日常を楽しむこと/反米アイデンティティ/キャンセルカルチャーとリスト化/大谷選手の快挙の裏側で

Posted at 22/10/06

10月6日(木)曇り

昨日から急激に気温が下がっている感じがして、夜は仕事をしていても足元が寒くて仕方がなかったが、現在の気温が10.8度。昨日のこの時間は14度くらいはあったので、だいぶ下がってきている。ストーブももう試運転というより本格始動という感じになってきた。秋が深まってきたという感じ。

まともに頭が働くのが朝のうちだけ、という感じになっていて、昼食を取る頃には疲れてしまっている感じになっていて、外の草刈りとかも少しずつやっておきたいのだが、1日のスケジューリングがなかなかうまくいかない。夜になると特にキツくて、昨日も家に帰って食事をして少し横になったら大々的にうたた寝をしてしまって、ちゃんと布団に入ってからも眠れはしたのだが浅い感じだった。

今朝は資源物回収の日なのでだいぶ溜まっていたマンガ雑誌を出したのだが、その作業をしながら、こういう日常を楽しむ気持ちになれるといいな、とは思った。こういうことを思いついた時にはそういう気分になれるのだが、普段はもっと焦る気持ちが強くて、なかなかそういう気持ちになれないことがある。しかし早めにリタイアした友人と話をしていて、そんな楽な気持ちで過ごす考え方もあるなと思って、まあ「楽しもう」という気持ちはあっていいなと思った。

交流分析に自己の構成要素としてP(Parent)・C(Child)・A(Adult)というのがあり、楽しむ自我の中心はChildなのだが、それを監督し叱正するParentや両者を仲介したり常識的な落ち着きどころを示すAdultによって乱されたり守られたり導かれたりする、という話があり、自分はそういう感じで言えば「〜しなければ」というPが強い人なので、逆にPが「楽しもう」と思うとCも楽になる、ということはあるかと思った。まあ度を外れないようにAの働きも重要ではあるのだが。

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北朝鮮がまたミサイルを発射したらしい。こういう事態が起こるとSNSでもロシアや中国、北朝鮮などを擁護したり支持したりする発言をする人たちがいて、主に左翼とかリベラルという人たちに多いわけだけど、つまりは保守派や資本家がアメリカに依拠するのに反発して反米ならなんでもいい、というようなところが出てきている感じがする。いわば反米そのものがアイデンティティ化している現象が見られ、それが一部の運動家ならいいのだが、いわゆるアカデミアに属する人たちや評論家でも多いので、ちょっと困ったなという感じになっている。反米ならなんでもいい、という脊髄反射ではなくて、自分の目でウクライナの実態を見て何をどう考えるのか判断した方がいいと思う。ただフィルターのかかった目で見ていて見ているつもりになっている人も多そうなので、その辺のところはなかなか難しいなとは思う。

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キャンセルカルチャーとよく言われるが、その一つの特徴はリスト化だな、と思った。自分の主張に反対な人たちをリストにしていく文化。これは考えてみると諸星大二郎の「復讐クラブ」であるとか最近(でもないか)では「デスノート」などに見られる形で、それを共有して攻撃対象にしようというのはSNS時代に対応した新しい感じではあるが、少し前には「ブロックリスト」というのが出回っていた(今でもあるのかな)し、匿名アカウントでも同定しようという動きはそのための前段階なんだろうと思う。逆に、オープンレターなどでは自分たちの仲間をリスト化する動きもあったから、敵と味方をはっきりさせたいという願望があるのかもしれないなと思う。

普通に考えればそういう行為は「分断」を固定化するわけだし、またある種の臨戦態勢、戦争準備のようなものなので、いつ弾道ミサイルが発射されるか分からないわけだが、私などはそういうところは曖昧にしておいて、話ができる部分では話はしたほうがより合意に基づく社会の形成を可能にするのではないかと思うのだけど、今の流れはそういう方向には行ってないようだ。

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大谷翔平選手が大リーグで打者として規定打席に、投手として規定投球回数に到達するという快挙を成し遂げた。これは1903年の近代メジャーリーグの開始以来、史上初ということらしい。分業制が定着した今のプロ野球界においては大変なことだが、「人間にはこういうことも可能なんだ」ということを示してくれた点で本当に素晴らしいことだなと思った。

ただ、この快挙達成には一つ理由があると思う。それは投手が打者としても打席に立つ従来の野球ルールではなく、「投手」と「指名打者」の両方で試合に出るといういわば「大谷ルール」を大リーグが採用したということだ。つまり、日本ハムで出場していた時には指名打者制を採用せず、投手として打席に立ったから、投手交代をしたらもう打席に立つことはできない。しかし今年は投手として登板すると同時に指名打者として打席に立っていたので、投手としては交代しても指名打者として打席に立つことはできるから、打席を増やすことができたわけだ。

おそらく日本ではこの方式は採用できなかったと思う(大リーグで実現したからもし大谷が日本球界に帰ってくるようなことがあったら採用されるかもしれないが)が、一人の選手の魅力を引き出すためにはルールも改正する、という柔軟さがあるところが大リーグの面白いところであり、逆に言えば「野球の本家」であるから自由にそういうことが行える、ということでもあるなと思った。柔道の本家であるはずの日本ではなかなか国際ルールが日本の思うようには決められない実態もあるわけだけど。


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