又吉イエス氏/『天国大魔境』など/第一教科書・日比谷図書文化館・麦藁帽子/「運に乗れ」

Posted at 18/07/24

毎日暑いが、今朝は少し曇っていたせいか、今までは涼しかった。8時で27.6度。しかし晴れてきたのでこれから気温は上がりそうだ。でも少しでも朝夕が涼しいというのはありがたい。

昨日のことを書こうとPCの前に座ってツイッターを見ていたら又吉イエス氏の訃報が飛び込んできて、ついいろいろ調べてしまった。又吉氏と言えば神がかったことをいう泡沫候補として有名だが、いろいろ調べてみるとそれだけでは語りつくせないものがあり、本当はどんな人だったのかもしノンフィクションの本になれば、これは読んでみたい存在だと思わざるを得なかった。氏の主張に同意できる部分は少ないが、氏の存在は今の日本にあってある種特異な光を放っているように思われる。
この週末週初に買った作品はツジトモ『Giant Killing』48巻、石黒正数『天国大魔境』1巻、三田紀房『ドラゴン桜2』2巻。ジャイキリは椿はほとんど試合に出ないが花森とのやり取りがいい。
『天国大魔境』はアフタヌーン連載で最新の8月号分まで収録されていて、明日25日の発売の9月号で続きが読めるという仕儀。この人は鶴田謙二さんをはじめ大友克洋さんら様々な作家さんの影響を感じるのだが、何というか今までの世界と接続しながらも今までにない何かが読めるような期待がある。ヒッピーの村の扱い方とか、どんな方向へ行くか。
『ドラゴン桜2』は以前の「第一部」が完全に偏差値の低い、反抗的な男女の生徒二人を特訓で東大合格に導くという話だったのに対し、今回は割と「どこにでもいる」夢見がちで飽きっぽい女子生徒と自分に自信が持てない弟にコンプレックスのある男子という設定で、第一部のハチャメチャな面白さはないが、現代的な小道具もたくさん使われていてある意味こちらの方がリアリティはあるかもしれない。特に早瀬に対する「運に乗れ」という言葉はぐっとくるものがあった。

昨日はツイッターで知った大久保の「第一教科書」に行ってみようと思って出かけたのだが、とにかく暑くて歩くのが危険な感じ。髪がそろそろ伸びているのに気がつき、先に散髪に行くことにして、日本橋で降りた。私は髪の量が多いので、夏はいつももわっとするのだが、今年は例年にも増してなのでかなり梳いてもらってだいぶ頭が軽くなった。散髪を済ませて、久しぶりに榮太楼に行ってお昼でも、と思ったのだがあまりの日差しの強さに少しでも歩かないで済むところで、と丸善裏の稲田屋で海鮮丼など。美味しかった。最近あまり人とご飯を食べたりしないので新規開拓を怠っているのだが、やはり新しいおいしい店を見つけること自体はもっと楽しんでやった方がいいと思った。

そのあと丸善でマンガと帽子を少し見て、東京駅まで歩く。北口通路、以前はよく買っていたお弁当屋さんがあったあたりに紀伊国屋とイートインできるベーカリーが出来てて、まあエキナカはこんなふうに進化するんだなあとちょっと残念に思ったり。中央線に乗って最初はお茶の水で乗り換えようと思ったが座れたので新宿まで行く。新宿で総武線に乗り換えて一駅、大久保で降りるとむわっときた。アプリで気温を確かめると37度を超えていた。青梅では40度を超えたという。(結局最高40.8度)

第一教科書では教科書準拠の問題集を少し見て、また向かいの教科書の売り場も少し見たが、問題集を少し買っただけ。もう少し戦略を練ってからきたらよかった。大久保で総武線に乗り、四谷まで。丸の内線に乗り換えたが乗換口が端だとは思ってなかった。地上なので暑い。乗車して霞が関まで。地下を歩いて日比谷公園に出たが、トイレの前にたくさん人が集まっていて、一瞬テロか何かかと思った。

日比谷公園で池の噴水の前を過ぎて日比谷図書文化館へ。久しぶり。冷房がよく聞いていて涼しく、月曜の日中だというのに人がたくさん。まあ、夏休みに入ったということで受験生と老人が多いのは当然なのだが、生産年齢の人も結構いた。私は中国史の本を少し読んだり涼んだりしていたがけっこうiPhoneを見ている時間の方が長かった。それでは何のために図書館に、という感じもするが、やはり図書館というのはある思想によってできた施設なので、その思想を呼吸するというような意味があると思った。本当に古い本はそうはないが、昭和の後半から平成にかけての少し古い本が一定の秩序で並んでいて、そこには新刊書の書店にはない雰囲気がある。また売り物が並んでいる古書店とも違う。借り出すことはできるが自分のものにはならない少し古い本。自分の知らなかった少し前の世界の秘密がそこに書かれているような感じがする。

少し冷えてきたので帰ることにして、その前にと地下でケーキと飲みもの。ここでも結局いじってたのはiPhoneだった。本を読んでいてもふと調べたいことが出てくるとiPhoneをいじる癖がついているので、調べているうちにおっと思うものを見つけてしまったりするのでなかなか本に集中できない。少し時間を潰して出てきたが、こんな気候でなければ公園を歩いて銀ブラして街を冷やかすところなのだが、と思いながら丸ノ内線に乗って東京駅に出た。

新丸ビル地下の成城石井で晩御飯のネタを買って、オアゾの丸善へ。以前見た麦わら帽子がまだあるかと思って見に行ったら、高いのしかなかったが、とりあえず買った。8000円と書いてあるところにあったのでレジに持っていったら1万円。置く場所が隣にずれていたらしい。本気で帽子屋へ行って探せばもっとあったのだろうけど、今回はこれでいいことにした。

昨日はだいぶ歩いて夜も早く寝た。最初は除湿にして寝ていたがどうものどの調子が悪いので止めて窓を開けて寝たら割合よく眠れた。ぶつ切りの眠りではあったけど。やはり時々には自分のやりたいことを楽しんでやらないといけないと思ったし自分という人間のいるべき場所を確かめる場所に行かないといけないとも思った。少しはそういう余裕も出て来たということでもあるのだろうし。第一教科書とかに行ってわくわくするというのも仕事だけではなく人の工夫のようなものが見られるのが楽しいという面もある。図書館にいると、自分のいるべき場所の近くにいる感じがする。「運に乗れ」という言葉の通り、良い流れに乗り、それを強くしていきたい。

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