【推しの子】110話「それが始まり」を読んだ。

Posted at 23/03/03

3月3日(金)晴れ

昨日の朝は雨が降っていることもあって暖かかったのだが、今朝はこの時期本来の気温ということで、今の気温はマイナス5.1度。それでも朝はだいぶ明るくなってきたので春めいている感じは変わらないのだが、一度暖かくなった次の日の寒さは季節の戻りを感じさせることも確かだ。

昨日は「安倍晋三回顧録」を読むのをお休みした。なんというか権力的な駆け引きばかりを読んでいると少しゲップが出てくるというか、もう少し気持ちの良いものを読みたいなという感じがしてくる。


ただ昨日はどの本にも集中できなくて、マンガをいくつか読んだ感じなのだが、一番印象に残ったのは「【推しの子】」110話「それが始まり」だった。前話でいわば「母の仇」が登場したわけだけど、今話ではその敵討ちのための「映画づくり」の話になっていた。それは母=アイの生前に遡り、アイと五反田監督のやり取りのエピソードに触れた。

ここまで、五反田監督がなぜこんなにアクアの面倒を見てくれるのか、なぜ事情に詳しいのか、なぜ間に対して何かの思いを持っているのか、ということを不思議に思っていたのだが、今回のエピソードでその辺りのことがだいぶはっきりしてきた。カントクは生前、アクアが懐いていることから信頼を得たアイに頼まれて、旧B小町のドキュメンタリーを撮っていたのだ。それはアイの突然の死によってお蔵入りになってしまったわけだが、その際にアイは「本物の私を撮って下さい」と言っていた。その目には両目とも黒い星。アイのいう「本物の私」とはいったいどういうことなのか。そして墓前でアクアがいう「本当の願い」とは何なのか、物語は一気に佳境に入ってきた感があった。

ネット上ではこの映画の配役が話題になっていたが、それはここでは触れない。ただ今まで出てきたキャストが主要な役を務める前提になっているようなので、それがどのように展開するか。今まで寝かせられてきたエピソードがどんどん生かされていくだろうから、そのあたりも楽しみだ。


【推しの子】はこの春アニメ化されるし、また3月17日にはその第1話90分が先行上映され、同時に単行本11巻も発売されるということで、だいぶ盛り上がってきた。最近はずっと鬱展開が続いていてその辺りで批判もあったのだが、ここから一気に挽回していきそうな期待が出てきた。いろいろと楽しみにしたいと思う。


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by Luke Peterson

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