「ハロー、ユーラシア」:何が哲学で何が法螺話か
Posted at 21/12/24 PermaLink» Tweet
12月24日(金)晴れ
いろいろと出来事もあり、忙しさに拍車をかけている感じがする。ただまあ、自分のできること、自分にできること、自分のやるべきこと、などをわきまえながらやっていきたいと思う。なかなかその辺をちゃんと考えることが大変だなと思っているのだけど。
自分は割と自他の境界が曖昧なところがあって、どこまでが自分の領分なのかとかがはっきりしなくなることが時々あるから、その辺のところはちゃんとやらないとと改めて思った。
「ハロー、ユーラシア」は第四章「近代のハイジャック 哲学あるいは法螺話」を読んでいるが、前半のロシアのところまでを読んだ。ドゥーギンという人のネオユーラシア主義について主に書いていて、後半の中国のところはちょっと斜め読みだけして章の結論のところを少し先読みしたのだけど、中国やロシアの新保守主義者たちが勢いづいているのはあくまで欧米のリベラリズムや民主主義に対する敵愾心からであり、裏返しの形で近代哲学のレトリックに深く依存している。つまり、そのレトリックをハイジャックして議論を展開しているということのようだ。
これはおそらくその通りで、日本や中国やロシアやその他の国々が自国の伝統に依拠した新しい保守思想を作り出そうとしてもレトリックの組み立てにおいて近代思想を全く使わないのは難しいと思う。しかし元々思想というものは前代の思想の影響を受け、それをアウフヘーベンする形で出てくるものだと思うし、その限りにおいて「新しい哲学」と「近代をハイジャックしただけの法螺話」を区別するのは難しいだろうと思う。
もし違いがあるとしたら前者はなかなか人に受け入れられにくいが後者は政治状況に依存して大きな力を持つ可能性があり、政治状況の変化によって捨てられていくという度合いが前者に比べて大きいということなのだろうと思う。それは著者の指摘通りなのだろう。
日本は特に割合本格的な思想であっても一次的にぱっと燃え上がり、状況が変化するとあっという間になくなってしまうことがよくあるので、この辺は特に見分けるのが難しい。例えば尊王攘夷運動や、戦後の共産主義の盛り上がりなどである。
時間がないのでこのくらいにしておくけど、この辺りにはいろいろなテーマが内包されていると思った。
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