睡眠と休憩/「新九郎奔る!」と「逃げ上手の若君」/マンガの勢いと表現規制暴力との戦い

Posted at 21/11/16

11月16日(火)晴れ

まだ5時なので星が出ている。昨日は調子が悪かったので9時半に寝たら今朝は4時前に目が覚めてしまった。就寝中はオイルヒーティングの暖房をつけていたせいか、よく眠れた感じがし、割合調子が良かったのでそのまま起きたのだが、母の介護保険の書類を整理したりしていたら割とすぐ疲れた。大したことはないけれども、ある種の病み上がり的な状態なんだろうなと思う。無理をしないようにしたい。

最近はどうしても朝早く起きてしまい、いつも何か心配事や考え事が頭にあって、また最近は冷えてきてもそのまま寝て寒さで目が覚めたりしていたので、その辺のところを解決した方がいいと思った。早く起きなければと思わず、心配事は夜のうちに解決しておき、暖かくして寝る。朝の仕事を意識しすぎず、6時までは寝る。というような方針でやれたらもう少し休まるか。週日の疲れを週末に取る、という方向だと週末が使い物にならない。日々ちゃんと休息を取ることが大事なのだと思う。
昨日はスピリッツで「新九郎奔る!」を、ジャンプで「逃げ上手の若君」を読んでいて、こういう中世の武士の話は面白いなと思っていたのだけど、新九郎はのちの北条早雲、若君の主人公は北条時行なので実は縁続きということになる。今描かれている場面では新九郎は駿河今川家の跡取り争いの調停役として幕府から派遣されてきたという立場だが、今川義忠の後室の弟でもあり、相手方の堀越公方からも立てられた調停役・太田道灌とのやりとりなどがなかなか面白く、当時は合戦も重要だがこうした調停などの話し合いでどれだけ「格」というものを見せつけるかなどという争いもあるのだなと思った。


 

「逃げ上手の若君」は今は鎌倉脱出後、一年後の信濃国内の建武政権側と諏訪氏方の小競り合いが続いているが、ラスボスの足利尊氏から信濃守護に任命された小笠原貞宗が当面の敵という形で、いわば中ボス的な役割で戦いが続いている。時行は何度も貞宗の鼻を明かしているが、いよいよピンチ、というような場面である。

「暗殺教室」の松井優征氏の作品だけあって毎回面白いのだが、昨日は一巻から読み直してみてやはり第一話の面白さが際立っているなと改めて思った。一族が滅ぼされ、自らも絶望して自害しようとしているのに、死になされと突き放されると生来の桁外れの逃げ能力を発揮して生き延びてしまう。

「貴方様こそは生存本能の怪物。生き延びる才能に誰よりも特化し、生死の境のヒリつく緊張が大好きなお方」
「一族が滅ぶ最中なのに生きる悦びにときめいてしまった。頼重殿、責任は取ってもらうぞ」

今思うとこのやりとりから全てが派生しているわけで、生き延びる才能、生きる悦びというものがどのように表現されていくのかがこの作品のいわゆる「キモ」なのだなと思った。



火曜日は買っている雑誌の発売はないのだが、ジャンプ+で「ダンダダン」と一週おきに「ゴーストガール」の更新があるのでそれを読んでいたら、金曜日更新の「怪獣8号」を読んでいなかったことに気づき、また日曜日に更新された読み切りの「仮面学級」に人気が集まっているのを読んでみたら面白かったりして、ジャンプ+は本当にすごいサイトになってきたなと思う。



こういう日本独自の文化を盛り立てていくのは大事だと思うが、逆に表現を規制し暴力的に押さえ込もうとする人たちもいる。表現というものはもともとそういう暴力と戦ってきたものだから、表現を守る努力が大事だなと改めて思う。

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