小池百合子都知事の再選

Posted at 20/07/06

都知事選は、小池百合子知事の圧勝で終わった。その理由はいくつかあると思うけど、まずは今この状況で知事を交代させるだけの理由があると多くの人が考えなかったことにあるだろう。いろいろと問題はあるだろうけど、小池知事はコロナ対策に前向きで、経済的な問題を含め解決しなければいけないという姿勢を見せているし、コロナ患者受け入れ病院への配慮も示している。つまり、総じて大きな失点がない。オリンピックを諦めるまではいろいろとブレていたような感じがするが、こういう危機になるとこの人は強いように思う。なんでもできる状況の時は奇抜なことを言い出して周りを困らせたりする印象はあるが。

前回鳥越俊太郎氏が立候補したために出馬断念を余儀なくされた宇都宮弁護士は、今回に捲土重来を期していたはずだが、得票数は8年前の立候補を下回った。前回に比べれば邪魔も少なかったはずなのだが、立憲民主党をはじめ彼の周りに集まった人たちが足を引っ張った印象がある。物議を醸したN国の立花氏や都政で消費税廃止のムーブメントを起こすことを図った山本氏も、すでに清新な印象が失われていたし、この危機の時に都政をまかすには不安がありすぎる感じだっただろう。その点小池氏は大臣も歴任し、政府の首脳とも対等に話せるキャリアを持っている。この時期の都知事はそうたやすい仕事ではないはずだが、むしろ小池氏クラスの人を知事に据えられるというのは悪いことではないという面もあるように思う。

私は「女帝」という本は読んでいないが小池氏について色々な話があることは多少は知っているし、「希望の党」事件の「排除します」発言のネガティブなインパクトもあったけれども、今回の「密です。密です。密です。」もそうだが結局はこの人が言うからインパクトを持ってしまうと言うところがあり、排除発言の強烈なネガティブなインパクトもこの人ならではだと思われる面もある。もともと取り扱い注意の最終兵器みたいな人なんだろうと思う。

正直、オリンピックなどを任せたらどうなるのか不安要素はあるのだが、少なくともコロナ対策に関しては割合無難に対処できるのではないかと思う。まずはこの危機を乗り切ることが先決だし、その点において都民の選択はそう間違ってはいないと思う。

私はいろいろ事情があって帰京することを控えているので、選挙期間に東京に帰れなかったから、期日前投票を含め投票することができなかったけど、今回はおそらく予想どおりの展開になると思われたので、まあいいかと思っていた面はある。

とにかく目の前のことを一つ一つ乗り切っていくしかないのだろうと思う。

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