松本で本とマンガを買う/音楽を感じさせる評論

Posted at 21/12/14

12月14日(火)晴れ

昨日は午前中に幾つか仕事を済ませて、昼食をとってから車で松本に出かけた。午前中に比べると道が混んでいる感じで、また食後で少し眠かったが、北アルプスや美ヶ原の山々が澄んだ空によく見えて、気持ち良い眺めだった。帰りは岡谷あたりで夕日を浴びた富士山がよく見えて、運転中でなければ写真を撮りたいところだった。

車をノーザンパーキングに止めて丸善ビルまで歩く。

松本に行った主な理由は丸善とその上の文教堂で本とマンガを買うことだったのだが、先に文教堂へ行っててぃーろんたん「死ぬほど君の処女が欲しい」(講談社)の6巻と7巻を買った。この作品は題名にはちょっと引くが、タイムリープものの純愛系のストーリーで、見つからなくても店員のお姉さんに聞きにくい題名なのが少し損をしてるんじゃないかという気がした。6巻7巻の内容はネットでだいたい読んではいたのだが、ラストがハッピーエンドになっていてよかったなあと思った。




 

一時期は一世を風靡した萌え絵系の絵でない作品が最近は結構増えてきていて、この作品も独特のキャラ描写が結構斬新なところがあり、絵柄的にも魅力がある。これからどういう絵柄が主流になっていくのかはわからないが、絵柄的に少数派の作品も追いかけていくのは楽しい。

丸善で買ったのは福嶋亮大「百年の批評」(青土社、2019)と「ハロー、ユーラシア」(講談社、2021)の2冊。それぞれ2000円以上するので一冊にしようか迷ったが、これだけ幅の広い領域を書いている人なのでどちらも定点として買ってみないとどういう人かが掴めないなあと思い、結局両方買った。駐車場を2時間無料にするには5000円買わないといけないので、そのほかにも文房具をいくつか買った。



 

それから駅まで歩いて駅ビルの改造社書店でちょっと本を見、そういえばTikTok関係の本を一冊買いたいなと思っていたことを思い出したのだがいい本がないので、あとでもう一度丸善で見ることにして、隣のオシャレ食料品店で紅茶とガス入りの水とボヘミアのビールを買った。諏訪では最近スーパーに葉っぱの紅茶を売っていなくなって、と考えてみたら岡谷にカルディコーヒーがあるからあそこを探せばあるかなと思ったが、まあとりあえずダージリンを買った。昔試しに銀座の専門店で買ってみた50g位で2000円する紅茶を飲んだ時の衝撃というほどではなかったが、久しぶりにまともな紅茶を飲んだ感じはした。

それからアルピコのビルの地下のデリシアで夕食の買い物をし、荷物を駐車場に一度置いて丸善に戻り、TikTokの本を探したが、YouTube関係の本はたくさんあったけれどもTikTokのものは見つからなかったので、YouTube関係のものを幾つか読んでみたが、ほとんど自分の知らない世界が展開しているという感じだった。興味を持ったのは、というか自分でもできるかもと思ったのはVlogというものだったけど、やはりTikTokの「短さ」が面白いと思ったので、今回はとりあえず買わなかった。

ネット関係の流行で自分が乗り遅れていることは幾つかあるのだけど、LINEが一つで動画配信や音声配信がもうひとつなのだよなと思う。LINEは初期に韓国企業であることに引っかかってやってないし、動画などは見る方もやる方も時間がかかる感じがしてやっていないということはある。自分が忙しくなってから流行り出したものにはなかなかついていけてないなあと思う。

帰りはまっすぐ帰ってきたのだが、まだ明るいうちには帰れたのだけど、南西に沈む夕日が運転の時に結構邪魔になった。岡谷で見た夕陽を浴びた富士山が綺麗だった。

福嶋亮大さんの本は「ハロー・ユーラシア」を少し読んだら「戦時中の香港における日本軍の蛮行」みたいな記述があってちょっと間違ったものを買ってしまったかなと思ったのだが、「百年の批評」もパラパラとよんで、要はこの人は基本「左翼リベラル」なのだなと思った。内容的には色々と引っかかるところが多くて読みにくいのだけど、「左翼のいうことだから」みたいに自分を抑え、またそういう意味での疑問点や反対意見を書き出しながら読めば読めるような感じはした。

そして、これはどうしてそう思ったのかはまだよくわからないのだけど、朝の寝床の中で考えていて、文体に音楽を感じた。こういう文章を左翼リベラルに独占させておくのはもったいない、自分でもそういう文章、「音楽を感じさせる評論」を書いてみたいという思いが出てきた。

まだほとんど読んでいないので何をどうという批評はできないのだが、フェミニストの暴走に対して果敢に批判を続けている與那覇潤さんといいこの人といい、リベラルの側にはいい評論家が出てきてると言えるんじゃないかなと思った。保守の側でも特に文体的な力を持って人々を引っ張れるような評論家が出てきて欲しいと思うし、自分も少しでもそういうものを書いてみたいと思った。


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by Luke Peterson

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