御射鹿池と「歓喜に寄す」

Posted at 20/06/06

今週から授業が始まり、突然暑くなって30度を超えたりして、生徒の皆さんも教員の皆さんも今日辺りはお疲れなのではないかと思う。六月には文化祭が予定されていた学校もあるが、中止になるようだ。この状況では仕方がないが、今年の高校3年生はいろいろと運が悪い。入試改革も実態がよくわからず、皆戸惑っているだろうなと思う。

今朝は5時頃に出かけて湖東の方に行こうとだけ思って登って行ったのだが、小学校よりもう少し上まで行こうと思いながらさてどこを目的地にするか迷いながら奥蓼科温泉郷の方に曲がりくねった道を登っていくことになったのだが、御射鹿池という案内が目に入ったので聞いたことはあるし一度行ってみようと思ってそこまで登ることにした。

早い時間だというのに先客が2、3組いて驚いたのだが、東山魁夷の「緑響く」のモチーフとして有名なのだとか。もちろん白馬はいないのだが、美しい溜池であることは確かだ。御射鹿池もそうだが蓼科湖や白樺湖も皆ため池で、農業用水を引くために作られたものが観光資源になっている。この池の周りには商店とかは皆無だし、人が集まるので駐車場が作られているが、トイレも仮設が並んでいるだけで地元としては痛し痒しだろうなとは思う。ただ人が営みのために作ったものがまた違う人の営みのために役に立つ、というのが面白いなとし、また感動的なことだと思った。一当たり写真を撮ってインスタに一枚アップした後家路についたのだが、FMをかけていたらベートーヴェン第9の第4楽章、「歓喜に寄す」がカラヤン版とフルヴェン版が続けてかけられていて、これも感動した。コロナ状況下の世界で変な連帯を示すイベント的なものがネット上でもいろいろ行われているけれども、シラーの書いたAlle Menschenという言葉が繰り返されるこの曲はこの状況で聴くと本当にジンと来る。すべての人に呼びかける力強さが、この曲に世界性を持たせたのだなと思う。

思ったより遠くまで行ってしまったのだが、今日行けてよかったなと思った。

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by Luke Peterson

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