「奇跡の経済教室」を読んでいる:MMT理論の勉強

Posted at 19/08/17




昨日はMMTのことを勉強しようと「奇跡の経済教室」を読んでいたのだが、とても面白いし説得力があるように感じた。今まで打たれてきた政策はデフレ脱却にはすべて見当違いで、今の深刻な需要不足を解決するには財政支出しか方策はないという機能的財政論、お金は商品ではなく負債である、という信用貨幣論の二つの柱もとても説得力を感じた。一方で現在の主流派の新古典派が「信用」を射程に入れてないなら、これはちょっとマクロ経済政策として役に立たないのではないかと思った。MMTにははっきりとした希望を感じた。

なるほどと思ったのは、アメリカやイギリスが新古典派=主流派経済学に基づき規制緩和などいわゆる新自由主義政策を行ったのは、彼らがその時点で悩んでいたのはデフレではなくインフレ、物価高騰であったので、需要は強く供給が弱かったわけだから、供給を強化する規制緩和が意味があった、というのが目からウロコが落ちた感があった。日本はデフレだったのだから需要を強化するのが第一で、供給を強める規制緩和は全く逆の政策だったというのは本当にどうしてそんなことに気がつかなかったのかと思った。

つまり、景気に敏感なケインズ経済学の首をとって主流派にのし上がった新古典派は、基本的に景気に対する感覚がない、というか弱い。供給すれば需要がついてくるというセーの法則的な考え方が基本にあるから、デフレ下でも規制緩和を進めるという逆の政策を打ってきてしまったのだと。この辺のところは本当に目からウロコが落ちる思いだった。

一刻も早く、特に財務省や日銀の官僚、また政治家にその辺りを勉強してもらい、デフレ脱却に向けた妥当な政策を打てるような知識を身につけてもらいたいと思ったのだった。

それにしても、勉強というものは面白いなと思う。新しいことに取り組むためにはまずは勉強だなと思ったが、この経済理論についてももっと勉強していきたいと思った。あと美術についても。

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