小学校/考えたこと/ウリッセの帰還

Posted at 20/06/17

今朝はどこにいくという当てもなかったのだが、気になる集落があったので車でそちらの方へ行ってみた。こういう時は道が分かりにくいのでいろいろ試行錯誤しながら行ったのだが、静かな落ち着いた集落名の中の道を走るのは気持ちいい。最終的にその小学校の前まで行ったのだが、小学校というのはどこもその地域・地区の中心的な存在として落ちつたい独特な雰囲気、佇まいを持っているなあと改めて思った。今日は写真は撮らなかったが、それこそ小学校の写真(生徒でなく校舎や校庭ね)を撮って回るだけで雰囲気のある写真集ができるのではないかと思った。これは地域の公民館や消防団の屯所などについても言える。

こういうことは田舎にいるとよく感じることなのだが、東京にいる時も投票で小学校へ行くと、やはり地域の中心なんだなと思うことが多い。投票所の小学校は、その地域に住み続けている人たちのとっては母校だし、後から来た人たちにとっても子供がいれば多くの場合は子供が通っている学校なので特別な思いがある。これは越境が多い都心の小学校だとまた感じが違ってしまうとは思うが、江東区あたりだと小学校は「地域」というものを実感させられる場所だなと思う。

昨日から、「自分の内奥にある、時々外に晒さないと息苦しくなる何かの部分」について少し考えていたのだけど、夕方になって思いがけない結論が出た。ただこれはあまりにプライヴェートにすぎることなので今は書かないけれども、そのうちなんらかの形で書くかもしれないとは思う。

ただ全く自覚しにくかったそれが自分でわかったことでかなり頭の中が軽くなったところがあり、今後についても考えやすくなったので、もう一度少し後戻りして考え直す必要が出てくるかもしれないが、前よりはビジョンを描きやすくなったのではないかと期待はしている。

朝、「古楽のたのしみ」を聞いていたらモンテヴェルディの歌劇・「ウリッセの帰還」をやっていた。ウリッセというのはオデュッセウスのことで、つまりは「オデュッセイア」を題材にしたオペラなのだが、そのストーリーを聞いているうちに、この原作の叙事詩自体を読んでみたい気がしてきた。オルフェウス神話は死んでしまって帰らず、後悔に暮れるという話だが、オデュッセイアは生きて帰って無礼者を成敗する、という話なのでちょっと面白い気がする。

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Title background photography
by Luke Peterson

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