明日また考えよう。　Tomorrow is another day.

時間がないので、滅多にない試みだが、移動中の列車の中でiPhoneで書いてみている。昨日東京に戻り、今日はもう諏訪に戻っている。あまり何もできなかったが、いくつか必要な用事は片付けた。

そのわずかな合間にインドにいる友人から電話がかかってきたり、教員時代の生徒からメールが入ったりして、忙しい時にはそんなものだなと思った。

乗っているのはあずさなのだがスーパーあずさの車両。ありがたいのは座席ごとに電源コンセントが付いていることで、今も充電しながら書いている。Wi-Fiがあればもっといいのだが、他の車両に比べれば日本ではいい方だろう。

これだけ災害が続き、各方面で末期的な症状を晒すと日本オワタと言う人が多くていけないなと思うが、ここは坂口安吾を思い出したいところだ。「生きよ堕ちよ」。落ちきったところからしか新たなスタートはできないと。

あるいは「風とともに去りぬ」のラスト。全てを失い、でもタラの地に帰って、明日また考えよう、と希望を取り戻すスカーレット・オハラ。Tomorrow is another day.というのがこの作品のテーマだろう。昨日とは別の、今日とは別の明日が来る。明日を今日とは同じ日にしない。それこそが今の日本に大切なことなんだろう。

できることから一つずつ。蝶の羽ばたきが台風を生む。多くの人が前を向いて一斉に動き出したら、日本は思いもかけないくらい良さを取り戻すかもしれない。