書くことの幅を広げる/演技と振る舞い
Posted at 22/09/13 PermaLink» Tweet
9月13日(火)晴れ
昨夜は9時ごろ寝たせいか、今朝は3時ごろに目が覚めてしまい、それでも起き抜けの頭の動く時間を無駄にしたくはなかったので自分がこのところ考えなければいけないと思っていたことについて考えていたのだが、いろいろ書きながら考えていると考えは結構進んで、自分が今何が問題になっているのかという根本的な状況がいろいろよくわかってきた。問題が解決したわけではないのだけど、どこにどういう問題があるのかが分かれば取り組みようはあるわけで、それを一つ一つなんとかしていければいいと思う。
自分にとって「書くこと」が大事だと再認識できたのはよかった。「書くこと」と「教えること」が自分の両輪になっていて、おそらくその二つは源泉は同じだと思うのだが、重なるようで重ならない部分もあり、その辺りは自分でもよくわからない感じはある。
何について書くか、というのはいつも迷っているのだが、今のところいろいろと心を動かされたものについて書いている。ただ、ここのところ毎日書くということを決めているので、書く内容についてそんなに動機が深くなくても書くことが多くなっていて、自分にとっての書くことの意味が薄い時が結構ある。それはよくないとまでいう感じでもないのだが、望ましくはないという感じで、だから書きたいものをなるべく見つけて書いていきたいと思っている。
https://www.shonenjump.com/j/rensai/akane.html
いろいろなもの、テーマについて書くのはなぜか、という積極的な理由が自分ではうまく説明できなかったのだが、昨日ジャンプで「あかね噺」で「芸の幅を広げる」という話が出てきて、まあまさにそういうことかもしれないなと思った。芸の幅が広ければ、いろいろな文章を書ける。いろいろな文章を書きすぎて迷っているというのは一面そうなのだけど、書ける範囲が広い方が一つのことを書くにもより多面的に書けるということもあるわけで、そこはポジティブに捉えてもいいのではないかと思った。
自分で書きたいネタの一つはこういう自分の中を掘り下げていく系の文章ではあるのだけど、これは案外書き続けられなくて割と早くネタが枯渇する。以前そういう文章を集中して書いていた頃も、まだ書くことはあるはずなのに書けない、という感じに割とすぐなった。なぜそうなるのかはよくわからないのだけど、一つには自分の文章がある種の対話だからなのだと思う。相手が喋ってくれるうちはこちらも喋れるのだが、相手が黙ってしまうとこちらもただ喋り続けているのは難しい、という感じがある。
心の奥深くというのは言葉で書けることもあるけれども、少なくともその時点では沈黙でしか返答がない場合もあるから、沈黙が返ってきた後で沈黙が返ってきたという以上の掘り下げは難しいということなのだと思う。
読んでもらえる系のネタの一つには世界情勢系のものがあるのだけど、Twitterや新書を読んでいれば世界情勢そのものについて自分よりずっと詳しい人は世の中にはたくさんいるので、基本的には素人の感想というか玄人はこういうけれども本当はこうなんじゃないかとか、自分の中のざわざわした感じについて考えたことを書くということの方が意味はあると思うので、まあそういうのは読んで面白いと思って貰えばいいとは思うのだが客観的に情勢を掴みたいと思う人にとっては雑音になる場合もあるだろうなとは思う。そういう感覚というのはもちろん論理的なものではないし、その感覚自体もうまく説明できないことが多いので。
あと、自分はスピリチュアルなものが割と好きだし先日も書いたようにブラタモリの「恐山」の回とかはすごく面白かったのだが、自分でスピリチュアルなものを宣伝する方面には向いているようには思えないのはなぜなのかなと思うのだが、やはりそういうものというのはある種の神がかりみたいなものが必要だからなのだろうなと思う。割とのんびりした気分でこういう感じだよね、みたいな感じで付き合うのはいいのだが、自分で神がかったに感じにして見せてもまあそういう「感じ」は出せても自分の中にそういう神が顕現するということはないのでまあ上っ面の演技に止まるし、演技で人を引っ張り続けるのは疲れるので自分でこれでイケると思うものにしか使いたくない。まあ意識して演技しないとそういうのが出せないようではそういうことは無理だろうなと思う。
いろいろな意味で神がかっている、というかある種のドグマに使われているような人たちは今でもゲップが出るほど存在するので自分でそういうことをする必要はないのだけれど。「神がかる技術」みたいなものは多分あるのだと思うが、まあその辺いろいろヤバそうではあるから今日はそれ以上は触れない。しかしそう言えば教員時代、ホームルームをやってたら他のクラスの生徒が「先生のクラスの学活は宗教みたいだね」というようなことを言われたことは思い出した。まあ生徒を見ていて伝えたいことを少しじっくり話すとそういうふうにみられる系の時代だったようには思う。これは神がかりとはかなり話は違う。
というか、職業上の必要もあって少なくとも先生っぽい振る舞いはするように心がけているわけだけどそれもある種の演技ではあるわけで、多分「教える」という仕事をしなくなったらしなくなるようなことは振る舞いのレベルではあるかもしれないなと思う。大学の頃に家庭教師のバイトを始めて以来、教えるという仕事をしてない時期は数年あるかないかなので、かなりの部分習い性になっているところはあるが、教えるということ自体はもともと嫌いじゃない、というか先に書いたように自分の本質に触れる何かがあるような気がするのだけど、社会的立場としての先生というものではなく教えたい欲望みたいなものもあって、それは抑制してはいるので物足りないところもあるような気はする。つまり学習指導以外の指導と言えばいいだろうか。例えば劇団における演技指導とかなのだけど。
ただまあ、演技とは言っても教室の中と外での違い、つまり「教室に入れば「先生」になる」みたいな、これは演技というよりは気合の入れ方みたいな話なのだけど、そういう部分はあるよなと思う。
いろいろ自分の中から掘り出して書いてみたが「書く」ということと「教える」ということについて、もう少し掘り下げて考えてみたいと思っているので、またここに書けるようなことがあったら書いてみたいと思う。
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