私の保守主義

Posted at 21/04/01

もともと思想などど言うものは好きでもないしそんなに関心もなかったが、中学生の頃に「民主主義」と言うものに疑問を持ち始め、宗教や思想もそれなりに学校レベルから興味の赴くまま調べると言う程度には調べていたし、ガチの思想にも付き合わされる機会もなくはなかったわけだけど、自分は自分で自由にやれたらいいと言う感じで思っていた。面白いと思う本は読んでいたけど。

多分本当に考え始めたのは学校現場にいる時で、これでいいんだろうかと言うようなことからいろいろなものを読んでいた。その中で「保守」と言う考え方に出会ったが、誰が保守主義の中心なのかとかどう言う思想なのかとかは全然わからず、ただそれでも他の思想に比べれば魅力的だなと思った。

それはなぜなんだろうと考えてみると、思想というものがどうも頭で考えた感じのことになってしまうものが多い中で、「保守」だけは感覚的によくわかる、ということがあった。「宗教」もそうだけど、感覚的にわかるものがあると興味を持つし面白いなと思うのだけど、自由主義や民主主義の思想はどうも頭では理解できてもその先がよくわからない感じがあった。実感に乏しいということなんだろう。

差別に反対したり環境汚染を非難したりする言説もまた「感覚的に理解」はできることだけど、やはりネガティブなのがあまり好きではなくて、どうしても「非難」とか「批判」から始まってしまう。保守もまた進歩派リベラルに対しては辛辣なことを言うけれども、それは自分の「良い」と思うものを批判されることからくるやむを得ざる対抗みたいな感じが理解できてくると保守側からの批判みたいなものはあまり気にならなくなった。いや、批判のための批判みたいになっている人はやはりいてそれはそれで感じはあまり良くないのだけど。

ただ、ネガティブであれ「感覚的に理解できる」ことだから、エコロジーやポリコレやフェミニズムはそれなりの力を得るんだろうなとは思う。

保守は守りたいものがあるわけで、それはやはり日本的なものだったり、それぞれの国や民族が育ててきた財産のような文化だったりするのだろうと思うのだけど、そう言うのを焦って捨てていくようなことはやめて、ゆっくり良くなっていけばいいと言うのが保守主義なんだと思う。

だから本来保守主義というのは進歩派の思想のように急進的な理論をもったり前衛的な党中央を持ったりするものではないので、戦闘力という点ではそんなに強くはなれないが、結局はマジョリティを形成することでしかその方向に進めるのは難しいなと思う。

ただ、社会の基盤を支えているのは健全な保守主義だと思うから、そういうものが崩壊しないように支えていかないといけない。

そういう意味でも、世の中を脅かすような先鋭的な思想に対しては、観察はしていかないといけないなと思う。また思想とは別に制度というものは世の中の変化に合わせてフレキシブルに整えていかなければならないものでもあるし、その辺のところは地道に考えていくべきことなんだろうなと思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday