ウィルス/オリンピック/小田急

Posted at 21/08/08

「京大おどろきのウィルス学講義」読了した。面白かった。最後の7章は生物の進化にいかにレトロウィルスが関わってきたかという話で、恐竜の絶滅なども巨大隕石は最後の決め手になったに過ぎず、それ以前から遺伝子的には混乱が起こり始めていたのではないかという話や、地球環境の危機の時に生殖細胞へのレトロウィルスの影響が起こりやすくなり、それによって遺伝子の大規模な組み換えが起こりやすくなって、新しい種に進化するのではないかというような話で、今までそういう現象が起こることの物理的な根拠みたいなのを読んだことがなかったから、これもまた一つの有力な仮説と言えるのかもしれないなとは思った。

つまり、生物とウィルスはある意味「共に進化している」、ウィルスなしでは生物の進化は起こらない、というような話にもなり、要はウイルスは全て危険だと退けることにはあまり意味がない、ということを言いたいのかなと思った。新型コロナのような病原性ウィルスは接触を避けた方がいいと思うが、それもまた一つの自然の摂理というような感覚もウィルスを扱っていると起こるのかなという感じはあった。

まあ、こちらは素人なのでもっと詳しい内容に進むということも多分ないし、読んだこともしばらくすれば忘れてしまうと思うのだけど、少しでも知識を得たことでウィルスに関する事象が起こった時にものを考える手がかりは増えたかなと思う。

それにしてもようやくオリンピックが終わる。いろいろと楽しませてもらったけれども、やはり感染拡大の緊張感の中での大会ということで、こちらもいつものような気持ちで見ることはできなかった。しかし昨夜の野球の日本の金メダルと、マラソンの大迫の6位をテレビで生で見て、ああやはりオリンピックだなあという感慨は持った。

そしてこれが終われば、また国全体が感染抑制という一つのテーマに向かって進むことも可能になるのかなと思う。

あと小田急線内の無差別殺傷事件など、心を騒がす事件も起こっているのだけど、まだ自分の捉え方があるわけではないので、そういう話はまた必要になったら書こうと思う。

関東は台風の影響が強かったようだけど、当地では朝のうち曇ったくらいであまり影響はなかった。色々なことがあった夏だったが、昨日は立秋。時は動いている。

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by Luke Peterson

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