「日本の弱さ」と「国家観の不安定さ」

Posted at 21/03/13

しばらく期限付きの仕事が忙しく、またその合間は自分の勉強・研究と日常生活をこなすのに一生懸命だった感があり、世の中の状況等をあまり客観的に見られていなかったのだが、昨夜からぽっと空白の時間ができた感があって、何の気なしに自分自身や世の中の状況を眺めていると、まあ自分自身のことはとりあえずおいておいて、日本が置かれている状況は本当にやばいことが報道されているなあと思った。

もちろんこういう報道にあまり気持ちを左右されるのはよくないのだが、実態はちゃんと見ていかないとけない。そのためには現状をちゃんと見ていかなければいけないのだが、どの分野のことについてどの人の知見が一番妥当かというようなところが最近はなかなかはっきりしなくなってきていて、やはりその人にもそれぞれの考え方というものがあるわけだから、自分と同じような視点で世の中を見ている人を見つけるのはなかなか大変だということはある。

私は何度か書いているが政治的には保守主義で経済的には再分配をもっと進めるべきだと思っているのだからいわゆる「リベラル」寄りになる部分もあるわけだが、現在の日本を動かしている主流の考え方は逆のように感じられる。政治的にはリベラル寄りで経済的にはネオリベのしばき主義というのが主流に感じられる。もちろんもっと詳細に見ていけば違う視点もあるかと思うが、なかなかそこまで見られないというのが現状だ。

自分は「保守主義」というもの、特に日本に理想的にはどういう保守主義が有り得るかということを考えたいと思っているし、そのためにはまずあまり姿のはっきりしていない日本の保守主義というものについて自分なりにこういう感じだと捉え直すところまではしっかり研究したいと思っていて、それが日本の巻き返しのためにも必要だと思っている。

現状の日本も、どこをどう評価し、何をどう改善していくかが動きの早い時代の中でなかなか難しいという感じもありながら、それでもそれを捉えていかなければなあと思っている。特にテクノロジーと社会の変化についてはなかなか追いつかない。昔はともかく今はアーリーアダプタでありたいわけでもないので、キャズムを超えてくる変化がどのように起こるのかが大事だと思うし、またその中で世の中のインフラになるものの性質も変化しているところを掴まなければと思うし、また水道や道路などの古いインフラ網の更新の問題もあり、その辺りで国家観や市場との付き合い方の問題も必ず出てくるだろうと思う。

そうした現代の諸問題にどう対処していくかの根本が国家観の問題にはあるのだけど、あまり実務的にはしっかり考えられていなくて、その辺の弱さもまた日本の弱さにつながっている部分があるように感じる。

したがって、自分としては保守主義的な国家観をちゃんと再構築することが日本の現状打破にも必要な要素だと思って取り組んでいるのだけど、まあ時々はこういうことも書いて自分のやっていることの方向性を確認しておいたほうがいいなと書きながら思った。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday