自由が好きな体質と世界を守るための保守主義的な思想
Posted at 22/04/29 PermaLink» Tweet
4月29日(金)昭和の日 曇り
いろいろ考えていて、思想の根幹というかものを書くにしても何をするにしても自分の思想の根幹のようなものがちゃんとしてる必要があるなと思ったのだけど、自分は前にも何度か書いたけど政治的には保守主義で天皇制支持というか立憲君主制として憲法を改正し、軍備もいざという時にアメリカを頼らないでも自衛できる程度のものを持って、経済的にはケインジアンから社会民主主義よりの、一億総中流社会復活を目指すべきという立場なのだが、歴史観的には大東亜戦争の位置付けがやや宙ぶらりんになっていたところがあるのだけど、今回のロシアの侵攻を見て満洲事変以降の戦争についてはやはり問題があった、よくなかったという考えになってきている。
この辺を考え出し、書き出すとキリがないというかまだ思想的に不確定の部分を確定しながら書いていかないといけないのでかなり泥沼化する恐れがあり、余裕のある時でないとできないなと思っているのだけど、満洲の問題を戦争以外の手段で解決する方法を模索していった方が良かったのだろうとかそういうことは思う。国際的な軍縮の流れと政治家・外務官僚の不戦条約、軍事以外の方法での問題解決の方向性を進めすぎて軍部の立場をなくしてしまったという問題が当時はあった。政党政治家はもちろん選挙で選ばれた人たちだが、当時の軍人には政治に関わらないという原則があったので選挙権はなかったから、彼らが選んだ政治家ではなかったわけだ。その辺りのところの帝国憲法とそれに基づいた制度の不完全な部分、というか時代に合わなくなってしまった部分というのが改まらないまま軍縮が進められて軍人が失職し、軍人が政党や財閥を敵視する風潮になったことが昭和の戦争の下敷きにはあるわけで、制度的な未熟さがもたらした悲劇だったという面が強いように思っている。
まあだからと言って戦前の日本が全て悪だったみたいな考え方が正しいとは思わないのでその辺が思想的にどう語るべきなのか難しいところなのだけど、保守の立場からの大東亜戦争の振り返りみたいなことは必要なんだろうなと思う。
私は基本的な体質として保守ではないので、自分が保守主義の立場を取るのは自分の体質というよりは、それが社会に必要だから、世の中というか人間社会を壊さないためにこの世界を保守していかなければいけないという気持ちからのもので、今のポリティカルコレクティズムやフェミニズムの社会の壊し方などをみていると、リベラル思想がいかに危険な部分を含んでいるのかということが改めてわかる。
私は自分の体質は基本的に(本来の意味で)リベラルだと思っているし、自由が好きで、縛られるのが嫌いだし、自由な発想をするアートみたいなものが好きだし、それを制限する動きは反対の立場だ。自分がそういう体質だからこそ、無責任に社会を破壊するようなことをしてはいけないと思うから保守主義的な立場を政治的には取ろうとしているわけなのだけど、今の左翼リベラルの人たちを見ていると、むしろ逆で、体質的には保守なのだが(同調圧力が異様に高いようだし)社会(あるいは世界)を壊そうとして(今の社会を憎んでいるのだろうか)表現を規制したり自由に異を唱えているように見える。そうなると必然的に彼らの意見には反対せざるを得ないのだけど、彼らがリベラルを称しているのは非常に違和感があるなと思ってしまう。
これはロシアが大国でない現在の世界を許せないと感じるプーチンの意識とどうしても重なって見え、異形のもののように感じてしまうのだが、まあこの辺りは感想観察レベルのことなので印象論のレベルにとどめておこう。
しばらく思想系のことについて書いていなかったので書いてみたのだが、まだ思想的な回頭のようなものがまだ終了していないので船酔いのようなものもあり、またもう少し思想内容がたわわに実ってきてから、重ところを書いてみようと思う。
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