何から読むか

Posted at 20/11/10

いろいろやることが多いのもあるが、一つ一つのことを時間をかけてやる感じになってきて、それは若い頃より物事を処理するスピードが落ちているということでもあるのだけど、丁寧にやりたいという気持ちが出てきているからでもあり、なかなか進んでいかないのだが、まあ調子を整えながらやっていきたいと思う。

昨日は「世界哲学史8」の「分析哲学の興亡」について書いたのだが、次は何を読もうかと自分の本棚や父の本棚を探してみて、候補にしたのがまず渡辺京二「近代の呪い」(平凡社新書)、森本あんり「反知性主義」(新潮選書)。この2冊は私の本棚にあった本でどちらも読みかけだが、最後まで読もうかと。後2冊は父の本棚の本でギッシング「ヘンリ・ライクロフトの私記」(岩波文庫)とウェーバー「職業としての学問」(岩波文庫)。

学術会議を巡りいろいろと喧しい昨今、原点に帰って「職業としての学問とはどういうことか」を考えてみるのもいいかもしれない、と思ったわけだが、「近代の呪い」「反知性主義」もまた、現代の課題を振り返ってみようという趣旨で読んでみようと思うわけだ。

この中では「ヘンリ・ライクロフトの私記」だけがかなり毛色が違うのだが、父はあまりこういう本を読む人ではないのだけど、渡部昇一「知的生活の方法」にはまっていた時期があったので、そういう関連でこれを読もうとしたのかなと思う。しかし父は本を読むときに必ず傍線を引きながら読む人だったのだがこの本には全くその形跡がないので、買ったはいいものの読まなかったのではないかという気がする。ギッシングという人もググってみるとかなり波乱万丈の生涯を送った人のようなので、随筆集としてはかなり面白いのではないかという気がする。

それから、「世界哲学史8」の第二章、檜垣立哉「ヨーロッパの自意識と不安」も、読んだ感じは哲学史の概説という感があり、オルテガも出てきているので少し整理するためにはいいかという感じもする。

とりあえず、「ヨーロッパの自意識と不安」「職業としての学問」あたりから読み始めてみようと思う。

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