「現代思想入門」:思想はどのように造られるのか/思想の暴走を防ぐために

Posted at 22/07/01

7月1日(金)晴れ

毎日よく晴れている。なんだかんだとやることが多くてついうっかり昨日発売のマンガを買い忘れたりしていた。気がついた時にはもうTSUTAYAにも行けない時間になっていて、今日に持ち越し。まあ1日くらい遅れてもいいのだが、発売日の方が問題なくある可能性が高いので大体発売日に買っているのだけど。

午前3時ごろ足が硬直して目が覚めたのだが宥めているうちにおさまってきたのでそのまま寝た。起きたら4時半で、まあ合計5時間以上は寝たので眠れたという感じではあるのだが、なんか感情の暴風が吹いていた感じがあって、休まったのかどうかよくわからなかったのだが、結構今は普通にものを考えたり動いたりできるので大丈夫なんだろうと思う。

一度トイレに立って部屋に戻った時に襖を閉めようとして思い切り指を挟んでいたかったのだが、どうも最近こういう行動の過剰による失敗みたいなのがあるので気をつけたいと思う。整体でいう高潮期ということなんだと思うが。

今朝は作業はゴミ捨てと給油だけにするつもりだったけど、ゴミを出す前に駐車場に草が生えているのが気になって軽く草木用ゴミ袋一袋分だけ草刈りをして出した。軽作業は体調にはいい影響があるなと思う。そういえば本棚を整理しようと思っていたのだがそれはもうできないな。昼間にやろうとしても暑くて頭が働かないし。本棚の整理というのは本当に頭を使うのだよな・・・

 ***

「現代思想入門」。昨日は第6章「現代思想の作り方」をだいたい読んだ。思ったことをいくつか。

デリダが「同一性と差異の二項対立」を脱構築したとすれば、マラブーはそれをさらに脱構築して「形態の可塑性」みたいな話になってるというようなことなのだが、まあイメージにすぎなんだけど、微分を二回やって変化率を出したみたいな雰囲気かなと思ったり。二項対立の脱構築を繰り返すことでより滑らかな曲線を描く、みたいなことをイメージした。文系学問にはまだベジェ曲線は作れないのだろうなという気はする。

メイヤスーの話はあまりよくわからなかったのだが、「絶対的に隔絶した物自体」は「偶然そのようにあるだけ」なので、「いつ何に変化するともわからない」ということなのかと思ったが、なんだか「神だと思ってたものがいつの間にか悪魔になってた」みたいな話かなと思ったり。それならそれでよくあること、みたいな気もする。最初から悪魔だったのかもしれないし、気がついたら悪魔に変化していたのかもしれない。隔絶したところで起こっていることはわからない。

あと、人間が感知することのできない「物自体」というのは例えば顕微鏡では発見できない癌みたいなものをちょっと連想した。兆候がなくてもいきなり細胞が癌化したりするのを病理学ではその兆候を捉えようとしているけど、何か違う視点が必要なのかもしれないなと思ったり。

全体にこの第6章「現代思想の作り方」はちょっとよくわからないというか「それはそうなのかもしれないがそれにどういう意味があるのか」みたいな感じがした。ただまあ、なんというか思想がどのように造られるかというメタな側面は解明された方がいいと思うし、「思想というものに迷惑を受けている人たち」にとってもその辺をちゃんと見ておいた方が思想の暴走を未然に防ぐことが可能になるかもしれないと思った。

ただどこで暴走が起こるかというとフランス現代思想というよりはアメリカでの原理主義的思考によるwokeの人たちの頭の中身の方が問題だろうとは思うので、その辺の分析もしておければいいなと思う。

ただ、わかりにくいとは思ってもフランスというかヨーロッパの思想というのは理解したいと思う気持ちになることが多いのだけど、アメリカの思想というのは最初から「ダメだこりゃ」と感じることが多いのでなかなか難しい。フェミニズムもヨーロッパで盛んになった思想だったらまだ自分にとって取り付く島があったのではないかという気はする。

メタな分析というのは例えばドラマのシナリオ分析みたいなものがあって「流行るドラマの作り方」みたいなのが取り上げられる時代だから哲学というもの自体も構造分析されていくんだなという感慨はあった。

思想の暴走を防ぐための社会的な仕組みみたいなものも考えられるかなと思ったりはするが、思想の動的な作業事態に内在させる形で暴走を防ぐ仕掛けみたいなものが考えられてもいいかなと思ったりはする。暴走が思考実験で止まればいいのだが、社会的に多大な影響を及ぼすことが多いので、暴走を批判的に抑制するような思考的仕掛けみたいなものを、思想の自由度を削減しないものとして仕込むことができないかなということを思ったりした。

まあその仕掛け自体が暴走して思想統制に使われる可能性もあるので、これもまた一つの思考実験として提案するにとどめておくのが無難かもしれないのだが。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday