書店に推されていないコミックスを探す/「アフリカ史」と「世界史」の繋がり

Posted at 23/04/21

4月21日(金)曇り

急に暖かくなっていろいろまだ身体や精神が対応できていない感じがある。昨日は松本に整体を受けに行って、その帰りにツタヤに寄ったらここには「平成少年ダン」の3・4巻があって、良かった。東京などでもそうだが、大都市の書店では集英社や講談社のコミックスはまず間違いなく手に入るが、諏訪のような地方都市だとジャンプコミックスはともかくヤンジャンなどだと新刊の日にないことが時々ある。新しい連載の第1巻とかはまずあるのだが、10巻以下で終わった連載の最終巻などは、手に入らないことが多い。書店側、あるいは流通側が何を推してて何はもういいやと思っているのかがはっきりとわかるのは、東京からの距離がある程度あってなんでも手に入ある大規模書店はない、くらいの地方都市だからだろうなと思う。そういう作品を見ると何か不憫な感じがして一生懸命探してしまうし、Amazonで注文するのも書店へのインパクトに欠けるなと思う。ただ最終巻だともうその後に影響しないから注文する気にもならないし、いろいろと微妙な気持ちになる話ではある。

「アフリカ史の意味」を読了。後半はマリ帝国やソンガイ帝国、スワヒリ文明など個別の問題についての議論だが、「アフリカ史をどう捉えるか」という問題それ自体がなかなか難しいのだなと思う。これは中心と周縁という問題でいえば、周縁にあたる地域での歴史の主体性という問題になる。歴史のプレイヤーが外の世界から来た人ばかりだという解釈は明らかにおかしいけれども、外部ももちろん無視はできない。アラブや西欧、インドネシアなどからの渡来人の影響と、現地の人々との和合とせめぎ合いの歴史、みたいなのが本当のアフリカ史なのだろう。

マリ帝国といえばよく知られている人物にメッカ巡礼を行い、その莫大な黄金の使用量で黄金の価格を下げたと言われるマンサ・ムーサという王がよく知られているけれども、マリ帝国内部の年代記などにはあまり特記されてない存在だというのも面白いなと思った。海外では有名だけど日本では知られていない人物というのは時々いるけれども、そういう感じなんだなと思う。

「岩波世界講座18 アフリカ諸地域 〜20世紀まで」(岩波書店、2022)を借りてきて読んでいる。最初から知らない人の名前が出てきているし、サハラの砂漠化とそれ以前の牧畜の生活様式などの話も興味深いが、4500年前なら紀元前1500年頃、日本では縄文時代だが中国では殷王朝、エジプトではもう新王国の時代になっている。世界的にいえば牧畜の起源は農耕の起源と同じくらい古いと思うが、その辺りとアフリカとの関係についてはまた調べてみないとわからないなと思った。

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