「Landreaall(ランドリオール)ガイドブック」を読んで自分のファンタジー愛を改めて思い出すなど

Posted at 23/02/15

2月15日(水)晴れ

一昨日は7時間くらい寝た感じがしたのだが、疲れは全然取れてなくて、午前中は母を病院に連れていき、買い物をして家に戻ったのだが、なんだかあまり動けなくて、やろうと思っていたことはそれなりに片付けはしたのだが、細々したことが手につかないまま時間が過ぎていった。

リマインダーを見たら「Landreaall(ランドリオール)」のガイドブックが昨日発売だということに気づいて時間がギリギリだったのだがTSUTAYAに買いに行って、あるかなと思ったらちゃんと置いてあったのでよかった。

しかしこれは内容がとてもよく、一人一人のキャラクターの全部の解説に加えて39巻まで全巻についての作者コメントが2ページ見開きでつくという驚きの内容。まだ読んでいる途中だけどそう言えばそうだったなということもあればへえそうだったのかということもたくさんあり、作者さんの歴史を辿るとともに自分がランドリを読んできた歴史も復習している感じで大変読み応えがある。

http://www.honsagashi.net/bones/2008/01/post_1053.html

私が読み始めた時には既刊11巻で、ゼロサムを買い始めたのもウルファネア編の終わりの辺りなのでつまり2008年ということになる。今ブログを遡ってみたら2008年1月8日に最初の記述が出てくるので、もう15年も読んでいるんだなと思う。ここから13日にかけて毎日3巻くらいずつ買って読み続けていたのだが、まだKindleが出る前なのだろうな。Kindleが出てからはつい電子で読んでしまってその分だけ単行本が欠けてしまうということが増えているので便利ではあるがコレクションとしてはあまり良くない。今は新しい長編作品を見つけると買いにいけないうちにKindleで読んでしまうので、逆に言えばDLさえすればいつでも読めるという利点はあるが物理の紙本はないという中途半端な状況で、どんなものなのだろうか。

まあ、ランドリはそれ以前から読んでいるものなので一応全部揃ってはいるのだが、20巻までは東京の自宅にあり17巻以降は実家の方にあるので、今古いところを読み直そうとしてみても手元になくて読めない部分がある。なぜダブっているかというと一時は限定版も通常版も両方買っていたからで、今はとりあえず限定版だけ買うようになっているが、表紙が違うのでそれも欲しいなとは思う。まあこういうのはファン心理を突いた商売だなと思う。

ガイドブックを読んでいると、作者さんがどういう作品に影響を受けてこういう筋書きを作ったのかとか、何を大事にして描いているのかとかがいろいろわかって面白い。基本的に読んできたものはあまり重なっていないということも分かったのだけど、逆に言えばここで紹介されているものを読んでみるのも面白いかもしれないと思う。

ただ、私は白洲正子が好きなのだけど、彼女が紹介する小説家の作品とかを読んでいてもそんなに面白くはなくて、その辺はなんでだろうと思うのだけど、内容もあるけれども彼女の文体や勢いみたいなものが好きで読んでいるからなんだろうなと思う。でもそれが大当たりになることもあるので、時間の余裕ができたらそういうものも読めるといいなとも思う。

しかしそれにしても昔のブログを読み返していて、自分のなかの「コンテンツ愛」「ファンタジー愛」みたいなものを思い出してちょっと胸が熱くなっている。「みどりのゆび」「エルマーの冒険」「ドリトル先生」「ナルニア国物語」あたりが自分のコンテンツ愛の原点なのだが、特にナルニアには小学校の高学年から高校生にかけて相当ハマっていた。要はファンタジー世界での人々の生きざまみたいなものを読むのが好きなのだけど、そういうのは2008年に読み始めたこのランドリや、「進撃の巨人」や「アルスラーン戦記」などに繋がっていく。

ファンタジーにはそれぞれのキャラクターに役割がちゃんと振られているとキャラクターを動かしやすいということがあるというのはこのガイドブックを読んだ一つの大きな感想ではある。自分がファンタジーをまた書こうとする時が来るのかどうかはわからないが、今度描く時には参考にしたいと思う。

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マガジン買って来て読んでるが、「不滅のあなたへ」未来編が始まってからよくわからなくなっていたが、だいぶノリが掴めてきた。この辺からようやく今までの登場人物につながりそうな展開になってきた。この作品も異世界ファンタジーみたいなものだが、「火の鳥」のような過去と未来を貫く作品になりつつあるなと思う。そういうのは例えば「帝都物語」などがそうだったが、近未来がダークファンタジーになるのは何故なんだろうなと思う。まあ、明るい未来だったらお話にしにくいということはあるだろうとは思うのだが。

「銀河帝国の興亡(ファウンデーション)」なども高校生の頃よく読んだ好きな作品なのだが、こちらは未来だけなのだよな。考えてみると「遠い過去から遠い未来へ」という構図で描かれた長編ファンタジーというものは日本にしかないのだろうか。これはある種、過去仏から釈迦へ、正法・象法の世を経て末法の現代へ、そして遠い未来の救世主たる弥勒菩薩の世へ、という仏教の構図でもある。

でもそれを言えばキリスト教でもこの世の始まりから預言者たちの過去、キリストの事跡、使徒たちの現在を経て黙示録のこの世の終わりまで描かれているのだからそういう世界があってもおかしくない気がするが、聖書にはユダヤの時代に「教えが衰えた」過去は描かれていても「教えが衰えた」現代は入っていないので客観性が足りないということはあるのかもしれない。

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今取り組んでいる保守の問題とかになかなか戻れない、というかどちらもちゃんとできる、つまりちゃんと取り組んでちゃんと切り替えるだけの時間が欲しいと思うのだが、本当に時間こそが最も貴重で最も大事なリソースだなと改めて思う。


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