文章を書きたくなるとき
Posted at 20/06/26 PermaLink» Tweet
本格的に梅雨の季節だが、今年は最初に豪雨の時があったけどそれから後は梅雨らしいはっきりしない天気で降ってもそんなに激しくなく、晴れてもそんなに続かずと言う感じだったが、昨日は梅雨の晴れ間が気温が上昇して、おそらく今年初めて冷房を入れた。
私が文章を書きたくなるのはどう言う時かと言うのを考えていて、それは何かを「発見した」とき、理解したとき、気づきがあったとき、つまりは自分に変化があった、認識が変わったと言う意識を持ったときに書きたくなる、と言うことに思い当たった。
だから毎朝同じ時間に書こうとしているのはその点から言えば少し無理があると言うことなのだけど、ネタをストックしておくと言う人がいるが、「気づき」と言うようなことがテーマだと新鮮性がかなり重要なので、数時間後にはもうかく気を失っている、と言うこともままある。
逆に同じネタを何度でも書く場合もあるのだけど、それはおそらくは自分の中に面白いと感じているところがあって、何度それを取り出しても面白い、と言うことなのだろうなと思う。
私はあまり問題を告発するような文章は好きじゃない、と言うか必要に迫られてそう言うものを書くこともあるだろうけど、基本的には自分が面白いと思ったこと、いいと思ったことを共有したいと思ったときに書くことが多く、そう言う意味では本来のSNSの理念に考え方は合致しているのかもしれない。
まあつまりは、基本的に私は文章は書きたくなるから書くのだが、自分の内部から出てくるものがあるときもあるけど基本的には外部とのエンカウンターでバチバチッと何か自分のスタンスが変わったり自分の中に変化があったときに、人に喋りたくなると言うことの延長なんだろうなと思う。
自分の中に表現したいものがある、と言うことを考えると、昔ほどそこに切実性がある感じがしないが、でも考えてみたらないわけでもないな。しかし、書きたいと言うのはそう言う意味では「書きたくてしょうがないものがあるから書く」と言うほどの重さではなく、「息をするように書く」みたいな方が近いのだと思う、私にとっては。
だから本当は書きたくなったら書く、と言うのがいいと思うのだけどなかなか生活のサイクルが「書くこと」を中心にするのは難しいのだよな。書きたくなるまで書かない、みたいにしていると焦ったり気持ち悪くなったり、その辺の付き合い方は難しいが、食事や排泄のような生物としての基本活動とは流石に違うので書こうとして書くことも多いのだよな。
で、書き始めてみると随分書きたいことがたまっていると言うこともあるし、書き始めてみたもののすぐ書きたいことがなくなることもある。
ただ書く、と言うことで言えば、「調べて書く」と言うのが一番書きやすいんだろう。あることについて書きたいと思ったときにネットで検索してウィキペディアなどをいくつか読んでまとめて、それを自分の中にあるストックと関連づけて膨らませて書けばとりあえずは文章になる。ネタが面白ければそれはそれなりに面白い文章になり得る。一時期「調べてみました!」系のアフィリエイトブログばかりが検索に引っかかって辟易した時期があるが、まあ書きやすいから大量生産されたと言うこともあるんだろう。問題はもう少し中身を入れて欲しいと言うことなんだけど。
本の感想とかレビューとか書評とかが書きやすい、と言うかネット上で大量生産されている理由もそれで、つまりはすでにネタがあるし、読んだことがそのまま調べたことでもあるので、それについて書くと言うことがはっきりしているからとりあえずは書ける、と言うことが大きいだろう。
オリジナルのネタというのは、つまりは大きい言葉で言えば問題意識ということだけど、すごく小さい言い方をすれば日常の中でふと気になったこと、でもネタになる。そういうものが逆に共感を呼びやすいということもある。なんとなく空が綺麗だったとか、思いがけない場所に珍しい花が咲いていたとか、そんなことでも面白い文章は面白い。
まあそんなこんなで言いはじめれば文章というものはいくらでも書けるのだが、まあできれば自分にとって意味のある文章か、人にとって役に立つ、例えば元気が出たり癒されたり発見があったりするような文章の方がベターだろう。逆に人を不安にさせるような文章というのも面白いのだが、まあ歳をとって色々なことが面倒くさくなってくるとそういうのは後回しにして余裕があるときに読もう、ということになりがちだ。でもまあ、若い人はそういうものを求めているのかもしれないなあ、とも思う。
ちょっと取り止めがなくなったきたが、まあ今日はそんな感じで。
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