電力需要逼迫と揚水発電:日本のエネルギーの課題

Posted at 22/03/23

3月23日(水)晴れ

昨日は春分を過ぎての大雪(8センチ)に驚いたが、今朝も思ったより気温が下がり、今のところの最低気温はマイナス6.5度。いわゆる「真冬並みの気温」で、久々に車のフロントガラスや鍵穴自体が凍りついたりして、冬の生活習慣に戻った感じ。流石に冬の初めの不慣れさとは違うけれども、この冬の揺り戻しにはびっくりさせられる。

びっくりさせられるといえば地震だが、数日前に日本で大きな地震があったかと思ったら今朝は台湾でもかなり大きな地震があったようだ。また東部の花蓮県とのことなので、被害が少ないことを祈りたいと思う。

地震の影響で電力事情が逼迫し、昨夜の報道ステーションでは揚水発電にスポットを当てて説明していて、こういうエネルギーの保証システムが広く知られることはいいことなのだが、根本的な解決とはいえない。水力発電も全体にもっと盛んにしていくべきだと思うが、エネルギー需要に見合うものを確保していくためには、廃棄物や自然破壊など問題の多い太陽光発電ではなく、差し当たっては原子力発電所を再稼働するのが最も重要だろうと思う。しばらくの間はロシアや中国に依存しないエネルギー供給や生産サイクルの確保が重要なわけで、温室効果ガス削減を実現している日本の石炭火力発電所なども見直されていくべきだと思う。

揚水発電というのは夜間の電力需要が少ない間にポンプで水を汲み上げ、昼間の電力需要が逼迫した時間帯に放水して発電するという仕組みで、これは子供の頃から知っていたがこういう時になると注目される、いわば最終兵器みたいなものだ。

東京電力の持っている揚水発電所で最大の発電量なのは長野県大町市にある新高瀬川発電所(信濃川・犀川水系)で最大128万キロワット。次が群馬県沼田市(利根川水系)玉原発電所で120万キロワット。山梨県大月市(相模川水系)の葛野川発電所も120万キロワット。

ただ、揚水式というのは夜間電力を使っているわけだし、当然ながらポンプの使用する電力量の方が発電される電力よりトータルでは多いので赤字である。これはエネルギー保存の法則から考えればわかることだ。夜間も動いている火力や原子力の発電所があるからこそ稼働可能なシステムであり、単独では成り立たない仕組みだということは押さえておかなければいけない。

オール電化にしてもそうだが、電気自動車など「地球環境に優しい」という理由でエネルギー使用が電力に偏っていく傾向が強いのだが、何事も一つの手段だけに頼っているといざという時に大変なことになってしまう。暖房にしてもガスや灯油なども適宜使っていくべきだと思う。

今日は特にウクライナについて書くことはないのだけど、一刻も早い和平実現とロシア軍の撤退を願っている。

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