『源頼朝』読了/黄色いベストでイタリアがフランスに内政干渉

Posted at 19/02/10

『源頼朝』を読み終わった。なんというか頼朝は、未完の革命者という感じだな。幕府組織は一応作ったけど、安定にまで持っていく前に亡くなってしまった。鎌倉幕府が安定するのは結局、頼朝の遺児二代を経て承久の乱で朝廷権力を統制下に置くことに成功した後になるわけだし、またそのあとでもすぐに御家人間の内訌が起こる不安定さは消えない。「平安時代」と比べて「鎌倉時代」がいい時代だったのか、ということは分かりにくいけれども、東国が畿内に対抗する一つの勢力中心になったということは日本史的に見て大きな意味があることだとは思う。

普段は日曜は朝からあまりテレビはつけないのだが、今朝はなんとなくBSをつけたらワールドニュースをやってて、これが週末っぽい特集の多い構成になっていて結構日曜の方が勉強になるのではないかと思ったりした。世界の関心がどこにあるのかというのも、黄色いベスト運動やベネズエラ情勢などが取り上げられていて、日本のニュースとは全然違う。

関係記事 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190210/k10011810121000.html

興味深かったのは黄色いベスト運動の関係者とイタリアの副首相が面会したということでフランス政府がかなり怒っているということ。イタリアとフランスというとイメージとしてイタリア戦争が思い浮かぶが、あれは軍事的に強力なフランスが小国乱立のイタリアに介入するという構図で、イタリア統一のときもナポレオン3世に翻弄されニッツァとサヴォアがフランスに取られたりしているわけだけど、今回はイタリアがフランスの内政に干渉するというあまり聞いたことのない構図で、マカロンも、いや違ったマクロンも腹を立てているだろうなと思ったり。

関係記事 
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-07/PMK7OK6JTSEO01

早めに出かけてちょっと本を見に行こうと思う。

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