味を持つきっかけになるかもしれず、意味はないことはないだろうなと思う。
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