統一教会(旧)の記者会見:安倍元総理暗殺事件容疑者の動機に関連して

Posted at 22/07/12

7月12日(火)雨

昨日は休みだったが、仕事をしながらパソコンで統一教会(旧)の会長の記者会見を録画のものを見ていた。結局最後まで見てしまったが、いろいろ思うことがあったので後で書く。仕事を終えてから車に乗って書店に出かけたら、渡邊大門編「諍いだらけの室町時代」(柏書房)を見つけたので買った。これは「新九郎、奔る!」を描いているゆうきまさみさんがツイートしていたもので、伊勢宗瑞について秦野裕介さんが書いている。一つ一つの話は短く読みやすい感じなので、少しずつ読んでみたいと思う。

NHKのニュースなどをみていると、「山上徹也容疑者が恨みを持っていた特定の宗教団体」という言い方は残しながら(警察発表がまだその形ということか)統一教会について結構触れているし、今朝起きてみていたテレビでも統一教会に被害にあった話などをやっていて、久しぶりにクローズアップされた感はある。これはもちろん、統一教会側が進んで記者会見をして容疑者の母が信者であること、経済的に破綻していたことは把握していたことなどについて認めたことが大きいだろう。

文鮮明教祖の息子の「サンクチュアリ教会」については息子がアメリカで立ち上げたもので、統一教会とは一切関係ないという立場を表明していて、つまり「分裂とは認識していない」というのが彼らの公式見解だということはわかった。当然ながら山上容疑者とサンクチュアリ教会との関係も把握していないという。まあそれは統一教会よりはサンクチュアリ教会に聞くべきことだろう。

統一教会と世界平和宗教連合や勝共連合などは別組織だからそれとの関連はそちらに聞いてくれということで、Wikipediaを見ると関連組織が10以上書かれていて、ただ岸信介氏や安倍元総理は関係はないが、「国際平和運動に賛意を示していた」という表現をしていた。ただ彼らの出版物の表紙に安倍さんが使われることはよくあり、それを見て「安倍さんと統一教会は関係がある」と考える人は多いだろうということは言える。安倍さん自身は2006年の有田芳生さんによるインタビューで「統一教会の人が訪ねてきても会わない」と言っているし、昨日の会見でも教団の幹部が官邸に招かれたことはない、と言っていた。

だから安倍元総理暗殺事件との関わりで言えば後の問題は山上容疑者がサンクチュアリ教会に所属していたかどうかということ、そしてサンクチュアリ教会が安倍さんを批判・非難していたかどうかということ、一歩踏み込めば「指令」があったかどうかということ、というあたりになってくるだろう。そう言った事実があればかなりの大スキャンダルになる。サンクチュアリ教会は前回のアメリカの大統領選の結果が出た後、ワシントンで議会を占拠した勢力に加わっていたと言われているから、そのような団体が日本で最も影響力があり、日米関係を深めた上でも重要な政治家を暗殺したということになるからだ。

しかしその辺はまだ調査も捜査も表に出てきている情報はないので、これ以上はわからない。もしそれらの関係が否定されたら、山上容疑者が統一教会の出版物等を見て一方的に敵意を募らせ、犯行に及んだということになる。伊藤博文を暗殺した安重根は「伊藤が孝明天皇を暗殺した」という噂を信じていたと裁判で証言しているようで、そのような状況とかなり類似してくるように思われる。

また、具体的な犯行においても容疑者は山の中や教団施設において試し撃ちを行なったと供述し、実際教団施設ではその痕跡やその銃声を聞いた人の話なども出ているようだ。また、警備についても問題点は強く指摘されていて、来年のサミットに向けてさらに体制が強化されることは予想される。しかし、なぜその時だけ警備が緩んだのか、「気の緩み」以外に理由があるなら、はっきりさせておくことは重要だろうと思う。

こうしたことははっきりしてきても一向に気が晴れないものだし、参院選後の日本の方向性に何らかの影響はするにしても昨日書いたれいわ新選組・NHK党・参政党などの新しい少数政党の動きと関連した方向で考えられていくのではないかという気がする。

安倍元総理の葬儀は、昨夜は増上寺で通夜が営まれ、今日は身内だけで葬儀が行われるそうだ。また山口県でお別れの会が行われるという。まだ発表はないが、国葬か内閣自民党合同葬は行われるだろうと思う。

またアメリカのブリンケン国務長官やイェレン財務長官が来日して弔意を伝え、台湾の副総統も弔問に来日したという。これは日華国交断絶後、最高レベルの高官の来日だという。各国もこぞって弔意を伝え、インドでは政府機関が半旗を掲げているというし、国連安保理では黙祷が捧げられていた。27回会談したプーチン大統領やタリバンも弔意を伝えてきたという。安倍さんという人の存在の大きさが示されているだろう。

安倍さんという政治家のした仕事に関して一度まとめておきたいとも思うのだが、それは多くの人がやるだろうし、自分としてはまたいろいろ書くことが溜まってきてから書いてみたいと思う。

元総理の死去を悼み、日本がより良い国になることを念じたい。

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