富士山展望と水蒸気量/ヴォルテールと彼を有名にしたサロンの主人あれこれ

Posted at 22/06/02

6月2日(木)晴れ

昨夜は足湯をして足を温めて11時ごろに寝たのだが、12時過ぎに左脚が攣ってきて全身を温めようと思って入浴し、これで寝られるかと思ったら2時過ぎに右脚も攣ってきたのでもう一度入ろうかと思ったのだが身体の力を抜く体操をしてなんとかなりそうだったのでそのまま寝た。起きたのは四時半だったが、身体が緩められた感じはある。頭の緊張は完全には抜けてないけれども、夜中に足が攣るというのは経験上身体の緊張がほぐれたときなので、足湯の効果はあったということなんじゃないかと思う。寝る前に足湯をして起きてから入浴というパターンを(昨夜は夜中になったが)しばらくやってみようと思う。

いろいろ準備して5時過ぎに車で家を出たが、フロントガラスに露が降りていた。気温が低いんだなと思ったが最低気温は11度くらい。寒いと言えば寒いがそれほどではないと言えばそれほどでもない。車を走らせてセブンに行ってヤンジャンとカフェラテを買ったが、コーヒーマシンの前でコロンビアにすれば良かったと思ったり。

昨日と同じコースを車を走らせる。昨日は書かなかったが、国道から駅の向こうで湖畔に出て、SLのある公園のところを東に折れ、直線の気持ちいい道路を朝日に向かって走り、富士山の見える場所まで来たが今日は見えなかった。こんなに天気がいいのになあと思ったがよくみたら山には霞がたなびいている。考えてみたら、露が降りていたということはフロントガラスの温度が露点以下になっていたということで気温も低いが水蒸気量も飽和していたということだから、空気中の湿気は少なくはないということなのだなと改めて中二理科レベルの確認をする。別のセブンの角を左折して踏切を渡り、戻ってきた。このコースが昨日走って気持ちよかったので、今日も走ってみた。

ルイ十四世の世紀 (1) (岩波文庫 赤 518-3)
ヴォルテール
岩波書店
1958-05-26

 

ちょっと自分の仕事の方針のことなどを昨日は考えていたので、ここに書くような内容についてはあまり進んでいない、考えていないのだが、少し書くとしたら昨日はヴォルテールの「ルイ14世の世紀」を少し読んだこと、それからマケプレで注文してあったA.J.エイヤー「ヴォルテール」(法政大学出版局叢書ウニベルシタス、1991)が届いたことを書いておこう。ヴォルテールは啓蒙思想家として知られるが、その活動の幅は広く、元々は詩人としてヴァンドーム公のサロン「タンプルの集い」で詩人として名を挙げたことで活動の端緒を掴み、論争的な文章だけでなく「カンディード」のような小説も書いているし、市民たちに名を上げた演劇の成功だった。そして「ルイ14世の世紀」などの歴史書も残しているわけで、もともとかなり多才な人物だった。

ヴォルテール (叢書・ウニベルシタス)
A.J. エイヤー
法政大学出版局
1991-10-01

 

ヴォルテールはあまり歴史家というイメージはないが、フランス語WikipediaのListe d'historiens(歴史家のリスト)を見ると「17・8世紀の歴史家」というところに含まれているので、それなりに評価はされているのだろうと思う。エイヤーの「ヴォルテール」でも第4章に「ヴォルテールの歴史観」と章一つを歴史について割いているので、その辺のところも読んでみたいと思う。

読んだ内容を確認してみるといろいろ微妙なところもあり、ヴォルテールが出入りしていた自由思想家たちの「タンプルの集い」の主催者であるヴァンドーム公をエイヤーの本では「アンリ4世の庶出の孫」としているが調べてみたら曾孫だった。こういうのは著者の誤りなのか訳者の誤りなのかが訳本だけではわからないので困る。

ちなみにヴァンドーム公の祖先はアンリ4世とその公式の愛人だったガブリエル・デストレで、1594年に生まれた庶長子が初代ヴァンドーム公セザールである。アンリ4世の王妃は「マルゴ」の愛称で有名なマルグリット・ド・ヴァロワ(アンリ2世の娘)と、再婚したマリー・ド・メディシス(メディチ家の娘)がいるが、マルゴとの間には子供はなく、次の王になったのはマリーの長男・ルイ13世であるが、1601年生まれなのでセザールより7歳年下である。ルイ13世も王妃との間に子供がなかなか生まれず、ルイ14世が生まれたのは1638年だ。その間ヴァンドーム公家は代数を重ねていたことになる。

しかしまあ、今までヴォルテールについてはほとんど関心がなかったのであまりよく知らなかったが、調べ始めると色々なことが膨大に出てくる。フランスでは古くから彼の全集も出版されているがその日本語訳はないようで、その全貌を掴むのは容易ではないが、関心の続く間は少しずつ調べたり読んだりしていきたいと思う。

ちなみにちなみにガブリエル・デストレは有名なこの絵の右側の女性である。





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by Luke Peterson

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