柴田英里さんの「フェミニズムとは何か?現在の"フェミニズム"の問題点」を読んだ。

Posted at 23/02/06

2月6日(月)晴れ

昨日もまあいろいろあったのだが昼前に出かけて「実話BUNKA超タブー」の3月号を探しに書店に行こうと思って出かけたのだが、途中のセブンイレブンに入ったらあったのでそれを買ってそのまま戻ってきた。読みたかったのは柴田英里さんの「フェミニズムとは何か?現在の"フェミニズム"の問題点」という論考だったのだが、全体に見てこれはどういう人たちが買う雑誌なのかもう一つ見当がつかない感じがあった。

主にコラボ問題を集中的に取り上げていて、「弱者救済」のスキームを「女性支援」に当てはめてシステム化した話などはネットで読んでいるよりも少し掘り下げている感じはあった。この辺りの支援のあり方と抗菌支出の問題についてなどは韓国でも問題化されているようだけど、行政のパンクと活動家の必要の両者がマッチしているところがある感じで、要は官がやりきれないところを民間に頼っている、本来の官の仕事の民業化という流れができてしまっているので、その辺りを変えていくのはいろいろ大変だろうということを思った。

フェミニズムについての解説は大体今まで読んだことがあることだったと思うけれども、「セックスからジェンダーへの視点の移行」とか「フェミニズムは権威を獲得したがフェミニストは変人だと思われている」とか、より客観的な視点から書かれているなと思った。

一口にフェミニズムといっても19世紀以来の第1波から2010年以降の第4波までの時期区分があり、マルクス主義・ラディカル・ブラック・ポストモダン・リベラルなどの流派がある、というのも外部から見てのわかりやすさの説明としてはなるほどと思った。

現在の第4波の問題点として「ポピュラー化と権威化、過剰な可視化」があるという指摘は多分その通りなのだが、第3波においては手放さざるを得なかった「女性=弱者」というモデルが「アテンションエコノミー=「注目されること」そのものが資源になる」というインターネットの特性によって「最も可哀想な被害者」や「利他的な懲罰を与えるにふさわしい物語」が求められるようになり、より炎上しやすくなったという指摘はなるほどと思った。「可哀想ではないはずなのだが、可哀想でないと注目を集められない」というある種の矛盾がそうした迷走を生んでいるということだろう。

その結果柴田さんのような第三波フェミニストが第四波フェミニストから「名誉男性」などと攻撃されるという事態も起きているということで、構図としてはわかりやすいと思った。

夕方今度はモールに出かけて、書店でジャンプラの「てるてる建設」1巻と中古のラロ「スペイン交響曲」ショーソン「詩曲」ラヴェル「ツィガーヌ」収録のCDを買い、夕食を買って帰った。「てるてる建設」は1巻は買わなかったのに2巻は買っていて、読んでみてやはり1巻も買おうと思って買ったのだった。

少し頭の中がごちゃごちゃしていてどうもうまく書けないのだが、全体に昨日の記録として書いておいた。


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