はくりさんがジャンプラに/プーチンのメンタル/「鎌倉殿の13人」:「引っ掻き回す」義経と「振り回す」八重

Posted at 22/03/14

3月14日(月)晴れ

昨夜は結構強い雨が降り、今日はずっと雨なのかと思っていたのだけど、夜が明けてみると綺麗に腫れ上がっていて、春の陽気がやってきている。昨日の雨で庭の雪も全て解けたかと思っていたけど、まだ少し残っているのだが、今日の暖かさで最後まで溶けてしまうのかなと思う。今朝の最低気温は7.7度、あっという間に春の気温。最高気温は18度の予想。4月並みの暖かさだ。

昨日は懸案が一つ片付いたので夕方からはぼうっとして過ごしながら、色々テレビを見たりネットを見たりして、情報が自分の中でたくさん溜まっている感じになっている。ロシアとウクライナのことなども書きたいことはあるし、マンガでもいろいろ発見があった。一つだけ気づいたことを書いておくと、ジャンプ+で土曜日に掲載された「よるべない60デイズ」の作者が「幸色のワンルーム」のはくりさんだったことに今朝気がついた。絵の感じがジャンプ的で「幸色」っぽくなかったので最初気がつかなかったのだけど、どこか気になって確かめてみたらはくりさんだった。こういう絵、こういう話も書くんだなあと。今回は読み切りだったけど、ジャンプで連載するようになったら楽しみだなと思った。

ウクライナ情勢に関しては、よくプーチン大統領のメンタルが今どうなっているのかということが話題になるけれども、やはりあまり正確な情報が入ってきていないのではないかという感じはするなと思う。プーチンがやっていることは独裁者のそれだと見えるけれども、同じような強権的な体質の国の指導者を見ても、国内・党内・国外で絶対的に安泰というわけにはいかない、しかも本人が西側に留学の経験のある北朝鮮や、党内の主導権争いが熾烈な中国などに比べても、プーチンの自己の立場に対する緊張感は弛緩しているような感じがする。周りはイエスマンばかりの独裁者、というステロタイプに一番近く見えるのはプーチンではないかと思う。

「鎌倉殿の13人」第10回「根拠なき自信」を見た。

またどんどん新しい人物が出てきながら、話は展開していく。都では後白河法皇と平清盛の駆け引き、平泉では源平双方からの加勢の要請を受けた藤原秀衡がのらりくらりとした外交。

関東では頼朝の兄弟が顔を合わせて酒を飲むが、いかにもチグハグな感じ。また北政所としての振る舞いを牧の方と兄の牧宗近に仕込まれる政子と実衣だが、そこに頼朝の弟範頼、足立遠元らが現れ、「変なのがどんどん増えていく」という感じになる。

また常陸佐竹征伐に出陣した頼朝及び家人たちだが、自分の軍略と活躍を見せつけたい義経が何を言ってもなかなか聞き入れてもらえず、そんな中で上総広常が勝手に戦を始めてしまい、困っているところに義経が鋭い提案をしてそう動くかと思ったら結局上総の調略で佐竹は分裂し、頼朝軍の勝利となる。

頼朝の御所で働く八重の元に義時が通うことで疑念を抱いた亀が頼朝の寵が自分にあることを見せつけようと八重を呼びつけ、それをきっかけに頼朝が八重の存在を知ってしまう。

一方北政所としての振る舞いを牧の方と兄の牧宗親に仕込まれる政子と実衣だが、義経が政子に甘えて愚痴を言い、また実衣には全成が接近する。

八重と亀、八重を口説こうとする義時と三浦義村、八重に気づいて夜這いをかけようとする頼朝と義時のやり取り、頼朝と話をしようとする義経、そこに突然現れた義円(義経の同母兄)などの下りはギャグ仕立てで人間関係を描いているのは三谷脚本という感じ。

今回は突然現れて陣中も家中も引っ掻き回す九郎義経と、頼朝への秘めた想いとその容貌で周りを振り回す八重という二人が主人公だったなと思う。

八重はかなり前半でキーポイントになる人物だと思うが、おそらくは次回である程度の決着がつくように思う。義経と関東の武士たちの軋轢はこれからが本番だけど、一見順調と思われる中にもかなりの問題含みという初期の鎌倉殿体制のありようが表現されているのだなと思う。

スコンと突き抜けるものはなかったけど、つまりは「つなぎ」の回で、こういうところをギャグ含みで展開させていくのが三谷さんの作劇方法ということなんだろうと思った。

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by Luke Peterson

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