「早起きをするようになった理由」を思い出した/「書くことの意味を見失った時」には「その時楽しいと感じられることを「ちゃんとやる」」

Posted at 22/05/26

5月26日(木)曇り

昨夜は11時半に寝て起きたら4時。しかしまあ最近ずっとこんなものなので仕方ないかなと思う。寝る前に足湯して起きてから入浴というルーチンを考えてみたのだけど結局足湯の用意が面倒でそのまま寝てしまった。これは一度試してみようと思っているのだが。

もともと早起きする習慣がついたのは、村上春樹さんのインタビューを読んで、早朝に起きて十分時間を確保して小説を書くという話で真似をしてみようと思って始めたことだった、ということを今朝いろいろ考えていてふと思い出した。以前は敢えて早く起きてクリエイティブな仕事をしようと思って習慣になったことなのに、今では逆に起きてしまって困っているというのも変な話だといえば変な話だなと思う。短めの睡眠時間にもある意味慣れてきた部分もあるので、以前のように創造的な(つまり何かを書く)時間としてなるべく使うように心がけたほうがいいなと思った。


 

ただそれを習慣にした頃は両親とも元気で仕事仲間もいたので自分の仕事は限定的だったから創造的な活動にも時間を割きやすかったということはあるのだが、父が亡くなり仕事仲間が事故で退職し母が施設に入ってからは金を稼ぐ仕事も家周りの仕事や雑用も全て自分でやらなければならなくなり、とても手が回らない感じになってしまった。今は逆にできないことはできないというところから少しずつやれる仕事を再開している感じなのだけど、どうしても必然的に人手がないことだけは解消しないので、やるべきことを調整しながらなるべく文章を書く時間も確保している。

眠ることもそうだが、ものを書いたりマンガや本を読んだり映画を見たりそういうことにプレッシャーを感じてしまうのは、一度現実とは違う世界に行って没頭するのでこの世にいつ呼び戻されるかびくびくしてしまうという感じはある。それでもものを書くのは主体的な行為なので調整はできるのだが、マンガを読んで没頭しているときに不意に電話がかかってきたりすると現実にうまく対応できなかったりはするので、その時していることがどれくらい主体性があるのかということにこの感じは関わっているなと思う。

これに関しては以前は「何時から何時までは電話を留守電にしておいて対応しない」とかしていたのだけど、施設からの連絡や仕事関係の電話などに全く対応しないとかはワンオペでは難しいので、必然的に「誰も活動していない早朝の時間が大事」、ということになったことも思い出した。

また何かしらのプレッシャーが強い時はそもそも書くという集中に入れないこともあるから、自分にとって大事なのは一方では常に心理的ハードルを下げることでもあるので、メンタルコントロールというか意識の持ち方みたいなものも常に考えている。これもまた考えすぎると訳がわからなくなることもあるので、頭を空っぽにする時間の重要性みたいなものもまた出てくる訳だが。

まあせっかく生きているので何か創造的な仕事をしていきたいし、読んでもらうことで何か参考になることもあればいいなと思うので、いろいろ困難な状況の中でも創造活動が行えるような環境を整えるために考えたことなども書いていければいいなと思う。

学校の仕事を辞めてからは何かを書いていきたいと思い、それを職業にする道も探ったりはしたのだがまずは書けないと話にならないので色々な形で文章を書いて読んでもらうことをネットを中心にやるようになったのだけど、書くということの意義自体を見失ってしまうことが何度もあったなあと思い出す。

ということを思い出したのは、「2.5次元の誘惑(リリサ)」を読んでいて、リリサがリリエルのコスプレのイメージが浮かばなくなったスランプ状態になっているところを読んでいて、「アウトプット過多だな」とか「作るために楽しいことを我慢するとかそもそもあまり良い精神状態じゃない」とかいうのを読み、「趣味って油断するとすぐ楽しくなくなるよな」というのは本当にそうだなと思って、今こういうことを考えているのも実際この作品で喚起されたものがかなりあるんだよなと思った。


 

「書くことの意味がわからなくなる」というのは「書くことの意味がなくなった」ことではなく、何かの罠に陥っているという視点が必要なので、その辺でだいぶ迷った経験は私自身にすごくあるから、「その時楽しいと感じることをちゃんとやる」ことで楽しさを取り戻し、創作活動の楽しさを取り戻すこともまた重要だよなあと思った。

状況はまあ、そんなに良いとも言えないのだけど、なんとか状況に抗いつつも、「一生書いていければいいな」と思えてきたので、今日この文を書いた意味はあったなと思った。

まあ私は、「書くことについて書く」ことが好きなんだよなと改めて思った。

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