冬目景「百木田家の古書くらし」を読んだ。

Posted at 22/04/21

4月21日(木)晴れ

毎日色々なことが起こる。これは身辺でもそうだし、世の中でもそうなのだが、それ日振り回されていると自分の体調に変調をきたすので、心を落ち着けていかないといけない。今朝も3時過ぎに目が覚めてしまったがどうも腹が下っていてトイレに起きて、5時まで打とうとして起き出すということになった。今日は資源ゴミの日だなと思いながら整理を始めたら思ってないところで整理すべきものがたくさん出てきて結構大変になってしまい、急ぎながら牛乳パックを切り分けたり雑誌やダンボールを紐で縛ったりしていた。

途中で入浴を挟んで少し作業をして、とりあえずヤンジャンだけ買いに行って戻ってきてブログを書いている。睡眠と腹具合のコントロールがいまいちの感があって調整しているが、今日は整体に行くのでその辺なんとか体が整えられるといいなと思う。

***



昨日は冬目景「百木田家の古書暮らし」1巻(集英社)を読んでいたのだが、神保町を舞台に古書店をついだ三姉妹の物語で、古書にまつわるあれこれ、古書店にまつわるあれこれ、それに三者三様の恋愛模様、という感じのストーリーで少しじっくり読んだ感じがあった。

冬目景さんはまだ作品を読む前に神保町の書泉グランデで画集を買ったのが最初で、なんとなく絵に惹かれていたのだが、お茶の水のヴィレッジヴァンガード(今もあるのだろうか)で「空電ノイズの姫君」を見て読み始めた。レトロな絵柄とレトロなストーリーのバンドマンガだなと思っていたのだが、途中で連載誌が変わったりしているうちに「イエスタデイをうたって」がアニメ化され、アニメの方はあまり見なかったのだが単行本を結局全部読んだ。これも今となってはレトロな昭和後期から平成初期にかけての恋愛ストーリーという感じだったが、その時代に生きた人間としては心に入ってくるものが多くて、これが売れたのはわかるなと思った。

自分にとってはだから冬目景さんの作品は自分のセピア色の思い出的なものと、なんとも言えない懐かしさのようなもの、それでいて今のこころにも響いてくるものがあるのだけど、今回の作品は現代の世相などを読み込み色々とアップデートされながら、そこにある人間観のようなものはそのまま自分にとって共感性の高いもので、古書をめぐるあれこれは書籍などでは読んではいたけれども漫画で読むとその伝わり方はまた違うので、とてもいいなと思いながら読んでいる。

なんというか人間同士の距離感というかが近いような遠いような、10年前の関係が急に甦ったりずっと一緒にいたのが急にいなくなったり、でも人間生きているとそういうことはよくあるんだよなみたいな感じが読める感じがあって、実際かなり考えながら描いているんだろうなと思う。

古書店の仕事というのは本に埋もれて楽しそうではあるけどある意味エグい部分もあるわけで、どんなふうに描かれていくのか楽しみだ。

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