帰郷/「人間らしく生きること」と「自分らしく生きること」/子どもは誰が育てるか
Posted at 23/01/10 PermaLink» Tweet
1月10日(火)晴れ
目が覚めたのは3時前で、結局3時には起き出した。朝からいろいろ考えているのだが、これという方針はとりあえずは浮かばない。4時過ぎに外に出て車のエンジンをかけると雪が降ってきた。気温は高めなので最初は雨かと思っていたが雪で、ワイパーで掃いた跡に雪が残っている。起きて最初にスマホを見た時にはプラスの気温だったが、今はマイナス1.8度になっている。朝の時間は、余裕があるようであっという間に時間が過ぎる。特に考え事をしているときはそうだ。
昨日は東京で目が覚めて、久しぶりに散歩に出掛けて1時間近く歩いた。昔は普通だったのだが、最近はそういうことはなくなったなと思う。特に長野県にいると朝は冷え込むのでなかなか歩こうという気持ちにならない。実際には、車で出てみると犬の散歩や一人で散歩している人は居なくはないのだが。
休み休み文章を書いて更新できたのは昼前になり、少し離れたローソンに買い物に行ってカップのそばとおにぎりを買った。蕎麦は東京の名店が監修した感じのことが書かれていたので食べて見たのだが、まあ普通という感じだった。午前中どこかに出かけようと思っていたのだがどうも気分が乗らずにぐたぐたしていたのだが、逆に言えば休むことができたと言えないことはない。結局どこにも出かけることなく長野県に戻ることにして、3時前に家を出た。特急だと否応なく駅を通るので出かけた感はあるのだけど、車だと時間が自由な代わりに都心によるのに工夫が必要になる。丸の内の丸善による立ち寄り方は研究したのだが、昨日は全館休館ということだったので素直に帰ることにした。
冬の日差しは高度が低いので眩しいし、特に西に帰るので陽光に直撃されることもままあったが、4時過ぎには山陰や建物があれば日は当たらないようになり、5時前にはヘッドライトをつける必要がある感じになってきた。途中4度ほど休憩したがほぼトイレ休憩のみで、小腹が減ったので境川PAでシャインマスカットのゼリーを買い、八ヶ岳PAで以前買って美味しかった「山脈塩タンメン」を買った。インターを降りて夕食を買うためにスーパーに入ったのは6時ごろだった。家に帰ってからご飯を炊き、夕食を済ませてもういろいろやる気持ちにもならなかったので9時ごろには寝た。
***
「保守主義とは人間らしく生きること」というテーゼを思いついてそのことについて考えていたのだが、「人間らしく生きる」とはつまり「生活や仕事を楽しんで生きる」ということだろうなと思う。置かれた状況が困難であっても、その状況を楽しんで生きるというか。透徹した事態の把握力、掌握力のようなものを持ち、対処方法を考えてそれを実行する。うまく行ったらそれを楽しみ、うまくいかなくても引きずらない。読書や音楽を楽しみ、家族や友人との交流を楽しむ。コロナという事態は、それを困難にしたという点でまさに非人間的な事態であったなと思う。それはいまだに続いているのだけど。
まあ「人間らしく生きる」は一般論であり、理想論でもあるわけだが、実際にはなかなかそうもいかない。実際に目指すのは「自分らしく生きる」ということになるのだけど、それでも一つ、「人間らしく生きる」という意識を自分の中のどこかに置いておくと、いろいろ迷ったときに少しは参考になる気もする。
***
いろいろ考えていて、自分に子どもがいるわけではないので扱いづらいところはあるのだけど、単独親権か共同親権かという問題は、親として生きるという人間の生き方の問題に「子どもを人質に取る」という紛争の要素が加えられるから揉めるのだなと思う。
「子供を人質に取る」、というのは以前は「だから学校の言うことは聞かないといけない」と言う感じの文脈で言われていたが、子供をめぐる権力関係というものが起こるのは子供を持つ親と学校(特にクラス担任や部活顧問)や保育所との関係が大きいが、バイトや新卒などの頃には子どもの職場との関係というものもあり得る。しかし今はむしろ子供の権利が保護されすぎて教員が子供のいる状況をコントロールできないという弊害も起こっているわけで、ブランドを求めて学校に通う場合などを除けばそれほど大きな問題ではなくなりつつあるように思うけれども、離婚や別居が増えている現在には「離婚後の親との関係」が問題になり、特にどちらが親権を取るかということがクローズアップされてきている。
特に国際的に、日本人女性が国際結婚をして海外で子育てをしていたものの離婚し、子供を連れて帰国して国際的に「連れ去り」であると問題視されるというケースが語られることが一時多かった。国際条約的には子供は生まれ育った国にいるべき、というようなことが原則になっていたと思うが、日本人の場合は「子供は母親が育てるべき」という通念が強く、国際的連れ去り問題が起こり人権機関からも勧告を受けているようだ。
国内の離婚における単独親権の問題も「子供は母親が育てる」という社会通念の強さがさまざまな軋轢になっているようなのだが、母親の恋人や再婚相手による虐待問題なども多い一方で「子供に会えない親」の問題もよく報道されている。
個人的には私は「人間らしく生きる」ことが正しいならば離婚したとは言え親子の関係はあるのだから普通に会って話し合ったりアドバイスをもらったり感情的な交流があったり援助を受けたりすることは当然だと思うのだけど、家父長制的な「子育ては女性」主義やフェミニズムの影響によって日本では共同親権の実現がなかなか進まない。これは政治の主導が必要な案件だろうとは思うので、闘争的側面からではなく人間的な生き方の面から実現させて欲しい問題だと思っている。
実際ググってみても共同親権に批判的な話ばかりが上位に来るし、共同親権を支持する弁護士を探すのが難しい感じもある。この辺りに関しては普段国際基準に揃えろと口喧しい人々が反対に回っているのも不思議なことで、彼らの主張のバランスの悪さの問題にもつながるように思う。
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