水道凍結/「PPPPPP」/ヨーロッパに対する幻滅/世界観をガラガラポン

Posted at 21/12/20

12月20日(月)晴れ

昨日は朝、いきなり台所の水道が出なくなったので驚いたのだが、仕方ないので水が出る洗面所で水を汲んで洗い物とかをしたのだが、10メートル以上歩いて水を運ぶのは思ったより面倒くさく、まいったなあと思っていたのだが、今朝はあまり寒くなくて水が出て助かった。

水道屋さんにきてもらって確認したら凍結防止の電熱のコードがコンセントから抜けていることがわかり、なあんだで済んだのだが、こういうインフラは途切れたら途端に普段の生活ができなくなるし、単純なことでもプロに見てもらわないとわからないことはたくさんある(特にマンションなどの規格的な住宅ならググればわかることも多いが、築数十年の一軒家だと)ので、本当にそういう存在は貴重だと思った。

ジャンプで連載中のピアノまんが「PPPPPP」だが、なんとなく食わず嫌いしてたのだけど今日最新話をチラッと見たら面白かったのでバックナンバーで全14話を読み直したのだが、面白かった。ウェブ漫画である「ジャンプ+」の快進撃がよく話題になるけれども、紙媒体のジャンプもまだまだすごい。忙しいこともあって全部は読み切れていないのだが、時間のあるときになるべく読もうと思った。

最近どうも勉強に身が入らない感じがしてその原因を考えていたのだけど、少し前まで自分は無意識のうちにヨーロッパの学問や社会などを無意識のうちに目標にすべき何かであると考えていた部分があるなと思った。それはかなり前から幻滅していた部分もあったのだけど、総体としてまだ学ぶべきものはあるように思っていた部分がある。

しかしシリア内戦の不十分な対処、難民をめぐる混乱、エネルギーを依存するロシアに振り回される様子、問題のある中国とのそれを無視した関係維持、コロナ対策の混乱、環境マフィアの跳梁跋扈、ポリコレの猖獗など、アメリカも含めて今世紀もここにきて一層幻滅が深まっているというか、どうしてこんな人たちに無意識の憧れのようなものを持ってしまっていたのだろう、みたいなレベルにまで幻滅が進んでいる感じはある。

だからと言って非欧米世界である中国やインド、ロシアやトルコ、イスラム世界、アジア諸国、どこも世界を主導できるような思想やその体系を打ち出せているわけではない。

もちろん日本もそうで、日本は日本として日本が古代から今まで築き上げてきた日本社会のあり方というものをなるべく大事にしたほうがいいとは思うけれども、イギリスのように正面切って保守を打ち出して説得力を感じさせるほどのものがどれくらい出てくるかはわからない。

私は西洋史を学び、またフランス革命を研究対象にして、その後は日本近代史を自分なりに勉強したり、文学やそのほかも勉強はしたし、演劇をやったり詩や小説を書いたり批評的なことを書いたりマンガを読んだりその批評を書いたり、いろいろやってはきたけれども、どうもその大枠の世界認識自体が崩れていきつつある感じがして、さて人類はどこからきてどこへ行けばいいのか、その姿が自分にとって見えにくくなっているのだなと思う。

恐らくは今は過渡期で、ポリコレやフェミニズム、BLMや環境マフィア、反グローバリズムなど前近代や近代に対する強い否定が世界では席巻しているけれども、日本はまだそれでもそこまでやられていないところが残っている感じはするし、そうした過激なウォークのムーブメントもそのうちに収まるだろうとは思うし、日本はそれを乗り切って日本らしさを守ることは可能かもしれないと思う。

結局は世界観をガラガラポンして虚心坦懐に過去と現在の思想を参照しながら自分はどう思うのかを尋ねていくしかないのだろうなとは思う。それにしてもヨーロッパ(の歴史)全体を相対化しなければならないのは割と大変だなとは思う。

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