「活動」と「趣味」
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7月20日(水)曇り
マンガ読んだり歴史書を読んだりするのは自分にとってどういうものなんだろうと考えていて、「研究」というほど義務感が強くもなく「趣味」という言葉で括るには何か違う感じがするなあと思っていたのだけど、例えば「マンガ活動」とか「歴史活動」みたいにとらえてみるとなんだか落ち着く気がした。
「同人活動」とか「推し活」みたいな言葉の使い方な訳だけど、「趣味」というと自分の中では小綺麗なこじんまりしたイメージなので、「活動」の方が野放図感があるというか、やりたいことを思う存分暴れ回るみたいな感じにはなる。まあ大きな括りで言えば趣味になるのだろうとは思うが、趣味というと「共産趣味」とか「星菫趣味」とかのようにそのテイストが好き、みたいなイメージが入ってくるからいっそ「活動」のような中立的な言葉の方がいいのかもしれない。「フェミニスト活動」とか「政治活動」というのも個人の領域、趣味の領域からはみ出して世の中に出ていく(斬り込んだり討ち行ったりされると迷惑な場合もあることも含めて)ことも含めて似ている感じはする。ボランティアの選挙活動とかみていると世の中のためだけではない個人的な動機みたいなもの(活動自体が楽しい)がやはりあるだろうなと思う。そうじゃないと選挙というのは盛り上がらないだろうし。
この「活動」という言葉の原体験的なものというのはなんだろうと考えてみたら、「学級活動」かもしれないと思った。学活というと遊びの時間とか事務連絡の時間みたいなイメージはあるが、クラスで椅子取りゲームとかをした覚えはある。あの目的はなんだかよくわからなかったが、みんなが仲良く「学級」という活動をするという意味なのか。共同体における祭りみたいなものか。「クラブ活動」「部活」というのもそういう言い方だと「楽しく運動する」みたいな感じで「野球を本格的にやっていく」みたいなボーイズリーグとかリトルリーグ、サッカーのユースチームとは違って「部活レベル」的な印象で使われている感じがする。まあその中では「高校野球」だけは別格感はあるが、「ガチの部活」というのは一般の部活動とはまた違う感じではある。
パリピの人たちがクラブに入り浸ることや、銀座のクラブで飲み歩くことを「クラブ活動」と言ったりすることもあるようだが、まあ活動という言葉の使われる範囲は広いな。
いずれにしても「趣味」というと自分の中では少なくとも抑制された、限界が設定された活動、特に「目的がないリラックスした活動」という印象があり、自分の中では「書店めぐり」「喫茶店めぐり」「おしゃべり」「散歩」「ドライブ」「史跡めぐり」「美術展めぐり」などがその範疇に入る感じではある。なかなか最近はそういう無目的で思いつきで行動する、リラックスした、それでいて満足感を得られるような機会が少なくなっていて、まあそのためには時間と余裕が必要だからということが大きいのだが、そういうところが自分の活動の潤滑油的なものの足りなさにつながっているのだよなあと書いてみて思った。
マンガを読むのも目的がない、ただそれを読まずにはいられないから読んでる、みたいなこともある。これは歴史の本を読むときや天文学の本を読んだり番組を見たりしている時もそうだ。最近は特に「おおきく振りかぶって」と「2.5次元の誘惑」だが、少し前は「ピアノの森」「ジャイアントキリング」「キングダム」などがそうだったし、だいぶ前になると諸星大二郎作品、特に「西遊妖猿伝」や近藤ようこ作品がそうだった。これらは最初に読んだ時からだいたい好きなわけだが、何度も読み返しているとどんどん新しい発見があり、さらに何度も読み返してもストーリー展開や細かいところまでほとんど覚えてしまっているのに何度も読んでしまい、その度に同じところで同じように感動する。これはいわゆる「沼」みたいなものだが、その作品のマンガ以外のところに課金したりとかは私の場合は基本的にあまりない。というかやってみたこともあるがそんなに楽しいという感じでもないので、やはり私はマンガが好きなんだろうと思う。
ただマンガに関しては趣味と違うのはいつが発売日で、どの雑誌を買って、どんな風に本棚を整理して、みたいなことが起こってくるし、このマンガについてぜひ書きたい!みたいなことが起こってくるので自分の中での「趣味」という感じより「活動」という感じに近い部分がある。
活動はアクティブな目的のあるもの、趣味はリラックスした無目的的な思いつきで自由に行動するもの、というのが自分のイメージかなと思う。まあ活動も自由さが欠けてくると「楽しいはずなのに苦しくなってきた」みたいになってしまうから注意が必要だが。
このテーマはまだまだいろいろありそうだけど、今日はこんなところでまとめてみよう。
仕事や日常生活のさまざまなものとは別に、「趣味」と「活動」は必要なものだなと改めて思った。
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